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ニトロみ。



先日の記事で、近況の報告を・・・と書いたわけですが、記事に書くネタは日常の中にも結構あるわけで・・・・

例えば以前記事にした刀剣乱舞ですが・・・以前記事にした3ヶ月前では運営開始から1周年を祝ってレア刀を比較的入手しやすくするなど、いわゆるお祭りムードのような楽しさがファンの報告などから散見されて、良い意味で盛り上がってた印象があります。

それが、それが今では・・・・

ハートフルボッコソシャゲへ向かって一直線!!

いや以前もそれなりに大変だったけどさ・・・他のゲーム(シューティング)で例えるなら、グラディウス級というか・・・難しいけどその中にも快感があり、頑張ればなんとかイケるという雰囲気があったわけで・・・

それが今では、バトルガレッガや鋳薔薇を連想させるような(この2つはプロデューサーが一緒ではあるが)なんというか・・・いきなり崖っぷちのような絶望感・・・
それ以前に、かな~りニッチな例えでごめんなさい!

この秋、冬にかけてアニメ2連作も決まりますます盛況・・・とガチのファンが喜んでいられるか?と言われたら、少々微妙かも?
最新ステージ(ステージ7-3「江戸城下」)などは、攻略のファンサイトさえも内心は頭を抱えているように見えなくもないです。

さすがはニトロプラスと言ったところでしょうか?
ハートフルボッコな展開はお手のものというか・・・・いわゆる「ニトロみ」たっぷりで・・・・「一体どこのメーカーが作った作品だと思ってる!」と、改めて思い知らされます。

こちらもまた近況記事の一部として書き記そうと思っていたのですが、こちらも一つの記事に十分できそうなくらいの量になりそうなので、書かせてもらうことにしました。
例によって、刀剣乱舞を全く未プレイの方にも伝わるようにしていますのでその点はご安心を・・・・逆にファンの方には楽しめないかもしれません。



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この3ヶ月でゲーム内で起こった重要な変更点は以下の2点。


・刀剣男子「極(きわめ)」の実装。

・新ステージ(ステージ7「延亨の記憶」)の追加。




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極(きわめ)とは艦これでいう改二と同様の特殊な成長を遂げるキャラで、必要なアイテムの入手制限が現状で厳しいため、どれほどの熟練者でも確保できる数に限りがある極めて貴重な存在。

初登場時はバランス崩壊と叱咤するものがいるほどに優秀なことで騒がれました。
艦これで例えるなら「ジェット機並みの速度と、戦艦並みの火力と装甲を持った駆逐艦」といった存在。
こちらの感想も仮面ライダーの変身前と変身後くらいの能力差があるといった感じで、そう言う方の気持ちもわかります。

ただ現状では元が短刀という最下級の存在のためか生存(いわゆるHP)の値が低く、さらに「極」になってしまうとレベルアップに必要な経験値が数十倍に膨れ上がってしまうという難点もあります。
このゲームの攻撃値、ダメージ値はパラメータ上の能力値と刀剣男子のレベルとの相互作用で決定されると思われます。
このため相当に鍛えこまない限り・・・HPと防御力に難があるため、真の強敵クラスと渡り合うと生命の危機にさらされる確立が高いため、まさに諸刃の剣といった感じでバランス崩壊とまではいかないかな?といった感じで、こちらとしてはほぼ全面的に肯定していました。

・・・・それにそんな事で浮かれていたのは、ほんの僅かの間だけと思い知らされることになるわけで・・・・



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それが恐怖のステージ、ステージ7-2「白金台」の登場。
ステージ7-1「新橋」までは許せたんだけどね・・・・

具体的に言うと・・・

レベル99(いわゆるカンスト状態でこれ以上強くなれない)刀剣男子が殺されかねないほど敵の攻撃力が高い。

ちなみに一度お亡くなりになったら、復活方法は無し。永遠にサヨナラです。
「極」のメンバーもとある敵の攻撃を3回喰らうと瀕死の重傷に・・・・
これで10連戦近くを踏ん張らなければならないというわけで・・・・・

その上で、新刀剣男子「太鼓鐘貞宗」が例の「稀」な確立でボスドロップ限定で入手可能。
入手確立は1パーセントを割ると思われ、確実な入手をするなら100周を超える周回が必要。
攻略サイトでも今のところ根本的な打開策は示されておらず、挑戦者は自軍を崩壊させる勢いで挑む必要あり・・・・って、「こんなのどうしろと?」という状態のため、未だに周回に挑戦していません。

余談ですがこのステージ7-2の周回に挑む方たちは、舞台である白金台にちなんでシロガネーゼと呼ばれるわけですが・・・彼女たちの努力と執念には本当に恐れ入る感じです。
(実際、かなり痛々しい無茶な挑戦をしている方も多いです。)
これも太鼓鐘貞宗くんへの愛の力かね・・・?
自分もかなりの時間を投資しているので刀剣男子には強く魅力は感じますが、それでも男である以上・・・彼らに愛までは抱けませんし・・・・



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そして、ステージ7-3「江戸城下」が登場。
ステージ7-2「白金台」よりさらに厳しくなった感じですね・・・
こちらは厳しい戦いになる箇所は限られているようなので、クリアは可能なようですが・・・レベル90超の完全武装のキャラが1回の戦闘で瀕死の状態になるのは精神的にもキツい感じがして・・・こちらはレアキャラ「亀甲貞宗」入手するために周回する前に、クリア自体を見合わせています。
自軍の強化に焦点を当ててからでないと、ちょっと怖いからですね・・・
(このステージのクリア報酬が魅力に欠けるため、速攻でクリアする必要が無いというのもありますが・・・)

このステージ7-3の周回に挑む方たちは、キッコーマンと呼ばれているようですが・・・
現状で亀甲貞宗を入手するためには、決死の覚悟のようなものが必要という感じですね・・・・
現状でプレイヤーたちを可能な限り縛りつけたいのは解かりますが・・・もう少し、快感になる要素が無いとかえって離れてしまう可能性もあります。



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このゲームが他のソーシャルと異なる最大の評価点は、いわゆるレアキャラを集めなくても全てのステージを攻略可能なことです。
(ただし無課金だと相当に不便なため、月に1,000円前後の課金をした方が円滑にゲームを進められます。)
逆に最大の問題点は、最近のソーシャルで義務付けられつつあるレアキャラの入手確立を明記していない点であります。
ただ・・・このゲームの「稀」は1パーセント以下なのはほぼ確実です。

例えば前回の記事で「稀」の対象である日本号ですが(こちらはステージ6-4「池田屋1階」ボスドロップで、太鼓鐘貞宗と条件がかなり似ています)、今月中旬にようやく入手しました。
1日平均1~5回のチャレンジで4ヶ月かけてようやく、です。
・・・ここまで手間が掛かると、嬉しさよりむしろ茫然自失といった感じですね。

挑戦回数は・・・数えていないのですが、150~200回の間といったところでしょうか?
ここまで低確率だとプレイ中は都市伝説に挑む感じで、手に入るかも?という感覚は殆ど無かった印象です。
一方、大阪城のボスドロップの後藤藤士郎は100回を越える挑戦でも音沙汰無しです。

こういった感じで・・・いわゆるレアキャラ

・明石国行(ステージ6-2「三条大橋」ボスドロップ)
・日本号(ステージ6-4「池田屋1階」ボスドロップ)
・太鼓鐘貞宗(ステージ7-2「白金台」ボスドロップ)
・亀甲貞宗(ステージ7-3「江戸城下」ボスドロップ)
・後藤藤士郎(期間限定イベント「大阪城地下」最終階ボスドロップ)
・大典田光世、ソハヤノツルキ(1週間限定鍛刀イベント)


・・・・これらはほぼ同じ確立(少なくとも1パーセント未満)であることは間違いないです。



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1週間限定鍛刀イベントもこちらは150回を越える回数の挑戦をしましたが・・・・結果は全滅に終わりました。
某攻略サイトの管理人は、30,000円の課金でお札(入手確立アップ用のアイテム)を50枚ほど購入して両方とも複数入手したらしいですが・・・・
この確立アップの効果は「1/100の確立を1/10にする」というレベルのため、1枚や2枚買ってもあまり意味が無く、まとめて買って初めて意味の成すもので・・・

課金者を優先する姿勢は解からなくは無いのですが、100枚以上購入して結局出なかった方もいて・・・・5万円以上やっても失敗というのは報われない気がします。
やはり成功確立だけは表示してもらいたい気がします。

ちなみにお札を使わなくても入手できた方も当然いますが、500回以上空回りしてその後で・・・といった方もいましたし、700回以上回しても駄目だった方もいるようです。
こうなると各資材を15~20万を浪費したことになりますし・・・
(各資材は無課金でも備蓄は可能ですが・・・1ヶ月満遍なくテクニックを駆使しても10万くらいが限界と思われます。)

大典田光世、ソハヤノツルキの両方とも後のイベントでも入手可能になるので今回はどうしても欲しい方向けの先行キャンペーンとのことですが・・・
こちらも基本無課金でどのくらい可能なのか?・・・という試みを記事の題材にしたいということもあり・・・・というか、もっと本音を言えば現在の資金力の限界で試算した150回程度では失敗するだろうと思っていたので、それが予想通りになっただけなのでそれ程痛くはないのですが・・・人によってはショックがでかかったと思われますので、どう受け止めるかは人それぞれと思います。



色々あったものの・・・全体的にはこの3ヶ月で随分としょっぱく、世知辛くなった印象があります。
あまりヌルい調整をしてもすぐに飽きられて人が離れてしまうため、そこそこ辛口でいきたいのでしょうが・・・現地点では激辛レベルまで達しているかな?と思えるところも・・・
あまりに厳しい調整でも面白みは得られないため人が離れてしまうので・・・アニメを始めとする各種メディアとのコラボが充実してきた今こそ、運営の腕の見せ所と言えます。

あまりの辛口ぶりにむせてきそうな息苦しさを覚えそうな感じですが、やはり今しばらくはプレイを続けて今後の行く末を見ていきたいと思います。


今後のプレイ方針としては・・・現状で作れる最強の部隊案がステージ7-2、7-3では死に物狂いでかろうじて・・・という苦痛を伴う状況なので、新たな可能性を模索するのが現状でのベストかと・・・

となれば可能性はただ一つ、潜在能力値が抜群に高い「極」の刀剣男子の徹底育成・・・・これしかないと思われます。
実際、ステージ7-2、7-3では有効との話も聞きますし・・・

しかし、「極」たちはあまりに成長が遅い。
現状のレベル30~40程度では太刀打ちが難しいとするなら、せめてレベル50~60くらいにはしたいのだが・・・・レベル40から41に上げるのに必要な経験値は約61万。
これは通常の刀剣男子の40~50倍くらいに相当します。
おそらくはレベル60にするには1500万~2000万くらいは必要かと。
さらにレベル99まで上げるには5000万~1億くらいはならないかも?

とりあえず6000万と仮定してみようか・・・・これは現状で経験値が最も稼ぎやすいステージ5-4「阿津賀志山」での一回の戦闘での最低入手値が600であるからで、ここで10万回戦闘を行えば必ず6000万は確保できるという計算です。
1回の戦闘に掛かる時間を平均1分と仮定して、掛かる時間は10万分。
つまりは1600時間の時間を投資すれば、かなり強い「極」たちを作れそうということになる。
1日平均8時間プレイして200日か・・・ははは、簡単じゃないか!!!
・・・・あれ?、今自分の中で何か壊れる音が聞こえたのは気のせいか?
ま、気のせいだよね、あはははははははははははははははははははは・・・
ただ今後も阿津賀志山以上に安全かつ安定して稼げる場所は出てきそうにないので、さて、ここから頑張るか・・・・

あ、この記事を読んだ親切な方は今後自分がどこへ向かっていくのか・・・できれば教えてくださいね、あははははははははははははははははははははははははははははははは・・・





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ホビー関連:VF-31J ジークフリート(ハヤテ・インメルマン機)レビュー

え~~~~、すみません。
およそ3ヶ月ぶりで記事の更新です。

もし言い訳が許されるのなら、コンバータを諦めた訳でも、ブログにやる気を失ったわけでもありません。
むしろ、ブログを忘れた日は一日も無かったです・・・・

ただ・・・そうはいってもこのブログの性質上、記事には時間が掛かります。
本来は別の記事を載せる予定で、今回のVF-31紹介の記事はその中のおまけで載せるつもりでしたが・・・
製作中にいろいろと拡大したくなり・・・・遂には一つの記事にできそうなボリュームになったので、こちらを単独記事にします。

近況報告等は、また後日に・・・・
こんな自分勝手なペースでやっておいてこんなことを言うのはなんですが、これからもご愛顧いただければさいわいです。

それでは、本文に入りましょう。



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・・・とうわけで、今回紹介するキットですが・・・・

VF-31J ジークフリート(ハヤテ・インメルマン機)です。


今年の春から放送されたマクロスデルタの主役機ですが、6月末に早くも3形態の可変キットが登場しました。
かなり気合の入ったおススメ度が高いキットで、評価も上々。

ただし・・・繊細なキットにギミック満載しているだけあって注意するべきポイントも多く、誰にでも楽しめるか?・・・と言われれば議論の別れるところ。
今回は変形キットの仕様をお手軽かつ最大限に楽しめるようにポイントを押さえていくことにします。


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さて・・・これが今回のキットの完成状態。

作業内容ですが・・・基本的には素組みで、スミ入れ等の基本工作の後、付属のシールを貼って仕上げています。
できればこの上にトップコートで質感をまとめたいのですが・・・変形機体ゆえに要所にABSパーツを使用していて、破損が怖いので現在保留中。

それはともかく・・・ハヤテ・インメルマンの「インメルマン」って何となく悪役っぽい響きのような・・・・インメルマンなんて固有名詞が出てくる作品なんて、他にはラスト エグザイルくらいしか知らないんだけど・・・でもあの作品でも悪役ではなかったような・・・?
(というかむしろラスト エグザイルを知ってる?と問いかけた方が良いのか?もう10年以上前の作品だし。)
この作品、他にもギンヌメール・・・とか妙にくどそうな名前のキャラがいるんだけど、狙ってやっているのでしょうか?
というか、こんなことを考えているのはむしろ俺だけ?・・・だとしたら申し訳ないです。


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キットは同じバンダイ製のキットでも、ガンプラとは異なる繊細さがあり・・・素組みでもスケールモデル並みの満足感を得られます。

機体を下から見れば、このディテール・・・ガンプラのMGとは異なった趣の精密感があり、他社の航空機モデルと比べても緻密さにおいて劣りません。


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バイダイでは最近のスターウォーズシリーズよろしく、同じ内容のシールと水転写デカールの両方が付いていて、技量や手間と相談して選択できる親切仕様になっていますが・・・今回は迷うことなく、シールを選択。

理由は変形仕様のキットにおいてはまず仕上がりの綺麗さではなく強度が何よりも重要だからです。
少しパーツ同士がこすれたくらいで剥がれるようでは話になりません。

とにかく感心したのは、シールもデカールも素材が相当に良いこと。
いくら固着力が強くても今回は貼る面積が大きいため、シールと言えどマークソフター、マークセッターのようなデカールを貼るためのサポートツールは必須。
今回は場所によってシールとデカールの両方を使ったのですが・・・仕上がりが一見して見分けが付かないほどの統一感があります・・・これには驚き。

また水転写デカールの最大の欠点である固着力の弱さですが・・・さすがにシールには劣るものの、なかなかの物と言えるのではないのでしょうか?
マークソフター、マークセッターが必須なのは言うまでもありませんが、これらとも相性が良く綺麗に貼れますし、軽く触った程度では剥がれたりもしません。
ただ・・・そうは言っても幾度も変形に耐えられる域に達している訳でもないので・・・水転写デカールメインで仕上げる方はファイター、あるいはバトロイドに固定して非変形モデルとして仕上がりの良さを追及する方のみと割り切った方が無難です。
本体側に塗装用のガイドラインが入っていない場所も多く・・・模型雑誌の作例レベルを追求する上級者でなければ、塗装も無謀。
実質的には、シールの一択と言えるでしょう。

ただシールを使用した場合でもかなりの仕上がりの良さがある上に、9割以上の要塗装箇所を処理できるので・・・丁寧に仕上げるつもりならば、誰にでもこのレベルの完成状態を望めるのがありがたいですね。



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・・・ただし、塗装が必要な箇所もいくつかあります。
最も顕著なのは、コクピット周り。
人物のフィギュアはもちろんのこと、キャノピーも無色透明です。
キャノピーの塗装は個人的にはエアプラシ推奨なので、ここはハードル高めです。

あとたまに思うのですが・・・バンダイのデジタルグレードの技術を使えば・・・1体500円程度で塗装済みフィギュアの販売など余裕でできそうな気がするのですが・・・何故やらないのでしょう?
フィギュアの塗装はとても面倒なうえ、誰にでもできる・・・とは言い難いので。
(視力が悪い方は、やりたくてもできない方もいそう・・・年配の方ならなおさら)。
500円なら十分商売として成立しそうで評判も上々な気もするのですが・・・・無理なのかな?やっぱり・・・



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折角塗装が必要なのだから・・・今回は模型製作の手間を、細部の塗装に割り当てることにします。

今回はこれだけ派手な色合いの機体なので、製作はアクセントのあるポイントを塗装することでより派手さを高める方向で仕上げています。

頭部、アサルトナイフ、ウェポンコンテナ、ゴースト発生器・・・この辺りが効果的ですね。
メタリックカラーを随所に塗って、模型として密度を高めています。
あまりやりすぎるとおもちゃみたいな安っぽい印象を与えてしまうので、ポイントを押さえて作業するのがコツです。

ナイフ系はストライクガンダムのアーマーシュナイダーよろしく、ロボットアニメでは本体に完全収納という印象がありますが、ジークフリートの場合は形態によっては露出する可能性もあり・・・設定無視で派手に塗り分けました。












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さて・・・今回のVF-31ジークフリートですが、なかなか凝ったデザインだと思います。

まず良いところとしては従来のマクロスの最新鋭であるYF-29デュランダルバルキリー及びVF-30クロノスの延長線上にあるデザインだというのがすぐに解る点です。

というわけで、かつての主役機のデザインと比較してみます。

まずは初代マクロスの主役機、VF-1(フォッカー機)との比較。
その前に最初に断っておきますが・・・

ジークフリートとこれから紹介していくモデルとは、スケールが異なります。

ジークフリートは1/72、他の機体は1/60とひと回りジークフリートの方が小さく見えます。
このため大きさは参考にはならないですが・・そこは何とか脳内補完してください。


写真のモデルはやまと(現アルカディア?)の完全変形の1/60版。
数あるやまとのバルキリーの中でも際立って評価が高いだけあって、安定した仕上がりです。

同じ3段変形の機体でもデザインにはかなりの差異が伺えます。



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続いてVF-2(「2億年前のように静かなアニメ」マクロスII:バンダイ1/100プラモデル版)。
このキットのみ例外で1/100で、VF-2の方がふた回りは小さいので(実寸はVF-1とほぼ同等)・・・脳内補完頑張ってください。

さて・・・マクロスシリーズの中でも無かった事にされつつあるマクロスIIの主役機、VF-2ことバルキリーIIです。
今の基準で見るとかなり適当な内容だった気もするし(「2億年前のように静かだね」というぶっ飛んだ歌詞のOPくらいしか今となっては殆ど覚えていないが)、しかもOVA作品にも関わらず作画に至ってはヤシガニ級だったような・・・まぁ、仕方がないのかも?
(スパロボでも時期が近いマクロス7、マクロスプラスは頻繁に出てくるのにマクロスIIは殆ど見ないしね・・・)

さてVF-2ですが、一言でいうなら流行のラインから外れてしまったコンセプトカーのようなデザイン。
決して格好悪いわけではないものの、中途半端な未来感を植え付けたせいで無個性で、やや面白みに欠ける印象も。
そんな感じであまり人気が無く、立体化の機会も乏しいです。

今回の写真で紹介している1/100は、バンダイで唯一キット化されているアイテムで・・・評価は賛否両論といったところ。
24年前に発売されたアイテムだけあって・・・パーツの構成はほぼ全てでいわゆるモナカ組みで、合わせ目処理が全身にわたって必要。
色分けも中途半端な感じでHGUCシリーズのような大量のシールでのフォローも無くはないが、乏しい。
またタカトクの変形バルキリー等の影響か?バトロイド時の脚が短めで、やや不恰好な印象も・・・

反面・・・定価2,000円という低価格でスーパーアームドパック装備及び3段変形に実現・・・と、馬鹿にならないハードルの高さをクリアするためにさまざまな努力の後が伺える。

スーパーアームドパックは分離不可にすることでパーツの数を抑え、各形態別に股間のパーツを差し替えにすることでさらにパーツの数を減らしている。
このため見た目よりはるかにパーツは少なめで一気に完成まで組むことができ、差し替え変形ゆえに変形作業は結構簡単で、少なくとも今回の記事の中では最も早く変形できる。
間接も当時のキットのレベルから見れば十分な程よい固さ・・・と悪いところばかりではない。
着陸脚の後輪は差し替えなしで本体に収納可能ですし・・・

写真のキットは当初はいわゆる簡単仕上げ的な処理で済ませようとしたものの・・・成型色が明るすぎて安っぽいので、リアル系のガンプラやアメリカ軍の現行の車輌の色に塗り替え、シンプル過ぎでデザイン的に死んでいる部分を塗装でアクセントを付け、さらに仕上げ時にデカールを大量に追加して・・・2010年代の基準に近づけています。

手間としては結構掛かるものの、ここまでやれば最新のキットと比べても見劣りはしません(ファイター時限定ですが)。
大型のレールガンのおかげで1/72と比べても迫力であまり見劣りしないのも良い感じ。

足に関しては・・・脚部の複雑な構造を考えれば延長処理はやりづらいので、いっそのこと足首の大型化などを考えるか、あるいはバトロイド時はスタンドが飾ることを前提にして、足を深く曲げるポーズとかで長さをごまかすとか・・・

VF100's、VF Hi METAL等の1/100基準でマクロスのアイテムを集めている方には、おススメできると思います。
(十分に手を加えることができるスキルが必要ですが)。



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続いてVF-19改 ファイアーバルキリー(マクロス7:バンダイ1/100プラモデル版)。

以前の記事からの追記です。

マクロス7だけ主人公機が出ていないのが気になったので・・・追加としてファイアーバルキリーの写真もアップしておきます。

後述のYF-19とVF-19改は細部は異なるものの基本的に同型機なので・・・という理由で飛ばそうと思ったのですが、マクロス7だけ出さないというのもね・・・

VF-19改はアニメでの登場はこちらの方が先ですが、開発経緯としてはYF-19の後継機というよりは・・・特殊な用途に特化したバリエーション機ともいえる機体です。
主人公の熱気バサラが戦場に割り込んで自分の歌を聞かせるために登場する「歌うための戦闘機」で、それに合わせて武装の殆どを排除するなど機体の仕様を変更した機体です。

良くも悪くも熱気バサラは空気を読まずに独自の主張を貫く熱血バカなので、シリーズ中の主人公の中でもファンの間でも評価が分かれるキャラで(実際、始めは自分もバサラが大嫌いでしたし)、ファイアーバルキリーも軍事色が全く無い異色な機体であるためか、
当時は拒絶反応を示した方も結構いたようです。
このためマクロス7のスパロボ参入も放送終了から10年以上経ってからの参加など結構時間が掛かりましたし、ファイアーバルキリーの立体化もそれ程恵まれていないなど・・・マクロスIIとは別の意味でファンからの評価が分かれる作品となっております。

ただ・・・こちらはバサラやファイアーバルキリーに関しては、今では嫌ってはいません。
きっかけはスパロボに参入した際・・確かに戦うことは殆どできない訳ですが、歌による士気高揚効果は圧倒的で、サポートキャラとしては超絶優秀。
バサラがいるだけでも自軍の戦力が大幅アップするため、問答無用でスタメンに起用しています。
こうやってプレイヤーキャラとして使っていれば嫌悪感などは自然に薄らぎ、今ではこれはこれでアリなのだろうな・・・と思っています。

ファイアーバルキリーはこのような作品や主人公の影響もあってか、TV版アニメの主人公機としては立体化の機会が多くありません。
逆に言えば評価の高いアイテムはプレミア価格が付く傾向があり入手がしづらいとも言えます。
最も評価の高いやまと(アルカディア)の完全変形版は4万円前後なため・・興味本位では到底手が出ない価格です。

そこで今回は放送当時発売された、1/100キットのメッキバージョンを購入し作ってみました。
定価2,500円ですが、今でも定価付近の価格で入手可能です。
20年以上前のキットだけあって大味な印象はあるものの、バルキリーIIよりは大幅にパワーアップしていますし・・・細かいところで小技が効いているため、そう馬鹿にもできないアイテムです。



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ちなみに同スケールのVF-2との比較。
レールガンがあるのでそれ程のサイズ差は感じませんが、本体だけなら大人と子供くらいの差があることが解ります。



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で、YF-19と比較。
YF-19が1/60のため同型機の1.5倍のサイズ差は相当なものです。
プロポーションもこう見るとかなりの解釈の違いが見受けられますが、どちらもなかなか悪くないと言える
のではないでしょうか?



Macross_d037.jpg
例によってコクピット周りは無塗装ですが・・・1/100ながらバサラはしっかりギターを持っています。ジークフリートのパイロットの出来は悪くはないですが、こちらの方が好印象。
あと着陸脚は全て収納可能なだけでなく、コロコロ走行も可能。
ミニカーみたいに車輪が回るため、普通に手で持って走られます。
昔の超合金系のアイテムで非人型のものは異様にコロコロ走行にこだわっていましたが・・・やまとやDX超合金バルキリーでもこちらは実装されています。
実際、飾る際に位置の微調整がやりやすいので案外実用性もあったりするわけですが・・・プラモデルでコロコロ走行が出来るのは珍しいです。

反面、変形は多くの部分が差し替えと残念な部分がありますが(ファイアーバルキリーは頭部が大きいせいか完全変形は相当難しいとは聞きますが)、ファイター時のプロポーションはなかなかのもので、当時物としてはかなり優秀です。

何よりメッキの色合いが最高です。
見方によっては下品なくらいの派手さですが、バサラというキャラに合わせるのなら最高にクールなチョイスだと思います。
色に関して言うのなら、ファイアーバルキリーではこちらが最高峰であるといっても過言ではないでしょう。
という訳で、低価格という点も合わせて意外とおススメできるアイテムです。

大きさも・・・1/72とでは1.4倍差とふた周り以上の縮小されているはずなのですが・・・ジークフリートとあまり差がありません。
どれだけ大きい機体なんだよ・・・
これでジークフリートの半額で入手可能なのだから、こうやって並べて飾るのもアリかもしれませんね。



Macross_d009.jpg
続いてYF-19(マクロスプラス:やまと完全変形1/60版)。

何というか・・・デカイです。
スケールが違うとはいえ、これだけ大きさが違うとこれで本当に合っているのか?
・・・と思ってしまうくらいの差です。

これほどの大きさが違うのは、防御用の装備が異なるからです。
YF-19、VF-19改ともに最新型の防御兵装であるピンポイントバリアの小型化を成功させ、初めて戦闘機に実装した機体のため、ここまで大きくなりました。
いくら小型化に成功したといっても、もともとが大型艦艇用の装備のためかどうしても限界があるようです。

YF-19はこのため高い防御力を誇り、フォールドブースターを装備すれば単機で亜空間航行も可能なため移動力も最高クラス。さらには反応弾も装備可能のため・・・YF-19単機で戦略兵器となりうる特殊仕様機と言える存在になっています。

余談ですが、このYF-19を変形させたことは1度も無いんですよね・・・・
やろうとすると、必ずどこかが引っかかって・・・
というわけで、今回も変形は無しです・・・・悪いかよ?



Macross_d028.jpg
続いてVF-0(マクロスゼロ:やまと完全変形1/60版)。
元々VF-0はVF-1よりも大型の機体という設定はあるものの・・・こうして比べると、かなり大きいですね。

やまとのVF-0は同社の中でも評判が良いことで知られていますが・・・元の樹脂の成型色が白とは呼べないレベルのくすんだ色であることが最大の欠点と言われています。
(アルカディア版ではこの点も改修されていますが、価格がね・・・)

そこで今回は写真撮影に合わせ、白を全面的にリペイント。
大型機ゆえに手間は馬鹿になりませんが、実際に行えば本来の造詣の良さがよりはっきりと表れ、かなり見栄えが良くなります。

これだけ高価格の商品だと付属されているのがシールだけではなく水転写デカールも付けて選択式にしても良さそうな気もしますが、リペイントをすると潰れそうな箇所もしっかりシールで補えるようにするなど、構成そのものはかなり良い感じです。

やまとの製品は全体的に成型色に難ありという商品は多いものの、リペイントでフォローしやすい構造も多く・・・上級者なら、挑戦してみると良いかもしれません。
昔の商品で元が日焼け、光焼けしやすいために、そろそろリペイント推奨の状態のものも多くありそうですが・・・



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今回の記事の趣旨とは反しますが、折角なのでVF-1との比較も・・・
さすがに、これは外せません。

それにしても・・・同スケールでこれほど大きさが違うとは驚きですね。
長さだけで言えば、VF-0は1.5倍ほどもあります。
今回の記事の中では間違いなく最大のサイズです。

・・・ただ両機とも艦載機という設定だと、これほど差があると同じ運用ができるのだろうか?とか気になります。
これほど大きさも違えば空母内のエレベーターに大きさ、重さともに載せられない可能性もあります。
となれば、通常の空母では対応できずVF-0を運用する場合は、搭載する艦艇まで新規に製造せねばならず・・・最終的には空軍、海軍ともに大改革が必要になるかも?

さすがに現場レベルのクレームの相当数挙がると思われ、軍としてはVF-0の小型化が緊急課題となり、急遽VF-1の製作が決定された・・・

こんなバックストーリーがあるかどうかは分かりませんが・・・VF-0のリペイント作業が予想以上に時間が掛かったせいか、自然とそんな話を妄想してしまった・・・・・
これも製作中の楽しみの一つだから、良いんですけどね・・・・

初代マクロスよりも前の話ということもあり、スパロボ等のメディアではなかなか出てこない感じですが、マクロスIIと違い固定ファンは結構いそうな気はしますが・・・
(半分はキャラ人気だとは思うけど)



Macross_d010.jpg
続いてVF-25メサイヤバルキリー(マクロスF:DX超合金リニューアル版)。
ついこの前まで最新作だったはずなのに・・・今ではスパロボを始めやたら出るようになってしまって古株の印象すらあるマクロスFの主役機。
個人的には初代の変形思想を受け継いで、尚且つ既存の戦闘機のデザインから脱却して未来的なデザインラインを取り込むことが出来た最初の機体という印象があって傑作のデザインであると思います。
(異論は大いに認めます。)

ただジークフリートと比べるとデザインの意匠が大分異なります。

リニューアル版の超合金はデザインがシャープになり、今回の写真のようにスミ入れを軽く行うだけでスケールモデル的な満足感が得られるという、マクロスの立体物の中でも至高の一品。
・・・ただ本体だけならともかく、スーパーパーツ等のオプションが高価で手に入りにくく(この辺りからバンダイは転売厨にやさしい阿漕な商売が活性化した印象も)、変形も部品の噛みあわせがタイトなため塗装が剥がれやすいため、ガシガシ遊びたい方は旧版の方が楽しめるのかもしれません。
仮に壊しても、安価で代用品が手に入りそうですし(笑)。

とはいうもののリニューアル版は本当に優れた商品なので、今からでも手にとって頂ければ・・と思います。
超合金系のアイテムの中でも、かなり上位に来るアイテムだと個人的には思うのですが・・・



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続いてYF-29デュランダルバルキリー(マクロスF劇場版:DX超合金版)。
アニメ媒体ではこの機体が最も新しい機体であり、各所の意匠もジークフリートに近いです。
(写真ではそうは見えないところもあるかもしれませんが、手に取れば解ります。)

さてこのYF-29、こちらが知る限りに於いては・・・・

最も美しい超合金

と言えるのではないでしょうか?
華のような鮮やかなカラーリングと流麗なラインは、芸術の域に入っていると言っても過言ではないと思います。
優れている、というより美しいという形容が最も似合っている超合金であると思います。

反面、変形においては非常にタイトで、とてもスムーズな変形どころではありません。
何というか、1ミリの妥協や余裕も許さないという・・・ある種の狂気すら感じる異様さがあります。
この部分もまた、芸術的な評価を印象付ける側面であると言えます。
正直な話、変形をさせようとする度にビビッてしまうのは自分だけでしょうか。
(実際、一歩間違えれば損壊させてしまう恐れもあります。)

惜しむらくは劇場版専用と言うこともあってか、変形可能なモデルがこのDX超合金版しかないために普及しなかったこと。
せめて変型判のプラモデルが出てくれれば・・・・
このような入手のしにくさも手伝って、儚げな印象のある機体です・・・でも手に取る価値は十分にあると思います。

VF-30クロノスは持っていませんが、ウェポンコンテナ辺りの意匠がジークフリートに受け継がれているような印象があります。



逆に悪い点を挙げるとするなら、思いのほか無個性の印象があること。
1ミリの余裕の無い内部メカの緻密な設計は、YF-29デュランダルバルキリーのそれを髣髴させるものがあります・・・が、全体的にはどこか大人しく纏まっていてこの機体ならではの特徴というものはそれほど感じません。
(基本的には量産機なのだから、それは誤っているとは言えませんが・・・ちなみに一般機はアメリカ軍のようなグレーに塗装された、シンプルなカラーリングです。)

YF-29などは見るからに特殊仕様であることが伺えるので、それと比べれば一般的な機体に落とし込んでいるデザインは明らかに正解と言えるのですが・・・VF-31ならでは、というのがあればさらに良かった・・・こちら側も欲をかき過ぎなのかもしれませんが、主役機ならでは・・・というのがもう少し欲しかった気がします。

マクロスはガンダムと異なり劇中での主役機交代とかはあまりやりませんが、代わりにスーパーパックなどのオプションパーツで魅せるといった演出は得意なので、そちらにも期待したいところです。













Macross_d012.jpg
文章の途中でいきなり評価を下してしまって、本文のバランスが崩れてしまっているような気もしますが・・・VF-31は変形機体です。
というわけで変形状態のレビューに続きます。

というわけで、次はガウォークです。
ある意味、VF-31で最も優れた側面を打ち出している印象もあります。

なんか一番強そうに見える

内装火器が全て使用可能になっている状態のため、格闘をしなければこの状態が一番強そうな印象があります。
YF-29辺りからこのアイディアは実装されているので目新しくはないと思いますが、なかなか悪くないと思います。
何より3形態それぞれに変形する意味が出てきますので。
・・・あ、ただ模型としては最も安定性が悪いので飾る際にはスタンド必須で(笑)。



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ここからは近年の機体での比較を中心に。
ラインが受け継がれている・・これはファイターよりもガウォークの状態で最も顕著に現れます。
VF-25、YF-29にアサルトナイフを収納したシールドが付きますが、バルキリーでシールドの有用性はあまり無さそうなので、ナイフを腕部に収納、腕により大型の火器を取り付けられるようになって実用性は増したという印象があります。

ちなみにどの機体も安定性が悪く実際にはスタンド必須なのも受け継がれています。
・・・そこは受け継ぐ必要は無いかと(笑)。







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そしてバトロイド形態。
マクロスは変形ロボットアニメの中でもロボットがメインの形態ではないという極めて珍しい特徴がありますが・・・結構メカが随所に露出していて格好良い印象があります。
反面、正直弱そうですが・・・(笑)。

格闘も含めた敵に止めを刺すにはこの形態が適しているのでしょうね・・・
ミサイルを使わずにドッグファイトで戦うのなら・・・が前提ですが。



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ここでも近年の機体と比較。
標準的なVF-25、重武装に徹したYF-29、両方の意図を汲み取ったVF-31と結構差が見受けられます。

バトロイドは素立ち以外の状態ではバランスが相当悪い(特に接地性悪い)ので、ポーズをつけて飾りたいのならどの機体においてもスタンドは必須です。
デザインの特性上、今後も変わることはないと思われます。



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稼動範囲は普通。
膝、肘ともに90度ほどで・・・手足の長さのバランスも人体とは異なるので、格好の付くポーズが限られます。変形の仕組みの都合上、腰も全く動かせませんし・・・・

写真のようにガンポッドを正面に構えるポーズは実は結構苦手で、それらしく見えるようにするので精一杯です。
ただ・・・バルキリーではそれほど派手に動かしたポーズで飾る方は多くはなさそうなので、これで十分なのかもしれません。



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ついでにアサルトナイフを装備しているショットも・・・
ただ・・・刀身が短すぎて、はっきり言って迫力不足です。
これならガンポッド辺りをバットのように振り回した方が戦果としてまだ期待できそうです。



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・・・・というわけで、バトロイド3機で。
バトロイドはメカメカしい雰囲気が強く出るので、ファイターとはまた違った魅力がありますね。
一瞬、おもちゃであることを忘れてしまうような密度が素敵です。

まぁ・・・こんな剛性の低そうな機体で格闘はいくらなんでも無理がありすぎですが(笑)。









Macross_d038.jpg
・・・・というわけで、最後は歴代バルキリー一斉ショットで終了。
これだけバルキリーが揃うと、さすがに壮観ですね。
(この記事のために結構、散財したから余計に(泣))。

さらに言えば、場所の取られ具合も半端じゃないです!!!
この7機を並べるには、1メートル四方は必要になります。
前回のエルガイムに登場した期待全部を並べても、ここまで場所を取りません。
新たに「マクロス部屋」を用意できる方でないと、永続的に飾るなどとても無理な話。
・・・何気に信仰心が試されるシリーズになってしまいましたね。



Macross_d039.jpg
ついでなのでおまけのショットとして、VF-1を中心にショットを。
生粋のマクロスファンなら、これが一番正しいショットなのかも・・・・
このままシリーズが続いたら、巨大ジオラマ並みのスペースが必要かも(笑)。



Macross_d040.jpg
さらにおまけにVF-2中心で・・・
こうでもしないと永遠に脚光を浴びないかも?と思うと可哀想になってきた・・・
あとこの機体だけちんまいので・・・・こういう角度で撮れば、少しは大きく見えるかも?
どうでしょうか・・・・・


キットの総合評価は・・・

極めてよくできている

こう言っても良いと思います。
全体的に緻密でギミック豊富、さらに完全とはいかないものの・・・それは本当に細部だけで、主要なメカニックの部分は完全と言って良いレベルの変形機構を有します。
これらの仕様はとてもハイレベルでまとまっていて、2016年で最も印象の残るプラモデルと言えるでしょう。

ただ・・・この機体でいろいろと遊びたい、と思っている方には・・・・

2個買い推奨

確かに繊細にできていますが・・・それ故にギミック優先で強度の確保を得ているガンプラよりも、強度的には弱いです。
また繊細な見た目と強度の両立を図るためABSパーツを多用して、確かに効果はありますが・・・同時に塗装とは相性が悪いです。

例えば膝の裏側に着陸脚が収納されているという凝ったギミックがありますが・・・ファイター時に見えている部分だけシルバーで塗っていたのですが、片方がポッキリ・・・それも数箇所破損してしまいました。
(片方は普通に塗装が成功していますので、必ずこうなるわけではない。)

また変形機体の特性上、パーツ構成も複雑で一見してその部品の役割が分からないものも多く・・・こういった箇所は説明書とにらめっこして慎重に取り付ける必要があります。
「あ、向きが逆だった!」・・・と思って外して付け直すことは当然できますが、小さなABSパーツはそれだけで間接の保持力が落ちてしまった箇所もあります。
・・・・くれぐれも慎重に組み立てましょう。

そしてハヤテ機限定で最も気を使わなければいけないのは、頭部のアンテナ(B-25)。
このパーツが最も破損しやすいです。
取り付けは容易ですが、ファイター時に露出するため・・・変形しようとして機体をひっくり返したら、そのときにポッキリ折れる可能性が十分あります。

バンダイのプラモデルらしく、この部品だけ注文することも可能ですが・・・こちらも注文してみたら、この部品だけ在庫切れで断られました。
恐らくは、他の方でも破損されている方がいるのでしょう。
こちらとしてはこのパーツこそABSで成型してほしかった・・・・
というか、定価を少し上げてもいいからホワイトメタル製にするか、軟質素材の予備パーツが欲しかったです。

アラド機など他の機体はアンテナの形状が異なるため、ハヤテ機ほどのストレスは無さそうですがハヤテ機に関しては、このパーツの破損のしやすさが最大の欠点といえます。
(こちらは変形時は折れるものと覚悟して接着剤を傍らにおいて、とにかく無くさないようにアンテナを常に意識しています。)
ちなみに他の部品に癒着しやすい箇所のため、瞬間接着剤は非推奨です。

細かいパーツも結構あって、変形時にはよく取れる部品もありますし・・・シールやデカールも失敗したときのことを考えて予備が欲しい。

そんなこんな考えるのなら、もう1個予備として購入したほうが安心します。
場合によっては2個とも製作して片方はファイター、もう一つはバトロイドに固定して組み上げる・・・恐らくはこれが最も有効な変形対策であると言えます。

こういった感じで神経を使うキットなので・・・繊細な方なら胃を痛める可能性もゼロではありません・・・・こんな方にはもう1個予備を買うのが最高のリラックス効果を高める「胃薬」になるかもしれません・・・いやマジで。
そう思った俺は、生まれて初めて模型店で「胃薬」を買ってきたぜ・・・効果抜群でしたよ(笑)。

これ以上の品質を求めるならDX超合金版の購入がベストなのですが・・・・既に転売厨が沸いてプレミア価格。
バンダイは実質、転売屋要請機関になってしまっているね・・・・
せめてプレバンで「再販希望商品投票」でも行って上位は再販を決定するようにでもしないと誰も納得しないわな・・・
やったらやったで、組織票でゆがんだ結果になりそうな気がするからいろいろと微妙ではありますが・・・・

・・・こういった感じで、DX超合金版を買うぐらいなら「胃薬」を5個ほど買えるのでへーきへーき!

・・・なんか自分で書いていて、これでこの商品買う方がいるのだろうか?と不安にはなりますが・・・・それでも不安や不満より満足感を覚える方が多いからこそ、Amazon.com辺りでも納得の高評価が付いているわけで・・・・とにかく迷っているのなら、買ってみると良いよ!・・・できれば「胃薬」も(笑)。




それでは今回はこの辺で。
近況記事は、近いうちに書こうと思います。
ネタは・・・たまる一方なので。

それでは、夏の暑さに負けず頑張りましょう!
俺の職場・・・冷房無いし(泣)。


めざせ、勝率3%の世界へ!

さて・・・・GWをどのように過ごされたでしょうか、HARUです。

今回は日常系の記事です。
コンバータでもホビーでもないですが・・・・最近、取り掛かったゲームについて書こうと思います。
ゲーム関連は久しぶりだなぁ・・・・

今回取り上げるのは「刀剣乱舞」です。

最近やっているゲームは2つ、VITA版の「艦これ改」と「刀剣乱舞」のpocket版をipadでやっています。
はっきり言えば前者は男子向け、後者は腐女子向けで・・・どちらもほぼ同じゲームです。

艦これ改はPC版のオリジナルの艦これが人気がありすぎて、抽選でしか新規に入れないという仕様にブチ切れして・・・ゲーム部分は気になったので、新規にこちらでプレイしています。

「戦闘シーンがしょぼいから今年一番のクソゲー」と主張する方が何故か沸いている(いわゆる豚とかいう狂信者の方?)ようですが・・・新規の方から見れば辛口な作品というだけで、肝心のゲームバランスが整っているのでかなり遊べる作品だと思います。
戦闘シーンは慣れれば飛ばす方も多そうだし、個人的にはあの程度でも十分なので・・・あの程度でも良いかと。

ただ・・・UIのようなシステム周りが慣れている方でも混乱する作りでストレスが溜まること、データ量が膨大なのに紙媒体のVITA版専用の攻略本が無いため新規勢には情報不足ぎみでハードルが高いのが難点ですね・・・

個人的には50万本ぐらい売れてくれれば、頻繁なアップグレードを行ってくれて独自のコミュニティを確立できたのかな?
・・・・と思うとやや残念な感があります。
ゲーム自体はまだ発展できる余地はあると思いますので・・・



ただ・・・・最近は圧倒的に刀剣乱舞が多いですね。
とにかくお手軽。
艦これ改のように頭を使わないし、先頭はオートで画面を1分に1回程度のタップでプレイできるので、コンバータだろうが模型製作中、果ては料理をしながらでもゲームが出来るため、家事をしながら遊べるのがはまっている理由です。
(いろいろな事情があって、我が家の料理は朝から晩まで家族の分も含めて作っていますので・・・)
勿論、この記事も書きながらプレイ中です。

PC版から一年遅れのリリースの割りに成長の早いプレイヤーがいて驚く方もいるらしいですが・・・何をしながらでもプレイ可能なのは本当に大きいですね。
利便性ならPCゲームなど比較になりません。
腐向けのコンテンツだとは承知しておりますが、男性から見てもプレイしやすいです。
(いわゆるキモいほど媚びた男子があまりいないので・・・)
アニメのFREE!を普通に楽しめた自分なら余裕です。
ついでに言えば、ゲームのメインがニトロプラスなので・・コンバータの作り手の自分から見ても、何処か手馴れたプレイ感覚な所もありますね。


というわけで・・・・ここからが記事の本題。
最近のソシャゲでは低確率でキャラを当てるいわゆるガチャが良くも悪くも話題になっております。
「Fate Grand Order」のジャンヌ・ダルクの一点狙いのガチャを確実に手に入れるためには430万円必要らしいとか・・・現実に一点狙いの方はいないでしょうが・・・挑む方の気持ちは理解できないです。

ただ・・・刀剣乱舞でも無料で何度も挑戦可能とはいえ、低確率のキャラの出現で悩む例はあります。
ここは・・・低確立キャラのゲットするのはどのような労力が必要か?
・・・を備忘録として書いておきます。

ちなみに・・・いわゆる課金アイテムは一切使っていません(無料で手に入る消費アイテムは適宜使っています。

とりあえず・・・刀剣乱舞で以下の低確率入手キャライベントに参加しました。


1.明石国行、日本号入手率アップキャンペーン(2016年4月5日~19日)
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当時最終マップである。池田屋の記憶(6-1~6-4)の6-2のボスドロップで明石国行、6-4で日本号というレアキャラの出現率が一時的にアップというイベント。
明石国行の方は割りと簡単に手に入ったのですが・・・
問題は日本号の方。
「入手不可能」と言われているのは伊達では無いようで・・・・

6-4というのは最終マップにふさわしく、通常より意地の悪い仕掛けがいくつか用意されていてボスまで辿り着くのが用意ではなく、さらにドロップするにはA勝利以上(自軍に重傷者を出さずに、敵を全滅させる)のが必須。
自軍の戦力がレベル80以上なら一応可能ですが・・・自軍が半壊状態でようやく、というレベルなので一回勝利するだけでもかなりの消耗を覚悟しなくてはなりません。
これでドロップ率がたしか0.7~0.8%・・・100分の1以下と言う低確率。
ここまでいくと1日1回、6-4をクリアしても半年掛かっても出せない方がいると思われ・・・「入手不可能」という評価も妥当な判断かと。
実際、自軍の資産を半ば崩壊するレベルで試したものの・・・平均レベル85では、消耗激しく・・・精神が擦り切れただけで終わりました。
恐らくは確立アップといっても10%に達してはいないようなので・・・成功例をあまり聞かなかったので、不可能伝説を実感するだけで終わったのは残念でした。

どうせ数ヵ月後にはまた何かイベントをやるだろう・・と思いますが、連続攻略したいなら実質推奨レベル99なので(いわゆるカンスト状態)、その時にやってみるか・・・今のところ平均レベル92程度なので、少し鍛えておこう。



2.大阪城地下100階イベントの後日談(2016年4月12日~26日)
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大阪城地下100階発掘イベントで地下50階で信濃藤四郎(新キャラ)確定報酬、地下100階でひっくり返りそうなレベルでささやかな記念品贈呈というイベント。
地下100階までの攻略は熟練者なら大概出来そうなので、これは良い。
ただ問題は・・・その後の話。

地下100階功略後にさらに挑戦すると再度100階のみ再挑戦になるのだが・・・ここでレアキャラ博多藤四郎、信濃藤四郎、後藤藤四郎が稀に手に入るというオチがあって・・・後藤藤四郎はこれ以外で入手方法が無いので、連続挑戦。
ボスドロップ限定だとしても・・・30回ほど挑戦したけど、3人ともかすりもしませんでした。
200回挑戦して3人とも会えなかった方もいたとか・・・一体、「稀に」ってどのくらいの確立なのでしょう?

この件で「稀に」とは実際には起こらないものだと実感するようになりました、とさ。



3.戦力拡充計画(2016年4月26日~5月17日)
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マップE-1~E-4でボスドロップで以下のレアキャラ入手(ボスでなくても入手できると発表されているけど、体感的にはボス時限定と割り切った方が良い。)

ここで重要なのは、以下の3人。

E-2ボスドロップ;物吉宗定
E-3ボスドロップ;不動行光
E-4ボスドロップ;数珠丸恒次
E-3仮想検非違使撃破時限定:髭切、膝丸
上記とは別に各ボスドロップ時に、日本号を含めたレアキャラ稀にゲット。


どれも期間限定レアキャラの宝庫!

だが・・・攻略スレは阿鼻驚嘆の報告で沸騰しているようで・・・・諦めている方もいる様子。
実際、どうなのだろうか・・・・?

こちらが信用できそうな確立は、平均3%
まぁ・・・・今までの狂気じみた確率から見れば、まだまともな印象がある。
でも・・・実際、阿鼻驚嘆する気持ちも良く解る。
E-3、E-4は自軍がどうしても消耗するので、消費アイテム未使用の場合はレベル90でも挑戦可能回数は1時間に2回程度。
まぁ・・・切れそうになるのは、ある意味無理も無いかと。

・・・で、結果ですが5月4日04時40分ごろに・・・・・・

IMG_0492[1]

全員ゲットしました!!

・・・・・で、数時間半ば放心状態でありました、と追記しておきます。
3%の3回攻略・・・実際やってみると、精根尽き果てそうになる消耗を強いられるわけだ。
しかも、挑戦料金は無料の状態で!
有料ガチャで確率1%に挑む方々のメンタルは一体どうなったいるのだろう?
・・・・悪いことは言わないから、こっちに帰っておいで。

とりあえず日本号、一期一振、蛍丸(2本目)が欲しいので、今もイベント周回中。
これで鍛刀のみ入手可の長曽根虎徹でフルコンプですが・・・

ソシャゲの「稀に」はほぼ不可能

と考えるべきで・・・・既に諦めムードです。
日本号以外なら、何とかなりそうではありますが・・・今はイベント中で資材の消費が激しいので、何も無い時に他のキャラはまったりと手に入れよう。
後藤藤四郎は、またそのうちにイベントをやるでしょ・・・


とりあえず今回は、刀剣乱舞のプレイ体験記事でした。

現在の課金の合計は5,160円です。
これは・・・刀剣男子が無課金だと50人しか収納できる部屋が無いのですが・・・既に50人以上のキャラが登場しているために、フルコンプするためには課金必須です。現在90人収容可ですが、ここで半額近く使っています。
レアキャラは2本キープしたいですしね・・・・
さらに刀装という装備品用の部屋と手入部屋という修理用の部屋の増設で残りの内訳です。
課金アイテムはこれからも購入する予定はありません。
このくっいの出費をしても良いと思えるくらいは、楽しませてもらっています。



それでは・・・・今回はこちらが普段楽しんでいることについて、書かせてもらいました。
またね~~~~、




ホビー関連:重戦記エルガイムpart II:ポセイダル軍編


さて・・・前回の記事から結構時間が経ってしまい申し訳ないです、HARUです。
今回は次回の記事の続きです。
お待たせはしましたが、その分ボリュームもあります。
それでは、はりきって参りましょう!!

まずは・・・記事作成時に参考にした書籍の紹介と、用語解説の追記からです。


関連書籍紹介(追記版)

重戦機エルガイム 私の名はギャブレー
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1985年にアニメージュ文庫として発売されたムック本。
題名の通り、ギャブレーの視点で書かれたエッセイ集といった印象が強い。

B6版サイズで定価380円という小振りなサイズに見合って情報量としては心もとない内容だが・・・巻末に載っている短編小説「白いヘビーメタル」は重要。
恐らく公式では唯一のTV本編終了後の物語です。

ダバや反乱軍の面子は出てきませんし・・・話の内容も少々ぶっ飛んではいるものの、彼らの今後が見れるのはそれだけで意味がある。
登場人物の紹介に添付の写真はこの本から撮影しているのが多いので、気になる方はどうぞ。
今でも比較的安価で手に入ると思います。

さてここで問題です。
この本の表紙に書かれているキャラクターの名前を全員言えるでしょうか?
(実は結構難易度が高いです。)
即答できれば、貴方はエルガイム博士です。頑張りましょう。


用語解説(追記版)


SLS(スターライトシャワー)

対レーザー兵器用の防衛システム。
SLS影響下ではレーザーが湾曲してしまい、用を成さなくなる。
ただ膨大な電力が要求されるため、相応の設備や準備が必要。

レーザー兵器の比重が高いペンタゴナワールドに於いては画期的な防御システムなのだが、利用される機会はあまり無かった・・・それなのにわざわざ用語解説に載せるのは、理由がある。
「スターライトシャワー」・・・・これはEDの曲名である。
どういう経緯で、レーザー防衛システムが、あんな味のある歌になったのか・・・誰か知っている方がいたら、教えてください。


バイオリレーション・システム

特定の人物に、永遠の若さを与えるシステム。限界まで使えば体力も衰えず、従来の能力以上の身体能力を発揮できる。

ただその代償として、さまざまなものが犠牲になるようなのだが・・・それが何なのかは、実はよく解らない。
システムの悪影響で周囲を巻き込んだ場合・・・肉体があまりの負荷に耐え切れず、砂状になってしまうほどの急激な老化現象が起きるようだが・・・何をすると巻き込まれるかという説明が無いので、詳細不明。

またアマンダラがバイオリレーションが十分に機能している間は声が若々しく、いきなり殴られても怒ることなく相手の力量を静かに観察するほどの相当に余裕があった人物であったが、機能が切れかかると精神的に余裕が無くなり、声まで変わる。

小説版では同じバイオリレーションを受けているのにポセイダルはスヴェートから移動不可であるのに、フル・フラットは自由に移動可・・・など詳細は不明(原作(TV版)は全員自由に移動可能)。

維持する上で尋常ではない電力が必要と思われるため、戦後は禁忌の技術として封印されると思われるが・・・



重力制御システム

エルガイムの世界では、「空」に対しては比較的自由な行動を取れるとは前回の記事で書きましたが・・・それを裏付ける設定がこれ。要は動力そのものが現代社会とは異なっているというわけです。
ヘビーメタル用にはスーパーフロッサーという装置があり、こちらを搭載している機体は飛行可能。                                                               
恐らくはA級ヘビーメタル専用だとは思いますが・・・・詳細は不明。

ペンタゴナワールドでは、最終回から数年には何とワープエンジンまで実用化されるようなので・・・古代の技術の恩恵でしょうか?・・・・ダバやポセイダルの争いは何だったのだろうか?という時代になるのかもしれません。



あと用語ではないですが・・敵側の主役、ギャブレーとその仲間たちの紹介も先に載せておきます。
この場所に置くのが最適解のような気がしますので・・・


ギャブレット・ギャブレー
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主人公のライバルキャラであると同時にもう一人の主人公である。
立身出世を願い、ポセイダル軍に入隊するためアローンに乗って旅に出る。

性格は一言でいうなら、キザでクールだが熱血漢で真面目で尊大で素直で情に厚く、惚れっぽい。
え、訳が解らないって?
安心しな・・・俺もだよ。
ただとりあえず天然ボケで、割りと子供っぽいのは確かである。
喜怒哀楽が激しいため、とにかく見ていて飽きないためか・・・主人公のダバを凌ぐほどの人気があった。

最初の出会いは、華麗なる食い逃げ。
ギャブレーが勝手にダバの食事を盗み食いして、そこから縁が生まれたのだが・・・ダバが後に「仲間になれたかもしれない」と述懐しているが、それがこの食い逃げで駄目になってしまった。
「食べ物の恨みは怖い」とはまさにこの事なのだろう・・・・・多分。

その直後にリーリン一家ダバを付け狙っていた山賊、リーリン一家に加わったが・・・初戦で頭領ミヤマ・リーリンが部下のハッシャ・モッシャに殺されると、リーリン一家の頭領になり、ふとしたアマンダラとの出会いで認められ、山賊たちもまとめてポセイダル軍に入隊する。
当初はチャイ・チャーの部下だったがネイに認められ、やがてヘッドハンターという一種の独立愚連隊として新鋭艦スレンダースカラを預かり、遂には13人衆にまで抜擢されるまでに至る。

能力だけで言えば戦士としても指揮官としても優秀ではあるが、行く先々で問題を起こし上司からも部下からも悩みの種となる。
クワサン・オリビーに惚れてしまい、近衛軍とギワザ軍の間を行き来したがあまりに日和見で裏切りまくったためにどの勢力からも信頼を失ってしまう。
ただそこまでの状況に陥っても戦局が混乱を極めたせいもあってか?処刑されるわけでもなく戦力として遇され続けるのだから、ダバとは別の意味で「奇跡の人」である。

最終決戦では全ての勢力に見放され動けずにいたが、クワサンを助けたい一心で反乱軍に寝返る。
ただ精神が完全に崩壊したクワサンを支えることはできないと悟ったのか、自ら身を引いた。

乗機はスペース・リスタ(マシンナリー)、アローン、グライア、バルブド、バッシュ、アシュラ・テンプル、グルーン、アトール・・・つまりオリジナル等の特殊な機体を除けばほぼ全機種に乗っている。
A級に乗ってからは、自爆目的で特攻したアシュラ・テンプルを除きほとんど撃墜されていない。
確かに優秀には違いない。

ポセイダル打倒後は・・・ポセイダル、ギワザ打倒の立役者だけあって新政府の重鎮になるものの、裏切りの連続の経歴も知られていて疎まれていたのも確かで、それ以上に文官が勤まるようや性格でもないため・・・自ら進んで(というより全てを放り出して)、不穏分子の討伐等を任務とした独立部隊のリーダーになる。
そこでついには異星人の邂逅を果たす・・・って、どこまでも人騒がせな奴である。

小説版ではより慎重で義に厚い人格になり、ギワザが最終決戦前に倒れたことにより自らが反乱軍打倒の急先鋒となる。
最終決戦で反乱軍のスターダスト作戦が功を奏して瓦解する正規軍であったが・・・ギャブレーはその中でも逆転のチャンスを窺っていた。
そして補給衛星メッタを首都スヴェートに落として反乱軍を一掃するという賭けにでるが、ポセイダルが既に死亡していて敗北を悟り・・・せめてダバの一騎討ちを臨み、ダバもそれに応えた。
だが崩壊するスヴェートの瓦礫に巻き込まれ、生死不明となる。

そしてUNDER THE SUNZでは・・・なんと全く登場しない。
エルガイムのファンを自称する作者だが・・・かなり思い切った判断である。

キャラクターデザインのモチーフはイエスのベーシスト、クリス・スクワイア。
デザイナーの永野護が尊敬し、自身の愛称ともしている人物である。
ポセイダルとギャブレーに関しては、永野氏を語る上では切り離せない存在なのだろう、きっと・・・・・


イレーネ・イルス
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ギャブレーがネイの元を離れ、ヘッドハンターに任命された際に供与された・・・女性のみで構成されたミサイル巡洋艦プラネット・ボマー「スレンダースカラ」のキャプテン。
いかにも永野氏らしい髪型がトレードマーク。
始めはギャブレーはイレーネだけでなく艦のクルー全員から距離を置かれて・・・というより嫌われていた。
ギャブレー本人が何を考えているか判らないキャラだし、階級はイレーネの方が上なのでさぞ不服だったのだろう。

ギャブレーの奇人レベルの振る舞いに呆れて苦労も耐えなかったが・・・それでも徐々に才能を認め始めて、表立った批判は無くなった。
単身で反乱軍へ向かったギャブレーに対して、最終話で「最後のご奉公」として戦略ミサイル、プラネット・ボンバーをギワザ艦隊に発射、この攻撃が元で戦局の優劣が逆転し反乱軍の勝利のきっかけを作った。
ギワザ打倒の本当の立役者は、イレーネかもしれない。

ポセイダル打倒後はギャブレーから離れ、新政府の反対勢力の討伐任務に当たっていたが、文官任務から背を向けたギャブレーと再会し行動を共にするようになるが、その時にはわだかまりは完全に消えている。
ちなみに自分の座席にピンク色の象の貯金箱を収納しているが、こちらもデザインが一部変更のあと、商品化もされている。
それ程目立っていなかったような気もするが・・・売れたのだろうか?


パメラ・ビロレッジ
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ネイからギャブレーの監視をする任務を受けたスレンダースカラのブリッジ要員で、任務のために色仕掛けで迫ったこともあった。
そんな日々が続くうちに本当にギャブレーに好意を抱くようになり、50話で真意が判らないフル・フラットの元へ赴くギャブレーの護衛役を自ら買って出る。
そして実際にギャブレーは襲撃され、脱出時にパメラは胸を銃で撃たれ死亡する。

TV本編ではこのまま終わるのだが、その後サートスターでフラットの指示で蘇生手術を受け成功、戦争終結から2年後にギャブレーと再会する。
男に弄ばれた・・・と自らを悔やむだけあってか?女性には異様に寛大なフラットらしい話ではあるが・・・・
感激のあまりギャブレーに抱きつくが、蘇生処置の影響で怪力になってしまったことを忘れ、意識不明になるまで締め上げてしまう。
その後はギャブレー、イレーネとうまくやっていると思われるが・・・


ハッシャ・モッシャ
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ミヤマ・リーリン
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ハッシャはギャブレーと意気投合した山賊、リーリン一家の手下だったが自身がボスに成りたくて3話で頭領ミヤマ・リーリンを殺害するが頭領の座はギャブレーに奪われ逃走する。
その後一時的に反乱軍を去ったアムと合流し反乱軍に参加するが裏切り、今度はギャブレーの部下となる。
ギャブレーはリーリン殺害の事実を知った上で、ハッシャを部下として引き入れる。

ギャブレーはハッシャを高く評価するわけでは無かったがハッシャはまんざらでもなかったらしく、ギャブレーが危機に陥っているのに救出する気がなかったスレンダースカラの中で単独で救出に向かおうとしたこともある。

裏切りだらけの人生で誰からも愛されているわけでもなかったが、悪運の強さだけなら天下無双のレベルで遂には最後まで生き残る。
その後はギャブレーやイレーネと再会を果たし、再びギャブレーの部下になる・・が誰も呼んでいないのに手違いでこうなってしまったようだ。・・・・最早腐れ縁としか言いようがない。

小説版ではリーリンを殺害しておらず、リーリンと共にギャブレーと共に行動する。
ギャブレーが消息不明となった後も、リーリンの元にいるようである。

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ミヤマ・リーリンが嫌いなわけではないのだがTV版では死んだおかげで、敵討ちを狙う可愛い娘さん(ミヤマ・アスフィー)が出てくれるので・・・こちらの出番が無くなってしまったのが残念である。



さて・・・・今回のポセイダル軍の紹介は基本的に登場順です。
これはエルガイムを見ていた方でも見てない方でも、物語の流れをある程度追えるから結果として読みやすいと思ったからです。
(ただしグライア→グライア・ノーダのような系列機は敢えて並べてあります。)
また反乱軍編と同様、その機体に馴染みの深い人物は合わせて紹介する形になっております。
かえって読みずらく感じる方もいるかもしれませんが、今回の記事の基本は模型の紹介なのでご理解頂ければ幸いです。



アローン
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ペンタゴナワールドでは、恐らくは最も普及しているB級ヘビーメタル。
物語の中では、一番の雑魚な印象がある。
ただ・・裏を返せば普及している分だけ機体のバリエーションも豊富で、特に正規軍で採用されている機体はチューンナップも施されているため、乗り手次第ではあなどれない。

どうでもいい話だがアローンとは英語では「alone:独りぼっち」という意味の言葉があるため寂しげな印象があるが、この機体の綴りは「allone::all(全て)をone(一つ)に」と書かれているようにも見える。
雑魚の割には、何だか偉そうである。

初登場は第3話、ギャブレーが親戚筋からお金を借りまくってようやく手に入れたアローンでエルガイムと対決。
性能差も物ともせず頑張ったが結局破れ、アローンはスクラップに・・・
普通ならここで借金まみれで大きく落ち込むところではあるが、そこはギャブレー。
その程度では落ち込まず、むしろ組んだ山賊の頭となって、更に正規軍に入隊まで果たすのだから只者ではない。

アローンは見た目が殆ど変わらないゴロンゴが味方として登場するためか敵側で出ることは次第に減っていき、終盤ではほとんど敵方として出ることはなくなる。


ゴロンゴ
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アローンはバリエーションが豊富と述べたが、派生機種として最も有名な機体。
反乱軍専用のため、終始味方として登場。

名前の由来は設計者のゴロンゴ・ゴーレンから来ている・・が、見た目は頭部の形状しか違いは無く、性能もアローンとあまり変わらず、さらには敵味方問わず「アローン」と呼称される始末。
アニメを全話見た方でも、違いがわからない方は相当いると思われ・・・って意味ないじゃん(泣)。

できればROBOT魂でアローンが出ることがあれば、ゴロンゴもバリエーションで出てくれれば・・・と思うが、この記事を書いた自分でも購入するべきか迷う(苦笑)。



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さて・・・エルガイム最初の敵方のヘビーメタル、アローンのキットのレビューですが・・・・

かなり良く出来ています。

エルガイムのキット(1/144)に関してはポリキャップを採用しておらず、さらに関節部にビニールチューブを仕込んであるのですが・・・これがさらに可動の妨げになり、同時代のロボット関連のキットと比較しても可動範囲が狭かったり、強度も頼りなく・・・ダメなものになると、まず立たせるのが一苦労という始末。
このアローンもそのシリーズのキットであるので、決して例外ではありません。


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だた・・・このアローンは良いポイントが多いです。

・定価300円と安い。
・プロポーションの劇中再現度がかなり高い。
・鈍重な体型であるせいか、姿勢が安定している。

ヘビーメタルは元々浮いて移動するため足はあまり動きません。
アローンは輪をかけて動きは乏しい印象があります。
キットの可動範囲は動きを妨げるアーマーとかもないのでまだ動く方ですし、もともとアローンがそんなに動いてもね・・・
そんなこんなで、キットを素組みしても満足度は高いと思います。

2016年4月の地点ではROBOT魂版のアローンのアナウンスはありませんが、素立ちで飾るつもりなら当時のキットでも十分かもしれません。
ただし・・・定価は300円でも、現在の流通価格は1,000円以下で手に入れるのは至難の技。
安く手に入れたいのなら、手を尽くしましょう。



グライア
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ポセイダル正規軍専用のB級ヘビーメタル。
名前の由来はギリシャ神話の三身一眼の怪物、グライアイと言われている。
見ての通り、センサー類がアローンよりも強化されている・・・が、一見してわかる通り、敵側の雑魚機体である。
アローンが敵として出てこなくなった代わりに、グライアは終盤まで登場する。

初登場は4話で、キャオがパトロール中?のグライアを見て「かっこいい!」と興奮していた。
いや・・・いくら何でもエルガイムの方がかっこいいでしょ!
あのセリフの意図は、仮面ライダーフォーゼのエレキステイツ初登場で「かっこいい!」とむりやり女の子に言わせた時と同じくらいに理解に苦しむ。
・・・・無理ありすぎでしょ。

基本的には雑魚メカだがギャブレーがA級ヘビーメタルを与えられるまでは乗機はグライアだったし、9話でレッシーが正規軍を裏切る時に乗っていたのもグライアである。
序盤では敵の軍勢の主力としてよく登場していたし、エルガイムを手こずらせた印象もあった。
終盤では本当に雑魚ではあったが、見た目が少々グロテスクなところもあって存在感はあった機体である。


グライア・ノーダ
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頭部に仮面のようなものを付けた、グライアのバリエーション機。
名前の由来はオリジナルのグライアの設計者、グライア・ノーダである。
見た目は仮面を付けただけだが、敵味方を問わず使用されていた。
しかもデザインが両軍で全く差が無い・・・よく混乱しなかったものだ。

ただ見た目が同じでも性能差がある機体もあり、反乱軍に加わった資源採掘衛星:パラータスター製の機体は後述のバルブドに匹敵するとも言われている。
(それどころか、短時間ながらバッシュと互角に戦ったような・・・)
くどいようだが見た目が同じなのに、よく混乱しなかったものだ。

一応・・・正規軍は緑、反乱軍は黄色という設定になってはいるが・・・これだけで整然と運用するのは厳しそうと思うのは、自分だけかな?

グライア・ノーダは一般販売向けのキットは発売されていないため、HGフィギュア(いわゆるガチャ)の写真を載せておきます。



という訳で、グライアのキットのレビューです。
ただ・・・レビューの前にひとこと断っておきますが、

自分は昔、グライアが大嫌いでした。

何というか、見た目がね・・・生理的に受け付けないというか・・・・
ただエルガイムを語るには必要な存在であることは間違いなく・・・あまり気乗りしないで組んで、メタリックカラーで着色してみたのですが・・・


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実は結構良い感じだったり。

正直な話、劇中のプロポーションよりもこのキットの方が整っている印象があります。
雑魚感が強いのは劇中と同然ですが、キットのグライアは生理的な嫌悪感はだいぶ薄らいでいる感じです。
見方にもよりますが、それなりに格好良いです。
地味に模型側のデザイナーの勝利と言えるのではないでしょうか?



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ただし、このキットには注意すべき点があります。
肘の関節の構造が・・・いまひとつの出来で、油断しているとポッキリ折れます。
昔のキットだから、無塗装というわけにはいきませんしね・・・・
この記事を読んで作ってみたい・・・という方が万が一いたら、可動部のクリアランスは入念に行うことを考慮に入れることを強く推奨します。

このキットもアローンと同様、定価300円で流通価格1,000円超えとそれほどお求めやすい商品とはいえないかもしれませんが、ROBOT魂版が税、送料別で約5,000円なので・・・
それよりは当時物のキットの方が安いですし。
可動がそれほど重要なメカでもありませんし・・・
エルガイムをより深く理解したい方には、良いのではないでしょうか?



オージェ
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劇中で始めて登場した、敵側のA級ヘビーメタル。
全身が金色という非常に派手で、いかにも悪役といった顔付き・・・とケレン味が強く、際立った存在感があった機体。
金色のメカといえばZガンダムの百式!・・・という方は多そうだが(他にもアカツキやアルバトーレとかもあるが)、個人的にはオージェの方が1年先に登場したためか、こちらの方が存在感は強かった。
恐らくは金色のメカという枠内でオージェ以上の存在は、自分としてはこれからも出てきそうに無い。

本来ならポセイダル家が所有する機体だが、ネイに貸し与えられている。
こちらはレプリカ・・・つまりA級なのだが非常に高価で高出力であり、通常のA級ヘビーメタルよりも圧倒的に強い印象がある。

初登場は11話だが・・・・終始エルガイムを圧倒し、とどめを刺されそうになるところをレッシーの機転で、ダバは九死に一生を得る。
その後もエルガイムを何度も追い込むがダバがMk.IIに乗り込むようになると、やや押され気味になり30話で顔面にダメージを受けてからはネイが乗ることは無くなった。
(後にほぼ完全に修理されたようだが、ネイが乗ることは無かった。)

基本的に使用するのはセイバーとパワーランチャーだが、両肩の大型バインダーの中にはセイバーが数十本収められており・・・いわゆるビームサーベル的な使い方だけでなく、手榴弾のように投擲武器として使ったりなど金に糸目を付けない戦い方を好み、派手な印象に拍車を掛けていた。


ネイ・モーハン
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13人衆第4席次。
第3席次ギワザの愛人であることは、ポセイダル軍にとっては周知の事実である。
当然その事を良く思っていないものも多かったが(レッシーの離反の原因の一つでもあり、他の13人衆でも表立って嫌悪を示す者もいた)、反乱軍鎮圧に関しては目覚しい成果を挙げていたのも事実である。
苛烈な性格だが冷静にして狡猾、ダバが始めて目を合わせた印象の通りまさに女狐といった性格ではあるが・・・短時間でここまでの武勲を挙げたのは、ひとえにギワザへの愛の証でもあった。

物語中盤までは反乱軍鎮圧の急先鋒であり、ダバにとって最大の敵であった。
だがギワザがポセイダルへの隠された叛意を実行に移すべくガストガル星への潜入の命を受けるようになると、表立って戦いの舞台に立つことはなくなる。
ポセイダルはネイの意思は完全に読んでおり・・・ネイに討たせる隙を見せるような芝居をして、「ギワザのような男の愛には裏切りを含んでいる」と逆にギワザ暗殺をそそのかすように囁き、何事も無かったようにギワザの元に送り返す。

戸惑いつつも自身の愛を貫こうとしたネイがギワザの艦に到着した瞬間に待っていたのは、かつての部下達からの一斉射撃だった。
ギワザは冷酷な独裁者であるポセイダルの元から無事に戻ってきたネイを暗殺命令を受けたものと完全に決め付け、ネイを即刻処刑することに決めたからだ。
顔を見るどころか一切の釈明を許さずに殺そうとしたことに猛烈な怒りを覚えたネイは死に物狂いでギワザの元まで肉迫、右腕を切り落とすまではできたものの、かつての仇敵であるエルガイムMk.IIの艦への攻撃による衝撃で隙が出てしまい、ギワザ本人からの斬撃と部下達の一斉攻撃により命を落とす。
ギャブレーをはじめかつての部下や敵からも誰からも惜しまれることもない、孤独な最期であった。

小説版ではさすがに哀れに思ったのか、少なくともギャブレーとアントンだけはその死を深く嘆いたように変更されている。
またギャブレーを監視する役目を担っていたイレーネやパメラも愛人のネイすら処刑するギワザに疑念を抱き、ギャブレーに恭順するようになる描写も追加されている。
その愛は報われることは無かったが、その死はギワザ軍に多大な影響を与えたのだった。

「UNDER THE SUNZ」では上司のギワザですら半ばモブキャラレベルだったためか、ネイもまたクワサン率いる近衛軍に瞬殺される。
乗機はグルーンでセリフも僅かで、数コマ登場した程度である。

忘れられがちだが、実は21歳で好きな食べ物はアイスクリームと・・・割りと普通に女の子しているところもある。
(劇中では一切出てこないので、設定上での話ではあるが・・・)


ギワザ・ロワウ
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13人衆第3席次。
席次こそ3番目だが、第1席次のサイ・クォ・アダーは高齢で一線を退き、第2席次のプレータ・クォイズは人格破綻者であることからか?、第3席次であるギワザが13人衆を統括している。

作品によって、あるいは各登場人物によって評価が大幅に別れる人物でもある。
政治力に非常に長けているらしく、何万もの兵士はギワザ個人に心酔し・・・少なくとも数だけならポセイダルを打倒しうるだけのものを持っていたようだ。
(13人衆も半数はギワザの私兵ともいえる状況にあった。)
使えるかどうかもわからないギャブレーを徴用したり、味方に引き抜くことが難しいフル・フラットにも積極的にアプローチを掛ける等・・・確かに政治家としてなら大将格と呼べるものはあったのかもしれない。
事実として、TV版では一応のラスボスだったし・・・・

反面・・・ダバ、ギャブレー、ポセイダル、アマンダラといった主役格のキャラにはひたすら小物扱いされていた。
何万もの軍勢を率いる男にここまで言うかな?・・・と思えるところもなくはないが、既に兵士から周知であった愛人のネイに対して釈明すら聞かず処刑を決めたり、最終話で劣勢と判れば自分ひとりだけで逃げ出そうとする等・・・天下人を狙うには小心すぎる所もあった。
へビーメタルに乗ったり前線の立つことが殆ど無かったのは、意外と小心者だったからなのだろうか?
物語を最後まで見て振り返れば、ダバやギャブレーの慧眼ぶりも大したものである。

敢えて擁護するのなら・・・襲いかかったきたネイを退けたのはギワザ本人の剣術によるものだし、ダバに艦内に潜入されて斬りつけられて無事だったのはギワザの剣の腕前がダバと互角であったからである。
少なくとも剣術に関しては大将格にふさわしい技量はあり、武人として名を馳せていたのは間違いない。
一度くらいは自ら最前線に立ってもらいたかった。

新しいメディアが出る度に、扱いが悪くなるのも特徴である。
小説版では最終決戦を待たずに部下のアントンに暗殺されて退場、UNDER THE SUNZでは中盤で近衛軍にほぼ瞬殺されていた。
出番も数ページしかなく・・・・ある意味モブキャラに近い扱いであった。

やっぱり天下を取りたいのなら自ら前線に立つくらいの度量は重要だね、うんうん。



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さてオージェですが・・・・今回はキットを買わず、ROBOT魂版を迷わず購入。
理由は簡単。

当時物のキットの中で、一番出来が悪いから。

オージェは悪役ですがその派手さとスマートさから、当時はエルガイムすら凌ぐ人気があったようです。
悪役側で、1/100が出たのはオージェだけです。
・・・・が、待望のキットはスマートさが片辺も感じられない鈍重さで可動範囲も残念なもの。
機体の人気から考えれば、相当に残念な印象があります。

ROBOT魂版のオージェは定価は約7,000円ですが作りすぎたのか?
定価の4~5割引きで流通していることが多く、手に入りやすいです。
これなら当時物のキットを泣く泣く大改造するか、あるいはよく言われるHGHM版オージ2個+当時物の合わせて作るよりも・・・ROBOT魂版を購入した方が手間、費用の両面で安上がりと言えます。
実はROBOT魂を買うのはこれが初めてということもあり、興味が出てきたので購入することにしました。

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定価こそ高いですが、ROBOT魂版の質はかなり高いです。
例えば30年前のSHCM版のエルガイムは正座が出来ることからその可動範囲の広さに驚かされましたが、正座程度ならオージェでも余裕で出来ます。
エルガイムより遥かに動かしづらそうなデザインで、互角かそれ以上のレベルで動くのはちょっと驚異ですね。
これでプロポーションは完璧で関節の固さも丁度良く結構無茶のあるポーズでの固定も余裕・・・30年の年月の進化がいかほどのものか、思い知らされます。


強いて残念なところを挙げるなら・・・関節部の塗装がやや安っぽいことと、派手さの一端だった投擲武器の再現がアクションフィギュアでは再現が難しいことでしょうか?
魂エフェクトを数多くお持ちの方でしたら、より効果的に演出できるかもしれませんが・・・

あと関節部をアレンジ塗装するのも手ですが、恐らくはABS樹脂なので慎重に作業しないと痛い目にあいます。
間違ってもタミヤカラーのようなエナメル系は使わないようにしましょう。

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両肩の大型バインダーの両端はパワーランチャーになっていますが径が同じのため、セイバーの刃を取り付け出来ますのでこれに台座を付けてみました。
工夫次第では十分なレベルでの劇中再現が出来るかもしれません。

以上、ROBOT魂版オージェのレビューでした。
プロポーションは文句無し、可動範囲は驚愕のレベル、同じROBOT魂版バッシュをお持ちの方ならバスターランチャー用のオプションパーツ付きと至れり尽くせりの仕様で「これが2010年代の水準か!」と時代の差を感じずにはいられない見事な出来でした。

ただROBOT魂版エルガイムは1/144で統一されているらしいですが・・・実際には旧版のキットよりひと回り大きく作られていて、昔の物との相性はやや悪いです。
(ただしオージェはボス格の敵なので劇中でも大きめに描かれていたため、むしろ丁度良いくらいですが。)

あとは樹脂の成型色をそのまま使用している部分が目立つため、高級感という点ではやや物足りない点でしょうか?
経年劣化の問題もありますしね・・・・
(オージェに限っては関節部以外は塗装されているため、この点でも優位に立っていますが。)
ものによってはリペイントも良いですが、自分の腕前と知識と十分に相談してからにしましょう。
下手をすると本当に関節が割れてしまいますので・・・



バルブド
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A級ヘビーメタルのコストダウンを主眼において製作されたB級ヘビーメタル。
部品の多くがA級のものを使用していることもあって、性能的にはA級に限りなく近づいていると言える。
バルブド・カワランガが設計して、それをポセイダルがリファインして仕上げられた機体。
主に近衛軍の護衛用、地方においては指揮官クラスが搭乗していて、生産も限られているようだ。

初登場は13話で、ポセイダルに直接攻撃を掛けようとするダバから守るための護衛として登場している。
終盤では結構な数が出てくるのでやや安っぽい印象もあるが・・・基本的には高級機として扱われている。

13人衆も乗機で利用することもしばしばであり、チャイ・チャー、リョクレイ・ロンさらにはギャブレーも中盤で使用していいた。
彼らが乗る機体は専用のカラーリングが施されているが、性能がアップしているかどうかは不明。


チャイ・チャー
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13人衆第6席次。
以前の戦いで失敗してコアム星の辺境ロアンヌに左遷され・・・それを上回る不幸として、ギャブレーの最初の上司となってしまう。
元々傲慢で陰湿な性格だが失敗続きで性格の悪い面がパワーアップ、成果も上がらずに遂にはネイまで派遣されて・・・・そんな状況でギャブレーが素直について行くはずもなく、ただでさえ狭い立場が更に無くなった。
それでも野心は潰えず、ネイ達を出し抜いてミズン星の反乱軍の本拠地、リトル・セイ奪回に全てを賭けて遂にはリーダーであるステラ・コバンを重傷を負わせた(後にこのケガが元で死亡)させるまでに至ったが・・・それでダバの怒りを買い、戦死する。
この戦いでミズン星の反乱軍は壊滅的な打撃を受け確かに手柄は立てたが、死んでしまってはどうにもなりません。

UNDER THE SUNZでは使えない将官の代表として、終盤まで登場。
反ギワザ派であることが左遷の理由の一つと言われているため・・・長生きできた分、一矢報いたことになるかもしれない(笑)。



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さて・・・バルブドのキットのレビューです。
武器は左手のパワーランチャーのみ、セイバーは付いていますが刃が無い上に手にも持たせられない・・・とプレイバリューは低めですが、定価も400円とお求めやすいキットです。
手広く探せば、1,000円以下で手に入れることが出来るかも?

キットの特徴として、昔のキットにありがちなゴリラ体型的な仕上がりになっています。
つまり肩幅が妙に広く、腕が長めで・・・昔のロボット物のフィギュアにありがちな造型です。
・・あと少し背も低めかな?
このキットの場合はそれ程きついアレンジがされているわけではありませんが・・・劇中の印象ではエルガイムみたいなスリムな印象があるため、人によっては気になる方もいるかもしれません。


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いわゆる中ボス的な存在のメカで序盤ではボス格の人物が乗り、物語が進むにつれて乗り手の格が下がっていき終盤では雑魚的な存在になる・・・そんな印象がありますが、全体的にヒーロー体型で悪人顔でもないこともあって、好きな方はいたかもしれません。
個人的にも結構好きでした。

今回の製作ではとにかく数をこなす必要があったため、改造等はせずそのままでの状態で仕上げましたが・・・次回作ることがあればもっとヒーローっぽくアレンジを試みたいですね。



バルブド・カイゼス
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メッタの少女隊と呼ばれるギワザ直属の特務部隊専用機で外観は頭部がセンサーが強化されて別物になって、さらにピンクが基調のカラーになり、星型のマーキングが施されているのが特徴。
総合的に性能が高めだが・・・コクピットと女性向けにシート等も小型化されているため、男性が乗るには不向き。
カイゼス、あるいは何故かニケとも呼ばれている。

46話でギワザ艦襲撃の際に護衛として搭乗した程度なので出番はかなり少ない機体。
当然の如くキット化はされなかったため、HGのガチャフィギュアを載せておきます。
放送後数十年経ってこんな物が出るとは・・・少女隊にファンでもいたのかな?



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ちなみに、これが少女隊のメンバーの一人のショット。
ギワザめ・・・愛人にネイと手に入れるだけでなく、こんな少女達まで囲っているとは・・・
俺にも一人分けてくれ(泣)。



バッシュ
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エルガイムのプラモデルのボックスアートの中でも、このバッシュの絵が最も良い出来だと思っています。
・・・ただこの絵に描かれているある物が・・・とある騒動を助長することになってしまったのは、割りと有名な話。
詳しくは、本文を参照。


量産した機体の中では最も成功したと言われるA級ヘビーメタル。
バスターランチャーを始めとしてかなりの種類の兵装を使いこなし、単体で飛行可能なスーパーフロッサー内臓・・と突出した要素は無いものの、隙の無い設計である。
既に失われてしまったオリジナルをポセイダルが再設計した機体で、ポセイダル製のヘビーメタルの代表作でもある。

初登場は17話で相当に有名な機体らしくギャブレーは初めて実機を見た時、感激で頬ずりしていた。
・・・でその頬ずりした機体に、自ら乗り込むことになる。

とりあえずキットの説明書を読むと、「全てにおいてエルガイムより高性能な機体で、パイロットの腕が互角なら負けることはありえない」・・・凄いですよ、これは。
だとすれば、この機体を持ってしても一度も勝てなかったギャブレーの腕は・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ハードル上げすぎですよ、バンダイさん。



アントン・ランドー
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当初はネイの副官だった男。
初めはヘビーメタルを与えられていなかったが、25話でバッシュを与えられてからはチームを組んで戦うようになる。
ネイに忠実な部下というのが第一印象ではあったが、44話でギワザがネイに疑念を抱くようになってからは冷淡な敵対行動を示す。
ネイの死後はギワザの忠実な部下となるが艦の指揮を務めることが多くなり、ヘビーメタルに乗る回数は減る。
(何故か乗機はアシュラテンプルになる。)

最終決戦で自軍が不利を認めたギワザがアントンや母艦を見捨てて一人で脱出しようとしたが、それをギャブレーに見抜かれてギワザのシャトルだけをダバが集中して攻撃したために、無事に生き残る。
ちなみに顔面のタトゥーはシールで簡単に剥がせるようだ。

その他の特徴として、原作と小説で最も印象が異なるキャラクターであるという点がある。
原作と違い登用してくれたネイに強い恩義を感じており、ネイの殺害命令を受けつつも戸惑っていたこともあり、結果としてネイに対して何も出来ずに見殺しにしてしまい、ネイへの同情の念を抑えられなくなる。。
その後・・・・ネイ処刑の報を聞いて驚愕したギャブレーと共謀、ギワザに詰め寄るギャブレーの動きに乗じてギワザを殺害してしまう。
そしてギャブレーに「生き恥を晒させるな」と自ら懇願して、討たれる。
実はギャブレーは以前からギワザ暗殺を計画していて、アントンはそれを承知で利用されたわけだが・・・最期に笑顔を見せて散っていったアントンに、ギャブレーは友情の念を抱いた。

原作と異なり命を落とすことになるが、ポセイダル側の人物としては最も華のある最期を迎えたので、本人としては満足だったと思うが・・・・


ヘッケラー・マウザー
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アントンと同様、ネイの副官として登場。
名前の由来が銃器メーカーのヘッケラーとモーゼルであるためか?、アントンよりも寡黙で軍人気質なところがある。
割りと日陰者な印象が強かったが、最終決戦では13人衆のマクトミンと共に先陣を切るという名誉を与えられる。

当初は反乱軍と正規軍の争いの漁夫の利を得て、両軍の後方から最も有利な体制で襲撃する予定だったが・・・どういうわけかガストガル星降下時に反乱軍の前方に出てしまい、両軍から挟撃されるという最悪の展開になってしまう。
この地点でヘッケラーは死を覚悟したが・・・しばらくして前線でアムのMk.I、ダバのMk.IIに押され討たれそうになるマクトミンを庇う形でMk.IIのバスターランチャーの射線に立ち、自身は機体もろとも跡形も残さず消滅するという凄絶な最期を遂げる。

ヘッケラーとマクトミンは希薄な関係にあった印象があったが・・・・そこまでして庇ったにも関わらず、マクトミンも次回の出撃でダバに討たれて命を落とすことになるため、ヘッケラーの命懸けの援護にいかほどの意味があったのかを思うといささか無念である。



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さてバッシュのキットのレビューですが・・・オージェ程ではないですが、なかなか手強い印象。
まず全体的にプロポーションのバランスが変なことと、当時の造型レベルではバッシュの形状を正確に捉え切れていないという印象があります。
このため、はっきり言って似てません。

というわけで腰幅が異様なまでに張っているために下半身デブになっている点を修正。
腰、腿の該当パーツをとにかく徹底して削り込みます。
こうして1.5センチほど削ったら、それなりに雰囲気が出ました。
(1/144だから実寸なら2メートルほどの幅詰めって・・・さすがにここまでやったのは初めてです。)
ただ下半身デブの状態だと、エルガイムのキットでは珍しく股関節ががっしり接続できたのですが・・・さすがにここまで削り込むと接続、可動に関しては犠牲にならざるを得なくなり・・・ただ差し込んでいるだけの状態です。
これに関しては仕方がないので、諦めました。

この後肩幅も調整しようと思ったのですがこのキットは肩が2重関節になっていて、肩幅を調整可能という珍しい構造なので止めました。
いわゆる怒り肩の位置に持ってくれば結構良い感じです。

上級モデラーの方なら、さらにどこか違和感のある頭部と胴体に手を加えるのでしょうが・・・
こちらはフルスクラッチに近い労力を強いられそうで、そこまでするならROBOT魂版を買うわ!
・・・というのが本音なので、とりあえずはここでひとまず中断。
それでもこの地点でも十分バッシュには見えると思うのですが、いかがでしょうか?

以上が旧版のキット、バッシュのレビューになります。
・・・・とはいかないんだよなぁ、まだこのキットに関してはまだいくつか騒ぎになる件があって・・・
では、これからその件について書こうと思います。



おまけコラム:バッシュのバスターランチャー論争

さて・・・旧版キットのバッシュですが、武器としてバスターランチャーが付属します。
・・・・がキットに付いていた物はエルガイムMk.II付属の物と同等で、劇中のものとはデザインが異なります。
反乱軍と正規軍だとパワーランチャー、バスターランチャーはデザインが違うんですよね・・・・

これはエルガイムMk.II付属の物が「決定稿」、バッシュが劇中で持っていたのが「準備稿」ということらしい。
ただ永野氏いわくエルガイムMk.IIがバッシュが戦闘中に落としたものを拾って流用しているので全く同じ物だと説明して、さらにボックスアートではバッシュはエルガイムMk.II用の「決定稿」を持っているため、ファンは余計に混乱してしまった。
・・・で、結局B-CLUBから「バッシュのバスターランチャー」というガレージキットを販売するに至りました。

ここでひとつの決着を見たわけですが・・・30年前のガレージキットというのはかなりのレアアイテムであり、入手は無理かな?と諦めていたわけですが・・・
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何と、ヤフオクで落札できました!!!

かなりのレア物だと思ったのですが・・・価格的にはそこまで高くはなかったです。
(ただし、定価の1,800円よりは高かったですが・・・)


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下手をすれば二度とは手に入らない可能性もあるので、ここはランナー状態の写真を含めて記念写真を。
さすがにこの位はやっておかないと、製作作業に入れないので・・・



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余談ですがこのキットにはバスターランチャーのみならず、エルガイムMk.IIをアモンデュールスタックに改造するパーツも付属しています。
こちらも併せて製作しましたが・・・レビューは前回の反乱軍側に追記しておりますので、気になる方はそちらをご覧ください。



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さてメインのバスターランチャーは当然製作に入ったのですが・・・組み立ててみて、どうしても納得できない問題が発生しました。

これが製作初期の段階の写真。
上から1/144バッシュ付属のもの(一部未塗装、未組立)、HCM版エルガイムMk.II、ROBOT魂版バッシュ、そして一番下が今回のバスターランチャーです。

何か、小っちゃくね?

明らかにエルガイムMk.IIのものより二周りほど小さいです。
ある意味大きさがウリの武器でこれでは物足りないです。


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というわけで銃身(バレル)の部分で5センチ延長しました。
これで長さでは最長になったぜ!
・・・別に長ければ良いってものではないのは解るけど(イメージも変わってしまいますし)、ただ組んでいてこれはこれで格好良い感じがしたので自分的にはOK。
イメージを崩したくない方は3センチ程度に抑えれば良いのでは?

ちなみに延長用に使用したパーツはプラモデルのランナーなので、改造費も0円です。
この記事は貧乏戦機なので・・・このくらいで丁度良い。


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というわけで、塗装して完成した写真をアップ。
比較対象は上からROBOT魂版エルガイムMk.II、HCM版エルガイムMk.II、ROBOT魂版バッシュ、一番下が今回のB-CUB版です。
あとわざわざ言うまでもない話ですが、

どう頑張っても旧版のキットにバスターランチャーは持たせられません。

本来なら異様に広い可動範囲が要求されるものだから、仕方ないね・・・・
え、意味無いって?・・・良いんだよ、これで。


まぁ・・・そんなこんなでバスターランチャーだらけになってしまいましたが。ここで問題。
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上の写真の、どれがどのバスターランチャーか解ります?

全て正解できた方には・・・・残念ながら何も出ません。
むしろ自分の方が、誰かから何か貰いたいくらいの貧乏なんで・・・サーセン。



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話の腰が折れてしまいましたが、バッシュの記事はまだ続きます。
というわけで、次はROBOT魂版のバッシュのレビューです。
元々購入予定は無かったのですが、バスターランチャー論争を完結させるためにはどうしても購入する必要があるので、ここは思い切って!

機体が紫の通常版とメタリックブルーのEX13版がありますが、ここは通常版を購入。
理由は勿論、通常版の方が安いから!
毎度ながら・・・これが貧乏戦機というわけさ!!


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・・でもこうやって比べてみると同じ1/144とは思えないほど、背の高さも違えば各部所のバランスも異なります。
無論設定、劇中イメージに近いのはROBOT魂版の方です。
旧版も結構良い感じになったかな?・・・とは思ったのですが、まだまだです。
個人的にはバッシュはメタリックブルーの方が良い感じなので、後日リペイントするかもしれません。
関節部以外の箇所なら、リペイントはOKのはずですし・・・・



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バッシュが2機揃ったなら、当然の如く撮りたくなるのがこのショット。
ネイのオージェとアントン、ヘッケラーのバッシュの3機編成・・・恐らくは悪役で最も見映えの良かったチームではないでしょうか?
(殆どまっとうな戦果は挙げられなかったけど・・・)
でも登場したのは25話、28~30話とかなり短かったんだけどね・・・・何故か強く印象が残っています。

え、後ろの2機が同一の機体に見えない?・・・細かいことは良いんだよ!


さてこのバッシュ、元々評価が高めのROBOT魂版エルガイムシリーズの中でも、安定して高評価を貰っている印象があります。
その理由としては、プレイバリューの高さにあると思います。
とにかく武装が豊富です。



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ずはバッシュの代名詞、バスターランチャー。
非常に可動範囲と関節の適度な固さにより余裕で構えられます。
余談ですが、こういった顛末でバッシュといえばバスターランチャーという印象が決定的になったわけですが・・・・

殆どまともに撃ったことがない。

初回の25話で圧倒的な火力で反乱軍を鎮圧・・・のはずだったのが、2基とも整備不良で失敗し・・・裏設定ではここでバスターランチャーを落としで、それが敵に拾われてMk.IIの主力武器に転用・・・役立たずどころか利敵行為にすらなってしまった有様。
今思えば・・・バッシュとバスターランチャーがどうして結びついたのか・・・


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セイバーとパワーランチャー。
特にセイバーは頻繁に使っていました。


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エナジーボンバーとSマイン搭載のバインダー。
Sマインは設定通りにバインダー入れられます・・・が一度入れてしまったら二度と取り外せないようです。
それだったら、最初からバーツを分けなければ良いような気も?


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さらにはグルーンのロングスピアも付属。
こんなの使ったことあったかな?という感じですが・・・
可動範囲が広いうえに動きに制約を加えるものも少なめなため、ポーズも決めやすいです。


それにしてもバッシュは関連記事が豊富ですが・・・・実はまだネタがあるんですよね。
というわけで最後の話題です。

TV版でギャブレーが最後に選んだ機体は、このバッシュでした。
それには理由があります。それは・・・

バッシュはエルガイムに偽装可能。

ヘビーメタルの特徴は、フレームと言われる骨組みに装甲や武装を「着せた」兵器であることです。
このためサイズが同じであるなら「着せかえ」に近い感覚で換装可能・・・これが永野氏が提案したアイディアでした。

ですが、さまざまな理由で没になってしまったわけで・・・・
それでも諦めきれなかったらしく・・・最終回前のバッシュ、アトールⅤなどの「換装」プランをねじ込んだというわけです。
この辺りは、永野氏の意地でしょうね・・・


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ただ・・・旧キットで比較した場合、明らかに大きさが違うため換装の概念が全く感じられません。
(没になったアイディアなので、無理もないことですが。)


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そこでROBOT魂版の比較。
エルガイムとバッシュでは大きさが違うから無理だろう・・・と思いきや、確かにフレーム部分は同じに見えるように出来ています。
実際に換装ギミックまで付いているわけではありませんが、ここまでイメージ再現に徹しているとは見事です。
多くの方があまり気にしない点かもしれませんが・・・こういう芸の細かい努力は大好きなので、ここに載せておきます。


以上、ROBOT魂版のバッシュのレビューでした。
よく動くうえに付属品も豊富、プロポーションも良好・・・と隙の無い構成で満足度は高いです。

はぁ~~~、ようやくバッシュ関連の記事が終わったよ・・・
永野氏のお気に入りでもあり、人気もある機体なので逸話も豊富なんだけどさ・・・・
何はともあれ、ここまで読んでくれた方はお疲れ様でした。


アシュラ・テンプル
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数百年前に活躍した「アシュラ・テンプル」のレストアした機体のそのまたレプリカである機体・・・えーい、ややこしい。
幾度となく改編されたため、オリジナルとは外見、仕様も大幅に異なっている。

典型的なパワー重視の機体で両腕のパワーランチャー2門に加え、両肩に装備された副腕で持っている盾、サーカスバインダーの先端にも付いているものも合わせて計4門を同時発射可能である。

初登場は19話。ダバはこれほどのパワーを持つ機体と戦うのは初めてであり最初は圧倒された。
ちなみにバスターランチャー最初に撃ったのは、このアシュラ・テンプルである(22話)。

ギャブレー、アントン、バーン・ガニア等が搭乗するが「機体の性能に頼りすぎている」と言われているギャブレーは、大概のヘビーメタルは褒めるのだが・・・アシュラ・テンプルを最も上手に扱ったにも関わらず、あまり褒めたことがない。
扱いも酷く、28話では大量の爆弾を付けた状態でエルガイムMk.Iに突撃して爆破、エルガイムをスクラップ寸前まで追い込みダバ達を最大の危機にまで追い込んだが、アシュラ・テンプルは完全にスクラップになってしまった。
バルブドなど下位の機体も他に所有していたのに・・・余程、嫌な事があったのだろうか・・・・?

小説版ではテンプルシリーズであることが一つのステータスであるのか?
従来の機体より上のレベルの存在というイメージがあった。
ラストではギャブレーはダバに最後の戦いを挑むが、その時に乗っていたのもアシュラ・テンプルである。

余談だが機体の名前からして「阿修羅寺・・・日本の寺かな?」と連想する方もいるかもしれないが、由来となったのはドイツのロックバンド「アシュ・ラ・テンペル」である。


バーン・ガニア・キラーズ
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13人衆第11席次。
反ギワザ陣営らしく、ネイのことは毛嫌いしていて公然と侮辱することもしばしばであった。
ただし最終的にはギワザ陣営に組するようになる。

最終決戦でギワザが逃げ出そうとするのを察したダバが追い詰めようとした際に背後からアシュラテンプルで襲撃、だがそこでキャオのディザードに阻まれ撃墜、戦死する。
最後に討たれた13人衆となったが、ギャブレーは後に「知らん名前だ・・」と述懐する。
同僚の名前くらい覚えてやれよ、ギャブレー君・・・・

小説版では第7席次テッド・デビアスの補佐としてトライデトアル星の反乱軍鎮圧にあたる。
・・・が敗れ去り正規軍部隊は壊滅、自身も全治6ヶ月の重傷を負う。
その6ヶ月のうちに戦争は終わったために以降は名前も出てこなかった。
小説版でもギャブレーからは「知らん名前だ・・」と述懐されているのだろうなぁ(笑)。


テッド・デビラス
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13人衆第7席次。
いかつい体格と顔についた傷が歴戦の勇士であることを感じさせる。
モチーフもプロレスラー、テッド・デビアスだし・・・

ただ顔こそは出すものの、セリフが全く無かった。OVAでも登場はするが、セリフが無いのも変わらず。当然、声優も無し。
最も存在の薄い13人衆である。この場所で書いてあるのもバーン・ガニアに縁があるというだけで・・・
さすがにこれだけは紹介する意味が無いので、小説に書かれている人物像を・・・・

テッドはバーン・ガニアと同様トライデトアル星の反乱軍鎮圧の任を負った、しかも司令官である。
トライデトアル星の全正規軍の指揮を任された重鎮で、バーン・ガニアは子ども扱いされているほどである。

その戦闘スタイルは一言で言えば、「反乱軍鎮圧のプロ」である。
優勢である時は、周囲を取り囲んで兵糧攻めで降伏を迫るやり方を好む。
これは人命を尊重するというより、ポセイダルへの反抗心を打ち砕くことが目的である。
だがそれでは容易に倒せない相手だと認めた場合は、すぐさま皆殺しを目的とした作戦に出る。

「ポセイダルに反抗する存在を潰す」

このことを実行することに徹しており、それはポセイダルに対する厚い忠誠心のなせる業である。
そんな猛将テッドだが、ダバを相手に二度の敗北を喫している。

一度目は初対戦の時。
テッドはダバの名前を当然知っていたものの、地方出身のハネッ返り程度の認識しかなかったためその実力を知らなかった。
このため急襲された際に対応が遅れ、反乱軍の鎮圧に失敗した。

二度目は本格的なダバの制圧作戦に出たの時。
猛将らしく一切の油断無く、確実に勝てる布陣で臨んだ。
勝利は揺るがないはずであった。

だがダバの元に20万もの援軍が突如現れた。
アマンダラ商会の私兵20万が全てダバに忠誠を誓い、反乱軍に参入してきたのだった。
これほどの援軍が来ることは全く予想がつかず正規軍は敗走。
テッドは戦死、バーン・ガニアは全治6ヶ月の重傷を負う。

かくしてトライデトアル星のポセイダル軍は壊滅。
惑星は独裁者の支配から、25年ぶりに開放された。


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それでは旧版キット、アシュラ・テンプルのレビューです。

このキットの特徴ですが良い点として・・・

プロポーションはなかなか良い。
悪い点は、

ポーズを殆ど付けられない。

腰アーマーとか小さそうで干渉しそうに見えませんが、実際には股関節が殆ど動かせません。
改造しても膝や足首も似たようなものなので・・・わずかに表情が付けられる程度です。
上半身は若干マシだけど・・最近のガンプラとは比べられません。

アシュラ・テンプルは砲撃戦向きの機体に見えて・・・・特に後半はセイバーの斬撃シーンも多く、またバスターランチャーを発射した最初のヘビーメタルでもあります。(そもそも旧キットでは握り手がないので、セイバーを持たせられない。)
そういったシーンを再現すべく可動にこだわりたいのなら、ROBOT魂版を購入した方が早そうです・・・

ただ素立ち、あるいは簡単なポーズで良いのなら劇中に近いプロポーションでなかなか格好良いです。
旧キットは比較的お求めやすい価格で手に入りますので・・・塗装で魅せる気概のある方なら、挑戦してみるのも良いかもしれません。(脚のデザインが合わせ目消しが微妙にやりづらい印象がありますが・・・)


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あと・・・選択式ではありますが、胸部のリバースボマーの発射パネルを展開可能です。
(ROBOT魂版は普通に開閉ギミックがあります。)
これは無数の鉄球を打ち出す兵器で・・・対人地雷クレイモアを正面に撃ちだすように仕様変更した・・・イメージ的にはそんな感じの武器です。
射程や威力を犠牲にして、命中率優先に特化したようなショットガン的な発想のように見えますが・・・どういう訳か、威力もなかなかという謎めいた兵器です。
ゴッグのフリージーヤードに架かった機雷状の謎エフェクトがあったり、弾速も妙に遅いので・・・ただの鉄球ではないのかも?
(それ以前にこの説明の例えも謎ですが(笑)。)
グルーンにも搭載されていますが、発射装置が見えるのはアシュラ・テンプルだけなので・・・・

地味ではありますが、エルガイム特有の武器なので・・・折角なので、ここに追記しておきます。

以上、旧キット版アシュラ・テンプルのレビューでした。
可動に関してはROBOT魂版とは比べものにならず大敗ですが、代わりに流通価格にも相当に差があるのも事実です。
(場合によっては、ROBOT魂版の10分の1程度の価格で手に入る可能性も・・・)
この価格差なら、可動にこだわらないなら入手するのもアリです。
ROBOT魂版と比べてひと回り小さいのかもしれませんが、元が大きい機体なのでハッタリが効いているので・・・アクションを求めず並べて飾るのが目的なら、こちらで十分かもしれません。


グルーン
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対ヘビーメタル戦を想定し作られたA級ヘビーメタル。
特徴として機体のフレームを従来の物より小型なため機動性に優れていること。
グルーンでしかありえないような動きも可能らしい。
それでいてジェネレーターは従来の物と同じなため、パワー負けもしない。

メイン武器のロングスピアは従来の槍としえ使えるのは勿論だが、ある程度の遠隔操作が可能なのか?
リィリィはよく投げて相手の死角を突きながら本体との同時攻撃というトリッキーな戦法を好んで使っていた。
ロングスピアにはパワーランチャーも内蔵されていて、低出力だがゲーブルで本体と繋ぐ必要も無い。
使い手次第ではさらに相手を混乱させる戦い方が出来る。

初登場は31話で、ネイがオージェに代わる機体として登場。
後にギャブレー、ワザン、リィリィと13人衆が乗り込むようになるが、リィリィの非情な戦いぶりが特に目立った印象があるためか、イメージ的にはリィリィ専用機と思えるところがある。
最終決戦時にはかなりの数が生産されていたため雑魚的なイメージを持った方もいるかもしれないが、性能的にはエルガイム以上の高級機である。


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余談だが、ネイは個人でサロンズという機体を所有している。
こちらは一見オリジナルのように見えるが・・・下半身がグルーンとほぼ同じなため、一種のカスタム機であると思われる。
TV版ではあっさり・・というかいきなりグルーンに乗り換えたが、こんな機体も持っているからにはこちらの方が乗りやすいのだろうか?

OVA3話「フルメタル・ソルジャー」のみ登場するが・・・かなり前にガレージキットで発売されたくらいしか立体化されたことが無いため、もの凄いレアアイテム。金と時間に糸目をつけずに探しても、手に入るには容易なことではない。
あとはフルスクラッチくらいしかないけど、さてどうするか・・・・
ROBOT魂とかでいつか出ると良いんだけどね・・・・


リィリィ・ハッシー
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13人衆第10席次。
元は普通の女性だったようだが過去に男に裏切られたのか?とんでもないレベルで男嫌いになり、男の為に戦う女にまで激しい憎悪を燃やす。
特にダバと、ダバに尽くすアムに対しての憎悪が激しく、異様な執念で追い詰めようとする。
その感情剥き出しで戦う姿は確かに印象深いものがあり「グルーン=リィリィ」というイメージは確立した。
捕虜を拷問する時などは殺すような激しさで望むなど感情を制御しきれないところがあり、戦略眼にも欠けることから仲間の13人衆からも嫌悪、あるいは警戒の対象になっている。

仲間を見殺しにするどころか、反逆罪にして家族にまで不遇の目に合わさせると脅して特攻を強要するなど非常に冷酷で、ダバも「あんな女は生かしておけない」と吐き捨てたこともある。
フェミニストのダバがここまで言うのは初めてである。
・・・恐らくリィリィ以外の相手にここまで言うことは生涯無いと思われる。

最期は51話で撤退指示を受けて戸惑った隙を突いて、アムが「ヘビーメタルの急所」にパワーランチャーを連射、因縁深かったリィリィを見事討ち果たす。
当初は完全に素人だったアムが13人衆を倒すようになったことは凄いが、映像を何度見ても「ヘビーメタルの急所」がどこにあるのかよく解らない。
アムはもしかしてニュータイプか?

小説版ではリィリィの父親がダバの実父であるカモン・ワーラーに残虐に、そして発狂するまで拷問されて殺されたことが冷酷さの始点となったという逸話が追記されている。
同時に原作では感じられなかった、戦士の誇りのようなものを感じさせる描写もある。

UNDER THE SUNZではギワザ艦隊が瞬時に壊滅したためか、未登場で終わった。
(・・・というより13人衆という言葉そのものが作品として出てこないため、ある意味当たり前ではあるが。)


ワザン・ルーン
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13人衆第5席次。
古参組と思われる初老の戦士である。

歴戦の勇士と思われる風格があり、多くの兵士から慕われていた。
・・・だがダバが相手ではなかなか勝利を手にすることができず、囚われの身となる。
その中で単身で脱出を試みる中でダバと遭遇、戦死した息子の面影を見出す。
ダバもワザンに思うところがあったが、結局は敵同士で終わった。

最期は同僚のリィリィを庇い、バスターランチャーの直撃を受けて戦死する。

UNDER THE SUNZでは上司であるギワザが早々に退場したためか、身の振り方として反乱軍の将校となる道を選ぶ。
つまりは味方になったわけだが、ダバとの接点は殆ど無かった。



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さて・・・これからは主に後半で活躍する機体ですね。
当時物のキット、グルーンのレビューです。
改造箇所は腿の関節部をポリキャップに変更・・・と、内部に関するもので外観に変化はありません。
ディザードの股関節がとんでもなく弱かったので・・・でもポリキャップの受け軸も弱すぎて関節だけ変えてもあまり意味はなかった・・・・

キットの出来は、率直に良く出来ています。
プロポーションに関しては殆ど文句の付けようがない感じです。
もう少し足が細めの方が・・・と思わなくはないですが、このままでも十分のようにも見えます。
突っ込むなら、その程度。

手を加えたいのなら、可動範囲の拡大をするべきなのかもしれませんが・・・その点はROBOT魂版が理想的な正解を出していると思われますので、今ならお金を貯めてそちらを購入した方が早いでしょう。
素立ち、あるいはそれに近い状態で飾りたい方なら旧版のキットでも十分な気がします。


グルーンの外観でよく言われているのは、顔が不気味という点。
不気味・・・というより、顔が無いというのが正解。
でもグルーンだけそこを言われるのが、よく解りません。

ヘビーメタルは顔に関しては特に悪趣味な機体が多いのは有名。
スタックはのっぺらぼう・・・全く顔面に相当する物がありません。
バッシュは格好良いとかいう方もいますが、顔に関しては髑髏そのものです。
エルガイムMk.IIはいかにも不審者といった目つきの悪さですし・・・
アローンやグライアも一つ目で、怪物のようなデザインですし・・・
それと比べれば・・・ね。



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グルーンは武器が長めのため、両手で持たせるのが簡単なので・・・
この状態でも結構、様になっています。
特に思い入れが無いのなら、この状態で十分のような・・・


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ROBOT魂版バッシュにロングスピアが付いていますので、旧版と比較を。
やはり出来はROBOT魂版の方がひと回り上ですね。
未塗装なのが残念ですが、今回は敢えてそのままで。


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あまりポーズが取れませんが、ROBOT魂版に持ち替えて・・・こちらの方がやはり良い感じですね。



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さてこのグルーン、小さいことがウリのヘビーメタルなわけですが・・・より大型のエルガイムと比べてみると、

「俺はグルーンがエルガイムより小さい機体だと聞いていたが、実際には大きかった
何を言っているのかわからないかもしれないが、俺にも何を言っているのかわからなかった。
チャチな噂や思い込みでもない、何か恐ろしいものの片鱗を感じたぜ・・」

実際、グルーンがエルガイムより小さいと感じたことは劇中を見る限り全く無かったですね・・・ま、いいけどさ。
以上、(主に作画や設定のミスで)ヘビーメタル界の小さな巨人、旧キット版グルーンのレビューでした。
ROBOT魂版は高くて買えなかったけど・・一体どうなっているのやら。




カルバリー・テンプル
(カルバリー・テンプル・ヘルミーネ)

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白兵戦を重視して作られた、テンプルシリーズのA級ヘビーメタル。
立体視スコープを標準装備し、顔が左右非対称である。
また胸部には飛び道具対策としてリフレクターを装備、パワーランチャーを跳ね返してしまう。

武装はセイバーとパワーランチャーというシンプルなもので、二刀流で戦う場面も見られた。
クワサン・オリビーが乗る機体のみ黄色で、ヘルミーネという別名がある。
ヘルミーネのみがオリジナルという説もあるが、各雑誌の記事を集めても詳細はよく解らないらしい。

他の機体は黒色で、近衛部隊の専用機と思われる。
リョクレイ・ロン、ハンス・アラハート等が搭乗する。

TV版では出番が少なめの機体で、活躍もあまり見られなかったが(ダバに対するカウンターになるのが役目の機体なので仕方が無いが)、UNDER THE SUNZではギワザ艦隊をあっという間に壊滅させていたため、性能の高さが窺える。


クワサン・オリビー
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ダバが将来、結婚の約束までした幼馴染。
オリビーはダバを「お兄ちゃん」と呼び慕っていたが、3年前に盗賊に攫われ行方不明となる。
ポセイダルがヤーマン族の生き残りと見抜いて洗脳、ヤーマン狩りを実行するためのセンサーとして利用されていた。
ポセイダルと精神をリンクしていて、逐一ポセイダルの指示通り動く操り人形と化していた。

初登場は22話。
既にダバの記憶を消された状態で再開、大いに動揺させる。
それからのダバは反乱軍のリーダーとクワサン救出への思いの板挟みに苦しむこととなる。

時折ダバのことを思い出す節が見られたが・・・その度に精神の崩壊の兆しも見え、最終決戦後は完全に精神が崩壊。
ダバと共にコアムに帰るが精神が戻ることは絶望的で、ダバも生涯オリビーを介護し結婚もしない道を選んだために、ヤーマン一族の血が絶えて絶滅する未来を示唆して、エルガイムの物語は終わる。

コミックボンボン版では完全に精神崩壊までは至らなかった(らしく)、この点が最も原作と異なる。

小説版でも結末は大筋では変わらないが・・・オリビーが回復する可能性を抱いたままダバは去っていったため、多少印象が異な
る。また乗機はTV版未登場のブラッドテンプルに変更されている。

UNDER THE SUNZでは物語全体がオリビーをヒロイン化するように改編され、特にラスト付近の印象が異なるように描かれている。


リョクレイ・ロン
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13人衆第9席次。
洗脳化したクワサンと共に商船に偽装した軍艦に乗り込み、反乱軍狩りを行っていた。
ヘビーメタル戦だけでなく拳法にも長け、素手でもかなり強い。
オリビー程ではないにせよ精神操作を受けた後があるようだが、闘争心の強化といった副次的な効果を得られるもののようで、人格改造や崩壊といった影響までは受けてはいない。
オリビーの補佐、監視が主任務であり、ギワザとは対立関係となる。

最終決戦では生死については一切触れられなかったために、消息は不明である。

小説版では急速な出世を遂げるギャブレーに反対する勢力を代表する将校としての側面もあったが、決戦後の生死や消息について語られなかった点に変わりはない。


ハンス・アラハート
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マーハル・セヌーマ
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13人衆第12席次(ハンス)及び13人衆第6席次(マーハル)。
マーハルはチャイ・チャー死後に空席となった第6席次を引きついでいる。
ハンスとはいとこ同士である。

2人とも13人衆ではあるが、近衛軍としてギワザと対立する道を選ぶ。
混乱するスヴェートの中で護衛の任に当たるがバイオリレーションの影響で護衛中に力尽きて死亡。
死体すら残らず、砂状に崩れ去っていった。

マーハルは出番は非常に少ないがスキンヘッドが製作陣の誰かのツボにはまったのか?OVA2巻のおまけの女子プロレスのメンバーに抜擢される。
まぁ・・・あっという間にフルボッコだったけど・・・・




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さて・・・カルバリー・テンプルですが、実は出番が非常に少ない機体でキット化はされませんでした。
その中でカルバリー・テンプル・ヘルミーネがROBOT魂版エルガイムシリーズの中ではかなり早めに出ました。
少なくともバンダイ系列の商品では初の立体化(ガチャのHGフィギュアを除く)になったので、こちらを入手しました。
いくら出番が少ないとはいえ、メインヒロインの乗る機体をスルーするわけにはいかないので・・・

プレバン限定で黒色の近衛軍仕様も発売されていますが、こちらはカラバリなのでスルー。
流通価格は高めなので、この記事を読んで気になった方は購入されてみるのも良いかもしれません。
(劇中では合計で3分も出ていなかったような気がしますが。)

第一印象としては、少し大きめです。
全高23.1メートルという設定なので・・・これは正解なのですが。
例えばガンダムでは20メートル弱が普通で、大きめのνガンダムで22.5メートルなのでリアルロボット物のアイテムとしては大きめです。
ヘビーメタルは大きめなので平均身長+αという程度ではありますが・・・



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白兵戦仕様の機体なので出来るだけ動きを付けて遊びたい方はいるとは思いますが、その望み通りに可動範囲は広めです。
毎度しつこいようですが、普通に正座も可能です。
また当時のアニメで設定があったかどうかも不明な脚部ランダムスレートも開放可能です。
今回の記事で計5体のROBOT魂版を入手しましたが・・・全機正座は可能で、ランダムスレートもデザイン上存在しそうにないエルガイムMk.II以外は全て開放可能になっています。

TV版放送から約30年・・・・さすがに遅きに失した感はあるものの、当時物のアイテムの基準では考えられない夢のような仕様と言っても過言ではないでしょう。
ただ・・・さすがに単価が高いのでどこまで財布の紐を緩められるかが問題です。
本体が成型色という機体も多いので・・・高級感まではありませんし、経年劣化もしやすいので・・・
出来れば商品そのもののグレードアップではなく、過去のキットのような専用のボックスアートがあれば許せるかな?という気もしますが。


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少し脱線しましたが・・・この機体のやや残念なところは、武器が少なめな点だと思います。
パワーランチャーとセイバーのみです。(近衛軍仕様にはバスターランチャーが付きます。)
このためプレイバリューとしてはやや物足りないと思う方もいるかもしれません。

機体そのものの存在理由が、性能よりもダバに対するカウンターなのでやむを得ないのですが・・・
とはいえ劇中をイメージしたポーズはほぼ再現可能なので、そこに不満を言うのは贅沢すぎるのかも?

以上、ROBOT魂版カルバリー・テンプル・ヘルミーネのレビューでした。
元が機能的にシンプルな機体なので、この記事でイメージしていただいた印象と、現実に手にしたイメージの差はそれ程大きく無いと思います。
劇中再現をするならエルガイムMk.IIと絡める以外には無いので・・・先にMk.IIを入手して、気に入ったら買うのが正解かも知れません。
白兵戦仕様ゆえにアクションあっての機体です、派手に絡めてみてはいかがでしょうか?



アトール
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A級ヘビーメタルの中でも、オリジナルの製造時期が1000年以上前と思われる相当に古い機体。
性能がどうとか言う前に、この時代の科学の基準は一体どうなっているのでしょうか?
(永野氏のことなので、どうせ御伽噺だのファンタジーだのふざけたことを言いそうですが。)

・・・・で、その大昔の機体ですが性能的にはオリジナル級に近い高性能機。
スーパーフロッサーを装備しているため単体の飛行が可能・・・らしいけど、A級は重力制御装置のおかげで大概空は飛べるし、そもそも活躍の場が殆ど宇宙なので、恩恵を得られた場面は思いつかず。

両腕にはパワーランチャー内臓+ウィンゲルバインダーという盾を装備。
バインダーは腕から切り離して計4門のパワーランチャーを同時発射可能・・・らしいのだが設定のみで、劇中にそんな場面は無い。
ただし、フロッガーと呼ばれる鞭のように曲がるセイバーを装備していて、こちらはかなり活躍した。
初登場は41話。自信満々に出撃したギャブレーだが、その成果は・・・・?

コミックボンボン版でギャブレーがポセイダルと戦ったのは、このアトールである。
語源となったのはフランスのロックバンド、「アトール」。


さて・・・恐らくギャブレーが乗った中でも最高位の機体、アトールのキットのレビューです。
当時は「物語終盤で出てきたキットはセールスが振るわない」という理由で、キット化されることはありませんでしたが、2001年からリメイクされた企画、HGHM(ハイグレードヘビーメタル)シリーズ第2弾として発売されました。

2016年4月の地点でROBOT魂版アトールのリリース予定は無いので、ガレージキットを除いては唯一のキットになります。
このキットをについては、買う前に注意しなければならない点があります。それは・・・

未塗装派は回避を推奨。

成形色の配色が・・・なんとなく得体の知れない虫のような気持ち悪さがあります。
紺を基調に、紫、緑が変に混ざった不協和音・・・これがキットの第一印象でした。
自分だけかもしれませんが、生理的な嫌悪感が先に出てどうにも好きになれませんでした。
原作に忠実な色使いなのに、立体化すると受け付けられたいものの最右翼と言った印象です。

そこで従来のキットのようにメタリックカラーを塗るだけでなく、紫系の色に関してはかなり彩度を落としてみました。
これでやっと見れるようになったという感じです。

・・という訳でこれからは色以外の部分に関して。
形状やプロポーションに関しては良く出来ていると思います。

HGHMはどのキットも方向性が違うので一概的な評価はしづらいのですが・・・アトールは小顔、長身なイメージで作っているようです。アトールは一つ目という毒気の強い機体なので、イメージをあまり崩さずに適度に毒気が抜けています。
嫌味ではないレベルで程良くリファインされているのではないでしょうか?

強いて問題を挙げるなら、大きさでしょうか?
アトールは大きめの機体なので、ROBOT魂版と比べて大きさが違和感が無いかどうかが気になるところです。

キットのもう一つの問題は、可動範囲。
ガンプラの1/144のスタンダード、HGUCシリーズは発売時期によって可動範囲の広さは結構差がありますが・・・
このキットはHGUCで一番動かないキットからさらにひと回り動かない印象でしょうか?
はっきり言えば、あまりポーズは取れないと割り切ったほうが良いでしょう。

上級者なら各キットから関節を移植して・・と行きたいところですがヘビーメタルの関節構造は複雑なので、余程の自信がある方でないと、お薦めは致しかねます。
弄っているうちにROBOT魂版が出るかもしれませんし・・・・



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どうしても動きがある飾り方をしたい方は、本体ではなくフロッガーを自作してみるのはいかがでしょうか?
上記の写真は、マスターグレードのビーム刃を弄って付けています。
元が柔らかいので、手でかなり曲げられます。

アトールをオリビーから貸与された時、ギャブレーが「オージェやバッシュなど子供も同然!」と言うくらいこの機体を評価していました。
あのギャブレーが、よりにもよって女の前で調子こいたセリフにどれだけの信憑性があるかと言えば、そりゃもう思いっきり疑わしいわけですが・・・喜々として出撃してわずか数分で、エルガイムを生け捕りにして戻ってくるのだから、只者ではない。
ギャブレーは気分によって、能力をレベル1から99まで自在に調節できると言われても、俺は信じるぜ・・・
その時はフロッガーでエルガイムを一瞬でぐるぐる巻きにしていました。

この話で分かる通り、アトールをアトールたらしめているのは鞭状の武器フロッガーです。
他は視覚的には凡庸な武器が多いので・・・
・・・なのでどうしてもアトールらしいポーズを取らせたいなら、フロッガーの表現に気を配ったほうが良いと思います。

以上、HGHM版アトールのキットのレビューでした。
さすがに30年前のものよりも良い出来とはいえ、現代の基準から見れば結構見劣りします。
最低でも塗装はしないと釣り合わないと思います。

ただアトールという脇役メカがキットとして世に出ること自体がありがたいことなので、キットの出来に意見を言うのは誤りではありませんが、現実的ともいえません。
小顔化が功を奏して、プロポーション的にはベストという点も評価できます。
後半では目立って活躍した機体なので、気になるなら購入しても良いと思います。



アトールV マクトミンビルド
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アトールファイブと呼ばれるカスタム機。なんだか合体できそうな名前である。
右腕にオージェのラウンドバインダー、左腕にバッシュのバインダー、背部にアシュラテンプルのサーカスバインダー、手持ち武器にグルーンのロングスピアを装備。
要は各種の有名どころの寄せ集めである。
だが機体の調整は万全のようで、この手の寄せ集めタイプのロボットの中ではかなり強い部類に入る。
初登場時(49話)ではMk.I、Mk.IIの2体のエルガイムを相手に優勢を誇っていたが調子に乗っているうちに逆に追い詰められてしまい、とどめを刺されそうになったところをヘッケラーが自らを犠牲にして、命を救われた。

52話で再びダバと遭遇するが、バスターランチャーの直撃を受けて敗れ、マクトミンは戦死する。
ロボットアニメの最終回前は、いつも厳しいものなのさ・・・・・・

機体のファイブの意味は語源となったロックバンド「アトール」が当時4枚のアルバムを発売していたことに由来する。
つまり「5枚目を早く出してください」というわけで・・・一体、何人にこのメッセージが伝わったのやら。

アトールVでもう一つ知られている逸話は、「アトールVビルドアップキャンペーン」である。
HGHM版アトールが発売された際にオージェ、バッシュ、アシュラテンプル、グルーンの旧キットのパーツを取り付けてアトールVを作りましょう・・という企画で、取り付け用の専用パーツやマーキングが付属、同時にキットも再販された。
商魂逞しすぎるぞ、バンダイ!
・・・・でもアトールVのデザインが正直好きではないので、スルーしました。
ニンマリ目や口紅のマーキングは、悪趣味にしか見えん。
絶対、アトールVよりアトールの方が良いやい!
(旧キットのオージェを持ってないから、作りたくでもできないし)

模型ファンのブログとかではよくアトールVを見かけたが、実際どのくらいの方が挑戦したのだろうか?
こちらはHGガチャフィギュアなら持っているので、そちらを載せておきます。


マフ・マクトミン
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13人衆第8席次。
普段は貴族的な物腰であるが精神的に不安定らしく、戦場では発狂したようなテンションで戦う。
49話でダバがポセイダルと相対した時に襲ってきて、マクトミンが「ツルんでやがる、ツルんでやがる・・・」と狂喜したセリフが印象的だった。
上記の写真がその「ツルんでやがる」状態です。

ヘッケラーと共にギワザ艦隊の先陣を斬りポセイダル像を破壊したが・・・それ以外は目立った活躍も無く、ダバに敗れる。
モチーフとなったのはドイツ人歌手、クラウス・ノミ。
AIDSで死亡した最初の著名人としても知られている人物ですが、21世紀になって再び脚光を浴びたという話もありますし・・・名前だけでも覚えても損はないかも?



ガイラム
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かつてヤーマン王朝が所有していたヘビーメタル。
強さはオリジナル級だが数も多く、少なくとも数十機は存在していた。
この物語の主役機、エルガイムMk.Iはガイラム21号機を改造して作られたものである。

フル・フラットが収めるサート・スターでは動態保存されていて、50話でギワザ暗殺の手駒として利用しようとしたが逃亡したギャブレーを追い詰めるため、フラット自ら搭乗した。
オリジナル級の機体の性能と、元テンプル騎士団のフラットの腕前が合わさった結果か、ダバとギャブレーを同時に相手にしても圧倒的な優勢を保っていた。

小説版ではフラットが真の黒幕となったためか、ラスボス的な存在になったために出自も変更されている。
かつて無敵を誇ると言われた機体、ブラッドテンプルの更なる発展を目指した存在となっていて・・・バイオリレーションの影響下では、オージに匹敵する強さを誇っていた。

さて・・・数多くの因縁を持った機体、ガイラムですが・・・存在感はともかく、登場した場面は終盤の10分程度であったためか、キット化には至りませんでした。
ガレージキットは発売されているようですが・・・

今回はサンライズ列伝?というワンコインフィギュアのガイラムの写真を載せておきます。
関節可動は無いですが、塩ビ製ではなくプラで出来ているためシャープな造型になっています。
これであと少し大きければ・・・・
ROBOT魂版は・・・さすがに厳しいか?


フル・フラット
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ポセイダル政権の中、ただ一つ治外法権が与えられた衛星サートスターを自治領として与えられている女性。
サートスターの住人は女性ばかりで非常に警戒も厳しく、普通の人間が近づくことなどありえない「別世界」である。

既に80を超えた老齢のはずだが見た目は20代と若々しく、身長195センチと長身で、男性の多くを虜にしてしまうと言われるほどの妖艶な女性。
若く見えるのはバイオリレーションによるものである。
かつてはミアンと共にテンプル騎士団としてポセイダルとともにペンタゴナワールドを平定し、同時にポセイダルの恋人でもあった。

だがポセイダルがミアンを影武者に仕立て、アマンダラとして世に下っているうちに俗物的な側面が見え始め・・・圧政で民が反乱、そしてアムのような少女に手を伸ばそうとするのを見てポセイダルから離反を決意。
同じく利用されたミアンの開放を試みるが失敗、崩落する王宮の中でミアンを守ろうとして自身は瓦礫に潰されて死亡する。

小説版では政治欲の塊であった若きポセイダルを欲に付け込み傀儡として仕立て、フラットが黒幕として暗躍していた。
こちらではガイラムがTV版のオージのようにダバを終始圧倒したが、ポセイダルがバイオリレーションのシステムを暴走させてしまったため、コクピット内で老衰死している。
またTV版、小説に関わらずアムとは縁があり、フラットが母親なのではないか?・・・と思われる場面があったが、これについては現在になっても詳細は知らされていない。

UNDER THE SUNZでは早々に離反の意図を悟られ、アマンダラに剣によって殺害されている。
だがレッシーを反乱軍勢力の補佐として手配したのは彼女であり、アマンダラを脅かす遠因を作ることはできた。


オージ
(オリジナル・オージェ)

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真のポセイダルであることを晒したアマンダラが切り札として使用したヘビーメタル。
いわゆるラスボスである。
TV版ではオリジナル・オージェと言われていたが、放送から20年近く経って何故か「オージ」という商品名でキットが発売される。
UNDER TH SUNZでは単に「オージェ」として同じくラスボスとして登場する。

その特徴は首都スヴェートの電力そのものをバイオリレーションのシステムとして利用して生み出す、圧倒的なパワー。
ゲーム風に例えるなら・・・

・攻撃力無限
・敵の全攻撃無力化
・パイロットの体力と気力が無限


・・・と完全なチート状態である。
一撃でエルガイムMk.IIの頭部を破壊、スクラップ寸前にまで追い込んだ。

だがミアンの裏切りによってバイオリレーションが停止、ポセイダルも激しい老衰化の中、成すすべもなく敗れ去る。

ネイの乗ったオージェとよく比較されるが、兵装が異なるだけで基本的には同じ機体・・・ということらしい。



オルドナ・ポセイダル
(ミアン・クゥ・ハウ・アッシャー)

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ペンタゴナワールドの独裁者で、63歳とは思えないほど若々しく、男か女かも不明という謎めいた存在。
その正体はポセイダルのかつての恋人でテンプル騎士団の一員、ミアン・クゥ・ハウ・アッシャーという女性である。
若さを保っていたのはフラットと同様、バイオリレーションによるものである。

長い間、傀儡としてポセイダルを演じ続けていたが・・・いつの間にか自分がポセイダルと思い込むようになってしまい、真ポセイダルであるアマンダラの言うことを聞かなくなる。

最終決戦で全てを思い出し、愛はとうに終わったことを悟り・・・最後の意志でバイオリレーションシステムを停止、急激な老化現象に肉体が耐え切れず、砂状に崩れてこの世を去る。

小説版ではミアンという女性そのものが存在しない。

UNDER THE SUNZでは大筋では変わらないが、ダバに敗れたアマンダラを自ら断罪した後、老衰で果てる。


アマンダラ・カマンダラ
(真オルドナ・ポセイダル)

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表向きは31歳の正規軍、反乱軍の両軍に武器を提供する死の商人。
だがその正体は、オルドナ・ポセイダル本人である。
サングラスや付け髭で外見を誤魔化しているが、実際には女性と見違えるほどの美形である。
ミアンやフラットと同様、バイオリレーションによって若さを保っていた。

ミアンを傀儡として仕立て支配者としての重責を押し付け、自らは好き放題で暗躍して世を操作することを選んだ。
ヤーマン族に家族を虐殺された過去があり、根絶やしにすることに精を出す。
その傍ら、ダバやギャブレーのように自分が認めた若者に支援をしていた。

さらに過去の技術を多用していて現代の技術では再現できなかったヘビーメタルの技術の再興を試みていた。
エルガイムMk.II、ヌーベルディザード、オージェ、バッシュなどは彼が直接手掛けたものだ。

最終決戦では正規軍の首尾の悪さから看過できなくなり、自ら解決に乗りだす。
傀儡でいられなくなったミアンからオージの起動キーを盗み、オージでダバのMk.IIを圧倒するが・・・ミアンの裏切りでバイオリレーションが絶たれて急激に老衰化、さらにギャブレーもダバに加担して2人に討たれて絶命する。

小説版では打って変わって・・・ダバという若者が未来を託せる人物と認め、私兵20万を無償で引き渡す「もの凄く良い人」に設定が変更されている。
戦後は新国家建設評議委員会の議長としてセムージュと共に世を導くことになる。

UNDER THE SUNZでは逆にさらに悪どさが増し・・・ダバを剣技でねじ伏せた後、反乱軍を壊滅に導く仮の指導者(つまりは道化)として利用しようとして、逆に裏切られている。

余談ですが、永野氏にとって・・・やはり最もお気に入りで忘れ難いのは、やはりポセイダルなのかもしれません。
この後名を馳せることになったファイブスター物語の主役、アマテラスはポセイダルと容姿が酷似していますし、下野する時に使う仮の名前、レディオス・ソープ(Ladies Sop?)は逆読みすれば「Posseidal」ですし・・・



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さて・・・エルガイムのキットの紹介もいよいよ最後になりました。
トリを飾るのはラスボス、HGHM(ハイグレードヘビーメタル)シリーズ第3弾、オージです。
キットは通常版とゴールドメッキを施されたヘビーコーティングバージョンの2種が発売されていますが、今回はヘビーコーティングバージョンを紹介します。

HGHMのエルガイム、アトールは小顔化をはじめ、全体的にスマートに見えるように調整されているのに対し、オージはそういったアレンジは極力抑えられています。
それだけ従来のイメージと似ているということでもありますし、何より旧キットとの相性も良いので・・・プロポーションは文句無しということで。
(人によってはもう少し足を細くして欲しいという意見はあるかもしれませんが・・・)



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オージといえばサイズ(鎌)で有名ですが・・・こちらの大きさは十分で迫力あります。
ただ・・武器の固定方法に難あり。
手と鎌の一部が一つの部品と成形されているため、絶対に離せません。
このため持つ部分をずらしたりすることも、左右で持ち換えることも不可です。
おかげでポーズはどうしても限定されます。

反面、武器を安定して保持するにはこれ以上ない方法であるため・・・普通に飾っていれば、落とすことは無いと思います。
賛否はあるでしょうが、これなら何年も安定して飾れると思います。



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あとヘビーコーティングバージョン限定の欠点として、メッキの色合いにバラつきがあります。
2つ以上の部品を組み合わせて作る箇所で、色の違いが目立つという意見があり・・・キット自体の印象を落としているという噂も。
ただ工場の量産でメッキ仕上げのムラがあるのは仕方なしのところもありますし(最新レベルのMG百式Ver2.0でも聞かれる話ですし・・)、「この程度なら俺でも塗れる!」という批判もありましたが・・・さすがにそれは筋違いかと。
いわゆる金ピカの仕上がりではないので・・たしかに塗装でこの仕上がりに近いものは得られますが・・仮にもメッキレベルに近い域に仕上げるなら塗料の的確な選択できる知識と、相応の塗装の技量が無ければ無理で・・・模型歴数年のキャリアが無いと難しいです。
というか、そこまで文句言うなら自分でクリアイエローとかでコーティングしろよ・・といった感じかな?
エアブラシを持っている方なら、ある程度の埋め合わせはできると思います。

可動範囲については・・・HGHMシリーズの例に漏れず、大して動きません。
ただこのキットの場合は上記の通り、武器による制約が相当なものなので・・・それと比べれば、他の部分はまだマシかもしれません。
いずれにしてもこのキットでは飾り方はかなり限定されていると、割り切った方が良いでしょう。

一時はこのキット2個+旧キットでオージェを作るという改造も話題になったようですが・・・今ではROBOT魂版のオージェを購入した方が流通価格、そして恐らくは出来映えの面でも納得がいきそうなので・・・今ではこの選択腋は無さそうです。


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最後はダバとギャブレーに敗北のイメージで・・・・
以上、HGHM(ハイグレードヘビーメタル)シリーズ第3弾、オージのレビューでした。
元が2002年発売とかなり時間が経ったキットであるせいか、キットそのものの出来は現在の水準よりワンランク以上落ちます。
・・・ただし誰の目から見てもオージに見えるのは確かですし、取れるポーズに制約はあっても・・・ポーズ自体の見映えはなかなかのものです。

あと購入するなら、通常版でなくヘビーコーティングバージョンの方が豪華版なのに、お求めやすい価格のためおススメです。
何より多少の批判はあっても、ROBOT魂ではあまり見かけないメッキ仕上げなので高級感があります。
従って並んで飾っても全く見劣りはしません。
アマゾンでの評価を見ていると風評被害の域に達している感もあるので・・・個人的な感想は、むしろ良い物なのですが・・・

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ラスボスなのでROBOT魂版もいつかは出ると思いますが・・折角なので何かギミックを期待したいところです。
「ヘビーメタルは換装できる」とバッシュの紹介等で既に書いていますが、オージも「換装」機体です。
ただ右腕がブラッドテンプル、下半身がプディンオージェとTV版未登場の機体で構成されているだけで・・・

メインの武器の鎌ですが・・・これも新規の武器ではなく「換装」兵器です。
既存のセイバーなどの武器を組み合わせて出来ているようですが・・・刃の部分は一体、どの兵器から調達したのやら。
オージェとの最も外見が異なる右肩は・・・ブラッドテンプル用のバスターランチャーをマウントするためのバインダーらしいので・・・いつか装着した姿を見ることができるのでしょうか?
某作品のレッドミラージュの元となった機体の武器と考えると・・・個人的には、ワクワクします。
・・・いや自分で書いていても、無理のありすぎる話だとは解っているけどね。



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さて・・・今回の撮影に使われた全機で記念撮影して、終わり。
ここまでご覧になっていただいた方、本当にお疲れ様でした。
エルガイムという作品をどれだけの方が存じているかは解りませんが、古い作品とと言っても現在のアニメの屋台骨を支える多くの才能が結集して作られた作品です。
この記事でエルガイムを見直していただけれ方がいてくれれば、嬉しい限りです。

今回の記事で感じたことは・・・・非常に楽しかったですが、とにかく時間が掛かってしまったことですね。
模型制作もそうですが、模型を全てを作り終わってから記事を起こすのに相当量の時間が掛かってしまいました。

例えば・・・今回のポセイダル正規軍編のみでも100枚近い写真を撮っているわけですが・・・
(没になった写真も当然あるので、撮った写真は当然100枚を超えます。)
写真の撮影、編集の作業に平均10分掛かったとして、10x100=1,000分(16時間40分)と、冷静に考えれば相当な労力。
さらにモチーフとなる写真の探索などの作業は別で、そもそも1枚辺りで10分よりも多くの時間が掛かっているのが現実で・・・・

テキスト量で前回よりボリュームアップ、文章の質はともかく量なら小説並みになってしまいました。
記事の部分だけでも、1週間経っても全然終わらない・・・・と相当もやもやとさせられたのですが・・・こうして実際の作業量から逆算すれば、止む無しといったところですが・・・この記事を読んでいる方がどういう気持ちになっているかは想像も付かないですね。
反面時間は掛かったものの、当初は全く予定も無かったヌーベルディザードの変形(実は既に変形パターンが公開されていることすらも知りませんでした)、完全ではないものの劇中のメイン機体を一応網羅、さらに30年経って完結を見るバスターランチャー論争・・・記事としては往年のエルガイムファンの方から見てもそれなりの満足は得られるのは出来たと思います。

あとさすがにiphoneカメラではろくな写真が撮れないので、デジカメを買いました。
ホビー関連の記事を続けるのなら、撮影用のブースの作成とかも考えてみた方が良いのかな?
・・といろいろと考えてみたり。

立体ものではR3版エルガイムMk.II、ROBOT魂版アシュラ・テンプルやグルーン等、評価が高い作品でスルーしている物はありますが・・・そこは貧乏戦記、全ての網羅は恐らくはあと5万は掛かるので・・・・
あとは貴方が気になるアイテムをご自身で調達されると良いと思います。
(ちなみにエルガイム関連で掛かったのは、書籍等も含め恐らく3~5万(うちROBOT魂は計2万前後)です。)

ただやはり、せめてこのくらいの労力を掛けなければこちらが感じた「エルガイムの魅力」を一部でも伝えることは難しいと感じたので・・・30年前の遺物ではありますが、振り返る魅力や価値はあると思い自分なりに頑張ってみたつもりです。

エルガイム関連のアイテムの将来は・・・ROBOT魂がどこまで出るか・・・ですね。
主役級の機体だけではなくグライアやディザードのような量産機まで発売されるので、ある程度の利益は出ているはずなので・・・メイン機体は全て出てくれる可能性は高いです。
あとは・・・パゴーダ、サロンズのようなOVAに出てきた機体とかエルガイムMk.III、ブラッドテンプル(無敵と言われた機体らしいが・・・永野氏が「やられる姿を見たくないという理由で未登場に終わった(らしい)」、幻の機体で小説版のみ登場)などが出てくれれば夢のような話ですね。
さすがに可能性は限りなく低そうですが・・・・いつかは見たい物です。


このブログの今後の予定ですが・・・まずはエルガイムの反乱軍編で1/144アモンデュール・スタック、ROBOT魂版エルガイムMk.IIが新たに手に入れたのでそれらを中心に追記してブラッシュアップを図ろうと思います。
記事作成に躍起になりすぎてGMailやコメントの返事が疎かになっていますので、そちらもすぐに・・

その後は・・・記事の作成期間に間が空きすぎるのでコンバータや日常関連も入れようと思います。
現状ではこちらとしても読む方としても、良くない気がしますので・・・

ただ・・・今日はさすがに筆を置こうかと思います
・・・本当に疲れました、それでは。




ホビー関連:重戦記エルガイムpart I:反乱軍編

あ~~~~~いろいろあって、遅れてすみません、HARUです。
今回は以前から予告していた通り、2回に分けて紹介する、重戦記エルガイムの第1回目です。
正直な話、自分の腕ではそれ程見映えの良い記事になるかどうかは疑問ですが、出来る限り本気を出した頑張ってみました。


重戦記エルガイムとは?

「重戦記エルガイム」とは・・・「聖戦士ダンバイン(1983年)」「機動戦士Zガンダム(1985年)」の間の1984年に放送されたロボットアニメです。
総監督は従来の作品と同様、富野由悠季(人物名が出すぎるため、記事内は敬称略)となっていますが・・・富野氏本人は裏で進行している後の「機動戦士Zガンダム」の企画で手一杯の状態のところで・・・斬新なメカを多く手掛けられることを期待されて、当時23歳だった永野護が大抜擢された。
そうなると今度はこのメカにふさわしいキャラクターを用意しようとして難航、富野氏が「お前にキャラが描ければ・・」と言ったら永野氏が「できます!」と即答。
かくして新人デザイナーにメカデザイン、キャラクターデザインの両方を担当させるという・・・恐らくはロボットアニメ史上、類を見ない作品となりました。
他にも後に日本を代表するアニメーターとして成長する北爪宏幸や大森英敏といった主に20代のスタッフを多数重用するという人事面でも革命的なことを行っています。

それ故に他のリアル系ロボットアニメの中でも良く言えば勢いがあり・・悪く言えば少々雑なところもあり、放送中はこの点で批判を受けることもありました。
ただ・・・作品の雰囲気がとても若々しかった作品であることは間違いなく、主に若手が出がけた作品として後世に伝えたい作品でもあります。

エルガイムに関しては30年もの間、様々な派生メディアが登場しました。
まずはこれらをまとめようと思います。


TVアニメ版「重戦記エルガイム」

1984年2月4日から1985年2月23日まで放送された、全54話のロボットアニメ。
エルガイム関連はこれが起点となるので、このページでは「原作」として扱います。
(以下の文章で原作と記述されているのは、このアニメ版だと思ってください。)

ある程度の好評を持って終了したためか、数年後にOVA全3巻も製作されています。
OVAは1、2巻は総集編+約5分のオリジナルショートアニメの構成で、3巻のみオリジナルエピソード(TV版の20話前後の話か?)の完全新作で、オリジナルキャラと新作メカも登場しています。
・・・が、現在ではOVA3巻のメカのガレージキット等はかなりのレア物で入手は非常に困難のため、このページでは扱いません。


小説版エルガイム
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脚本を担当した渡邊自由が書いた小説版で、他のサンライズ作品のノベライズと同様に大筋では大差は無いが、部分的にかなりの差異が見受けられる作品。
原画+作画監督(臨時)を努め頭角を表し始めた北爪宏幸が挿絵を担当していて・・・比較的簡素に描かれてはいるものの、既に相当の画力を匂わせているのが印象的です。
(彼は後に「機動戦士ガンダムZZ」及び「逆襲のシャア」のキャラクターデザインを担当し、日本を代表するアニメーターの一人となる。)
1,2巻の表紙のアムとレッシーがいかにも北爪顔なのは、ファンならポイントは高い・・・・はず。


コミックボンボン版 エルガイム
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こちらは当時のコミックボンボンに池原しげとにより連載されていた漫画を単行本化したもの。全3巻。
元が児童誌のためか当時の作品らしい大味な印象の絵柄ではあるものの、複雑な話を少ないページ数に上手く落とし込んでいるため、ストーリーを復習したり整理するためには役立つ本。

最大の特徴は、全体としては原作に忠実なのだが、ラストが変更されていること。
原作がいわゆるバッドエンド的な終わり方をしたのに対し、ノーマルあるいはトゥルーエンド的な終わり方をするため、このコミックボンボン版こそ真のラストというファンもいる。


重戦記エルガイム「UNDER THE SUNZ」
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2002年に創刊された、現在での最新の解釈によるエルガイム。
いわゆるリメイクもので、当時の総監督の富野悠由季から「好きにやっていいよ」と言われたこともあってか、大胆な改編をされている。
・・・ただ元が50話以上の作品を一冊の漫画に収めているので、この漫画からエルガイムに入るのは物足りないかもしれない。
原作を既に見た方向けのファンアイテムとして手に入れるのならアリだと思います。
現在ではかなりお求め安く手に入るので(実質的な購入価格は300円前後)、気になるなら買いましょう。

2009年に再発行され表紙が異なるが、写真は2002年版です。



とりあえずの予備知識

原作を全く見ていない方向けの簡単な舞台設定です。
いきなりここから読む必要は無いかもしれません。
面倒だったらここは飛ばして、「何書いてんだか分かんねー」という時だけ読むと良いのかもしれません。


ペンタゴナ太陽系

この物語の舞台。2つの太陽と5つの惑星があります。

物語のスタート地点は、この中の惑星の一つ、コアム星
辺鄙な惑星らしく、主人公ダバとパートナーのキャオはこの星の片田舎の農村出身。

そしてラストを飾るのは、ペンタゴナ太陽系を支配しているポセイダルの住むガストガル星
環境破壊が酷く、人類は人工の海上都市に住んでいます。
首都はスヴェート。ここが物語のラストステージになります。
まずはこの2つの惑星だけ覚えておけばOK。

あとはヤーマン王朝がかつて治めていた反政府組織の活動が盛んなミズン星、物語の中盤の舞台となるトライデトアル星・・・この辺りは名前だけ覚えておけば、物語にはついていけます。
最後に人類が住んでいないファ星がありますが・・・こちらは全く出てこないので、忘れて構いません。

通常のロボットアニメと異なる特徴として、エネルギー関連の設定が特殊です。
この世界では太陽光エネルギーが一般的でヘビーメタル、艦船を問わず機械的なもののエネルギーは全て太陽光で賄えます。

太陽光を吸収する装置はソーラーセイルと呼ばれ、よく見ればメカの細部をいろいろな箇所に付けられています。
(スーパーロボット大戦の強化パーツでよく出てくるので、ソーラーセイルという名前はゲームマニアなら幾度か聞いたことがあるかも?・・エルガイムが出てこない作品でも強化パーツとしてよく出てくるし・・・)
ただ・・・色については様々で、明らかに現代の太陽電池とは全く異なる物のようです。
(というか、太陽電池では出力が低すぎて大型の機械を動かすのは全く向いていないのですが、この世界では相当量のエネルギーを出力可能のようなので・・・)
ソーラーセイルは太陽光だけでなくビーム砲のエネルギーも吸収してしまうため、防御手段としても利用可能。

反面、充電に関しては妙に苦手で太陽光が射さない場所ではエネルギー不足に陥る危険があり、これが戦略的な鍵になる話もあります。
またソーラーエネルギーだけでなく最低でも原子力もあるのは確かで、太陽光エネルギーが確立するまではこちらが主役だった様子。こちらも物語の鍵になるだけではなく、登場人物の生死にも関わってきます。
ただ・・・ガソリンをはじめとする燃料系の液体等は全く使われていないようです。

いわゆるリアルロボット系の作品ははじめに設定ありき、という作品が多く機体のデザイン、戦術や戦略もエネルギー関連を大きく絡めて描かれている作品も多いため、一度見た方もこの部分に焦点を当てて見直すと新たな発見もあるかもしれません。

余談ですが、エルガイムだけでなく永野氏関連の作品はファイブスター物語も含め、ほぼ全てが太陽光エネルギーが基本です。
どれだけ太陽が好きなんだよ・・・・・


オルドナ・ポセイダル

ペンタゴナ太陽系の現支配者。
かつては戦乱が絶えなかった惑星間同士の隙を付いたようにあっという間に全星域を支配するに至った独裁者である。
かなりの圧政を敷いていたためか、各地で反乱を起こす動きが絶えない・・・が、ポセイダル正規軍の戦力が圧倒的に強いため物語の当初の地点では絶望的な抵抗とも言える状況であった。
そのポセイダル軍の全貌は・・・次回の記事part II:ポセイダル軍で紹介。

かなりの高齢らしいのにいつまでも若々しく、そもそも男性か女性かも分からないなど非常に謎の多い人物。
かなり強気な独裁を行っているのに私欲にまみれているわけでも無さそうでもあり・・・
というより、「人を鍛えるための独裁は、良しとするべき」とは本人の談。
・・・だが批判する者達は「ポセイダルは人を堕落させることしか考えていない」と言う。
とにかく何を考えているのかも、よくわからない人物。
この人物を倒し、民衆を解放することがダバの最終目的ではあるのだが・・・・


ヤーマン王朝

・・という言葉が原作で幾度と無く出てくるが、正しくはヤーマン族カモン王朝。
かつてはかなりの強さを誇った王族であったが、それ故にポセイダル軍から徹底的に弾圧され王族だけではなく街ごと焼かれる程の虐殺も行われたようだ。

主人公ダバ・マイロードとは仮の名前で、本名はカモン・マイロード。
カモン王朝の王子である。
王国滅亡の際に家臣であるダバ・ハッサーが幼少のマイロードと王家直属のヘビーメタル、ガイラム1機を持ち出し逃亡。
自分の息子として育てるが・・数年後に病に倒れ、死の間際にマイロードに真実を告げる。
(それまでダバは、ハッサーが父親だと思い込んでいた。)

ダバ本人も素性を隠し、立身出世を願う幼なじみの少年キャオと共に旅立つことを決意をするのだが・・・
コアム星の辺境ともなれば荒れ放題で、すぐに山賊に目を付けられ狙われてしまうのが原作の第1話というわけですよ、はい。


ヘビーメタル

この物語の人型ロボットの総称、略称はHM。
主に使う武器はセイバーというビーム剣と、パワーランチャーと呼ばれるエネルギー砲。
強さ(というか製法)により3ランクに別れます。

オリジナル
数百年、あるいは千年以上前に製造されたヘビーメタルで、これらはオリジナルと称号されています。
ただ・・・現在では殆どの機体が失われていて、非常にレアです。
反乱軍側はオリジナルのHMは1台も持っていません。
かなりの高額かつ貴重な機体であり、性能的には圧倒的なものがあります。

A級ヘビーメタル
定義としては「オリジナルをハンドメイドでレプリカしたもの」となります。
ヘビーメタルは構造が複雑なため機械的な量産が不可能とされ、高性能機は職人の手作りが基本です。
敵味方共に主役級の機体の殆どがA級ヘビーメタルです。
その割には終盤ではかなりの数が・・・・いえ、なんでもないです。

B級ヘビーメタル
A級の複雑な要素を廃して、量産向けに仕様を変更したのがB級ヘビーメタルです。
序盤で複数で登場する人型メカは、全てB級ヘビーメタルです。
ただB級でもかなりのカスタマイズをすることは可能なので、乗り手次第ではA級と互角の戦い方をするのは可能です。


マシンナリー

艦艇クラスよりは小さい非人間型のメカは全てマシンナリーと呼ばれています。
ヘビーメタルと同様に単独で戦うものから、輸送やサポート用の機体と様々な機体があります。
本記事でのワークス、スピリッツはマシンナリーの一種です。
ダバが反乱軍に加わるまでは、敵側はマシンナリーがメインでした。
性能的には劣るものの、武装に関してはA級と比べても大差ない(らしい)ものもあるので油断は禁物。


・・・これだけ覚えとけば、エルガイムの世界にすんなりと入れると思います。
それでは、ここからようやく模型と絡めた記事に入ります。
その機体に縁の深い登場人物についての記述も併せて載せています。


エルガイム(Mk.I)
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物語前半の主役機であるA級ヘビーメタル。
ダバはハンドメイドの機体と周囲に説明しているが、実際にはヤーマン族のHM ガイラム21号機を改造したもの。
改造したのは王朝の家臣であるダバ・ハッサーで、以下の2点に留意をしていた。

・一目でガイラムとは判らない容姿に仕上げること。(一人だけ元がガイラムと気付いた人物がいたが・・・)
・とある目的で、本来の性能を抑えるようデチューンされている。

つまり本来よりも性能が落ちているわけだが、元がオリジナル級のレベルだけあって相当に強力な機体である。
武器は両腕に格納されたセイバー2基と、腕にマウント可能なパワーランチャー、シールド裏に設置されたSマイン2個である。
最強武器のバスターランチャーも発射可能だが、一発撃つとエルガイムは機能停止してしまう。

Mk.Iと書かれる場合は後に登場するMk.IIと区別する時にのみ使われ、原作では最後まで「エルガイム」と呼ばれる。

ダバは物語中盤でMk.IIに乗り換え、以降はファンネリア・アムがメインパイロットを努める。
ただし「UNDER THE SUN」のみ乗り換えが行われず、最後までダバが搭乗する。


ちなみに、これが改造前のガイラムね。
ガイラム自体は別機体が敵として出てくるため、詳細はpart II:ポセイダル軍で紹介。



ダバ マイロード
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本編の主人公。
基本的には純朴な農村の若者の好青年で、暇さえあれば腕立てをはじめトレーニングをしている。
そのせいか大人しそうに見えて、戦いに関してはヘビーメタル戦、生身の戦い、そして剣を使った戦い・・・いずれにおいても、相当に強く、滅多なことでは負けない。
特に剣術においては、軍隊のトップクラスの将官でも互角以上に渡り合える強者である。

前述の通り、本名はカモン・マイロード。
カモン王朝の王子であるが、その正体を隠していた。


・・・・と、ここまでは一般的なありふれた紹介。
これだけならまぁ・・・よくあるロボットアニメの主人公である。
ただこのダバ マイロード、実は相当に個性が強いキャラだったりする。
というわけで、ダバの本当の特徴をここから紹介。
個人的に感じる彼の大きな特徴は、以下の3つである。
まぁ、あれだ・・・一言でいうと「奇跡の人」だね・・・・

A.割りと人道主義者
スーパーロボット大戦でエルガイムが出ている作品をプレイした方なら、「変な所に当たるなよ!」というダバの台詞をよく耳にするかもしれない。(少なくともエルガイムが出てくる最新作、スーパーロボット大戦OEではそう言っている。)
ここで言う「変な所」とはコクピット周辺のように、当たればパイロットの生死に関わる箇所のこと。
敵といえど、出来るなら脱出して助かって欲しい・・・それがダバである。

ただ常に人道を重視するわけではなく・・・例えば部下を平気で見殺しにするような非道な敵には、容赦なく殺しにかかる。
後述の特徴も合わせればある意味危険な人格と言えなくはないが・・・・


B.純朴な田舎者らしく、あっさりと騙される
根が非常に素直というか・・・割りとあっさりと騙される性格。しかも何度騙されても、直そうともしない。
これだけならただの間が抜けた田舎者だが、そこで終わらないのがダバである。

・・・騙された後でも、きわめて平静。むしろ自分の主張を大らかに語り、気付けば相手をその気にさせ味方にもしてしまう。
「敵を減らす最良の方法は、敵を味方にすることである」・・・と聞いたことがあるが、それを計算ではなく天然でやってしまうのがダバである。天性の詐欺師泣かせだね!
というか、これこそ究極の詐欺という気もしなくはないが・・・


C.実は何を考えているのか、よく分からない
そう、これなんだよ彼の真の特徴は・・・ロボットアニメの主人公の中で、彼ほど意味不明の行動を取る人物はいないと思える凄さだったりする。

序盤で殺してしまった山賊の一人から、大金を下ろせる電子カードを預かり「ある人に届けてくれ」と頼まれる。
そこでその人物に何が何でも合おうとする・・・ここまでなら、ただのお人よし。

その後、その人物が他の惑星にいて渡航禁止の状態のため会うことが出来ないと知ると彼は・・・・軍の艦船を奪ってその惑星に行こう!と考え、即座に実行してしまう。
何だろうね・・・この「会いに行けない国に住んでる友達がいるから、ハイジャックして会いに行っちゃお♪」的な思考は・・・
これじゃ冷蔵庫に入ってバカッター自慢するDQNな連中と変わらないよ・・・

普通なら途中で捕まって一生刑務所暮らしになって終了だが、そこはダバ・マイロード!
略奪した船のスタッフも協力的にさせ、さらには捕まえようとした13人衆のレッシーまでも惚れさせて味方にしてしまう。
ついでに反乱軍に助けてもらって、ようやくその人物に会うのだが・・・そこまでして会ったのに取った行動は・・・・

いきなり殴る!!

おいおい、アンタ一体何やってんだよ・・・・そして殴られた人もダバを気に入ってしまい、協力してくれるようになっちゃいました!!!

あ、あのさぁ~~~~

もうワケがわかりません!!、本当に良いのかこれで!!!
まぁ・・・この辺りが「エルガイムを若手の連中ばかりに任せて作るからこうなる」と批判票が当時から沸いていた訳ですよ(ある意味、それは無理もない話)。
よくダバの周りの人物達も付いていこうと考えられるものだと、心底思う。

その後も幾多の戦いの中で、敵味方を問わず物語の主要人物のほぼ全員に影響を与えていく。
・・・そして同時にダバを高く評価していく。
これを「奇跡の人」と言わずに何と呼ぶ!!!!

何故これだけやって物を申す者があまりいないのか?・・・答えは簡単。
実はこの物語にはギャブレット・ギャブレーという別の意味で「奇跡の人」がいてね、これがとんだバカ者で・・・彼については、次回の記事part II:ポセイダル軍で紹介。
他にもっと凄いのがいれば、そりゃ文句も来ないわな・・・・


・・・・ただそのダバも、終わり際はかなり切ない。
彼にはクワサン・オリビーという妹同然に扱い、さらには婚約までしていた女性がいたのだが・・・彼女はポセイダルに洗脳され、利用されていた。
最終的にダバはポセイダルを倒すことに成功するが・・・クワサンはこの時、自我を崩壊させてしまう。
もう一生直らないクワサンを連れて、一人隠棲する道を選ぶ・・・それはダバ自身も孤独な死を選ぶことであり、ヤーマン族の滅亡も意味する・・・が、誰も止められずに彼は一人去っていき、エルガイムの物語は終わりを告げる。

主人公だけあってどの作品でも大筋では変わらないが、「Under the SUNZ」では武器商人アマンダラに力づくで屈服され、反乱軍を言われるままに壊滅させるスパイにされる・・・と、従来には無かったキャラクターに変更されている。
他の作品には無い弱気のダバを見ることが出来るので、気になる方はチェックをすると良いだろう。






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さて、ここからは立体もののエルガイムのレビューです。
前回の記事で載せた写真ですが左からHGHM版、SHCM版、ROBOT魂版、魂SPEC版です。
(以前の記事で、正解できた方いたかな?)
サイズは全て1/144です(魂SPEC版は不明)。
この4種を今更ながらレビューします・・・ここは発売順で紹介します。



SHCM(スーパーハイコンプリートモデル)版
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1985年発売。
当時のバンダイ(1984~1986年あたりがメイン)はHCM(ハイコンプリートモデル)という平均で定価2,000円前後の高級志向のアクションフィギュア(ガンプラの1/144くらいのサイズで統一)が発売されましたが、SHCM(スーパーハイコンプリートモデル)はその中でも最高級品を目指して発売されたモデル・・・・なのですが、エルガイムMk.Iで打ち止め。
期待したほどは売れなかったのかもしれません。

ただし・・・その出来に関しては10年後の模型でも追いつかないほどの完成度を誇り、今でも神作と主張する根強い人気を誇ります。
(実際、2008年発売された魂SPEC版はこのSHCM版を部分劣化でアップグレードしたものとも言われていますし。)



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膝は180度曲がるため、正座も可能。
さすがに今から見れば褒められた構造とは言いがたいのは確かですが・・・・SCHM版の関節構造を明らかに凌駕したモデルで思いつくのは1998年のPG(パーフェクトグレード)版ガンダム(13年後でしかも定価12,000円)まで待たなければならない程。
さすがにPGとのレベル差は凄いのは事実ですが、時代を相当に先取りした完成度であることは間違いの無い事実。
模型、アクションモデルの歴史に残るマスターピース的存在といっても差し支えが無いと思います。

これで頭部のスパイラルフローの収納ギミック(写真のモデルでは破損して再現不可)もある上に、プロポーションも歴代モデルの中でも最も設定に忠実というと強みもあり・・・特にレトロ的なアイテムを求める方には、神作扱いする理由も頷けます。


ただそうは言っても・・・・今でもおススメできるアイテムかといえば、正直微妙。
自慢の関節構造は、昨今のオールガンダムプロジェクトのHGUGモデルやrobot魂あたりと比べれば可動範囲、強度、見た目と全ての点で劣ります。
今さら入手出来たところで、「え~~と、こんなものかな?」というのが正直な感想だと思います。

それを上回る問題として、色の劣化の問題があります。
劣化が目立ちやすい白いボディの上に、元が成型色そのまんまなので・・・30年も経てばどれほどのダメージがあるか・・・レトロなコレクターなら、想像に難くないと思います。
ぶっちゃけ、「茶色い」エルガイムです。

これでABS部品の割合が多めで・・・リペイントも鬼門。
今回はエアブラシ仕上げで、さらにパールコーティングまで行ったため、かなり破損をしてしまいました。
スパイラルフロー収納ギミックもオシャカにしてしまいましたし・・・

とはいえ普通に今の商品と並べるなら、リペイントは必須ですしね・・・
最も安全な方法は「白部分を筆塗りでリペイント」なのでしょうか?
・・・でも面積大きいから筆ムラ無しに塗るのは至難の技。
見映え良いのを作るならマジで模型暦数年のキャリアが必要でしょう。

もし・・・発売当時から倉庫から一歩も出さないデッドストック品とかで真っ白な商品を見つけたなら、それは至高の一品。
大切にしましょう。


上記の点を留意した上で入手するのでしたら当時物というだけあって、旧作のキットと相性が最も良く、当時の作画イメージとも近いということもあるので、手に入れるのも良いと思います。
他に欠点といえば、ワークスやスピリッツのキットと絡められないくらいでしょうし・・・・

実際にはリペイント必須の状態と思われるので、腕試しを兼ねて挑戦するのはいかがでしょうか?




HGHM(ハイグレードヘビーメタル)版
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2001年発売。
エルガイムの新たなリメイクとして登場した、HGHMシリーズの第1弾。
(あまり売れなかったようなので第3弾で終了だけど・・・)

通常版とパール塗装された、ヘビーコーティングバージョンの2種が発売。
今回は、ヘビーコーティングバージョンを紹介。

写真のものは、白はそのまま、茶色はカッパーでランナーごと塗装、黒は更にパールを上塗りで質感を上げています。
このショットでは分かりづらいのかもしれませんが、パール塗装の仕上がりが理想的です。

キットを組み上げた第一印象は「おお~~~格好良い♪」、さすがに17年の歳月の差は大きいです。
小顔でスマート、すごくアレンジが効いています。
素立ちで置いておく分には、かなりいい感じだと思います。

さらに・・・再販したキットに合わせてか、旧キットのスピリッツやワークスと合わせて遊ぶことも可能です。
ワークスに合わせたいのなら足首周りの関節の可動を入念に調整して組み立てることをおススメしたいけどね・・・


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・・・ただ「文句のつけようが無い」というには、程遠いのも事実。
2000年前後のリメイクというと・・・同社の聖戦士ダンバインのリメイク、HGAB(ハイグレードオーラバトラー)とかがありますが・・・マニアからの評価は、割と微妙。
要は、アレンジが効きすぎ・・・というか作り手の趣味が出すぎで、かなり好みが別れてしまっているのが現実です。
劇中のイメージとはいささか異なってしまっているのも
エルガイムに関してはそこまで非難を受けずに一定の評価を頂いているようですが・・・この辺は、まさに好みの問題なので。

あとは関節の問題。
可動範囲はそれ程広くはないですし(当時のガンプラの平均点よりも下回る、上記の写真のポーズが足の可動範囲ギリギリ)、ヘビーコーティングバージョンだと関節硬すぎ(こちらは元がペイント済みの上で更に上塗りしているので、なおさら)。
特に足回りは入念に可動のチェック、調整をしながらでないと割れそうなくらい固いです。
慎重に組み立てましょう。


・・・で、最後に問題なのが武器。
シールド以外は単色成型で、セイバーのビーム刃も無彩色の白色。
バスターランチャーが付いているのは良いけど、合わせ目消しが必要で単色。
1984年のキットと比べても、進化しているとは言い難いです。

あと、エネルギーチューブ用のケーブルが無駄に弾力があってつなげて遊ぶには相当のストレスが溜まります。
バスターランチャーをチューブを繋げて遊ぶのは、ある意味無謀です。
接続部品を破損するほどの弾力と、そこまで頑張っても格好良く持てない・・・まさに生き地獄。

旧キットにも言えることですが、チューブでストレスを感じた方は代用品を用意した方が良いかもしれません。
こちらがおススメなのは、100円ショップのヘッドフォンのコード。
この手の商品は破損、断線がしやすいですが・・・そういったくたびれたコードを切断し、中の導線を抜き取れば(コツが判ればすぐに抜けます)・・・エルガイム用には丁度良い柔らかさになると思います。

とはいっても今のところ採用したのは、1/144のディザードのパワーランチャー用のものだけなんだけどね・・・・結構、良い感じです。

総合的に評価するなら、プロポーションの良さを素直に味わえるよう素立ちがそれに近いポーズで飾るか、スピリッツやワークスと絡めて遊ぶために購入するのがベスト。
バスターランチャーは、むしろ忘れた方が良いかもしれません。
(どうしても楽しみたいのなら、上記のようにチューブの代用品は必須です。)
・・・でもそこまで楽しみたいのなら、robot魂版を買おうよ・・・・大きさはほぼ一緒なんだし。



魂SPEC版
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2008年に発売された魂SPECのエルガイム。
通常の装備一式にバスターランチャーが付いています。
基本コンセプトは、「1985年のSHCM版のアップデート」です。
機能的に良く似ています。

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ただ20年以上も経ったリメイクであるため・・・関節部分はより納得のいく構造にアレンジされ、さらに主要部分の合金の部分も増えてより堅牢になり安定したポージングが可能になりました。
エルガイムのアクションフィギュアとしても全体的に最も安定した仕上がりの商品であるといえるでしょう。
・・・・ただそれを承知の上でも、ある意味「最低」の商品でもあるのが残念なところ。

批判的な意見をまとめるなら、以下の3つ。

一つは質感。
何というか・・・ボディが白い陶磁器のような質感で、あまりメカっぽくありません。
ただ少々違和感があるという程度でそこまで安っぽくはないですし、関節は金属製なので不満があるのならトップコートやパールコーティング程度なら耐えられそうなので、気になるなら手を加えれば程度なので・・・
むしろ後のrobot魂版の方が安っぽいくらいなので、こちらとしてはここに不満はありません。

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二つ目の不満点は、一部の仕様がSHCM版よりも劣化していること。
頭部のスパイラルフローが内臓されているのは同じですが取り外し不可とか、脚部ランダムスレート(高出力時に脚部カバーが開いて、内部メカが露出する)の開閉に癖があり安全に開けるには干渉するパーツを取り外す方が良いなど・・・SHCM版は普通に開けられたのに・・・・
ついで可動範囲も、SHCM版よりも劣っています。
決して出来は悪くはないものの、20年以上前の商品よりも劣っているところが散見するのはさすがに悪く言われても仕方がないところ。


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そして最も残念なのは大きさ。
従来の1/100、1/144の中間くらいの大きさで、とても中途半端です。
あと個人的な不満点は、足が長すぎです。
従来の設定画、アニメの作画、過去のエルガイムの商品・・・どれとも異なる印象で、他の商品と絡めることが全く出来ません。

商品単独としては確かに良くできているのですが・・・他に合わせられる商品が無いため、単独で飾る以外にはどうしようもないアイテムなのがとても残念です。
実はこちらが入手したのは本体とパワーランチャーのみのジャンク品で、良い商品であったら完全な物を購入しようと思ったのですが・・・諦めました。

関節の固さとハッタリの効いたプロポーションのため、例えばバスターランチャーを絡めたような派手な状態で飾りたいのなら、この商品で良いのかもそれません。



ROBOT魂版

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2011年2月発売。
魂SPEC版の反省もあってか、ROBOT魂版は1/144に統一。
シリーズ内の商品とも、過去のキットとも絡めることが出来るようになっています。

ROBOT魂は共通してプラスチックの成型色のままなのが基本なので質感はやや安っぽいところがあるものの、関節の可動範囲も固さと丁度良い感じで、飾るのも遊ぶのもOKというある意味理想的な商品に仕上がっています。
ただ・・・ROBOT魂は平均で定価7,000~8,000円と高価な商品が多く、基本は成型色のため質感も高級感があるとまではいかないのがネックです。

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当初は購入予定は無かったのですが、エルガイムは無印、最終決戦仕様、スパイラルブースター仕様と基本はほぼ同一の商品を3回も出したため値崩れしやすく・・・最新のスパイラルブースター仕様が定価の5割引だったので購入。
本体が全塗装されている最終決戦仕様が最も高評価ですが・・・最も高価でもあるので・・・・
三番煎じくらいは平気で行うバンダイの商魂はアレですが、その度に関節の固さも調整されてプレイバリューも高まっているので一概に文句も言えないところが・・・何と言うか、流石です。


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個人的に気になるところは、顔。
何というか・・・エッジが立ちすぎて筋に見えるほど角ばっています。
何気に新解釈という気がしますが・・・気になるのは俺だけか?


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ついでに、付属のスパイラルブースターについてのレビュー。
ひとこと言えば「宇宙戦用のブースター」なのですが・・・中盤以降は、設定そのものが忘れられた印象があり、あまり目立ちませんでした。
肩部に専用ライトがついているのが特徴で・・・13話でポセイダルとの初対面でライトでポセイダルを照らしつけたり、19話でライトをデコイ(囮)としてアシュラテンプル誤認させたところで奇襲、難を逃れたりと・・・出番はそこそこあったのですが・・・

旧キットとの連携ですが、ワークスとはそのまま絡ませることが可能です。
また全く予想外の楽しみ方も可能で・・・それについては後述。



以上、エルガイムのレビューでした。
旧キットやメガハウスのヴァリアブルアクションなど、他にも多くの立体化されたモデルはあるものの・・・ある程度の評価の高さを得ているものを中心にレビューをしました。

もし新規に手に入れるなら、ROBOT魂版(出来るなら最終決戦仕様)がベストでしょうね・・・
後述の旧キットとも絡めることができるので、合わせて購入、製作することで更に楽しみが増えると思いますので、興味のある方は・・・その後のレビューをよろしく。




フロッサー ”スパイラルフロー”
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ヘビーメタルのコクピットは従来のロボットアニメとあまり変わらないデザインの物が多い(頭部、あるいは胸部に配置されている物が殆ど)が、例外的にコクピットそのものが分離・移動できるように設計されている機体もある。
こういった分離されたコクピットはフロッサーと呼称されているようだが、このタイプはエルガイムとMk.II、ヌーベルディザードしか出てこないため、これが正式名称かどうかは分からない。
ただフロッサーはヤーマン族のオリジナル色が非常に強いらしく、ポセイダル側の機体にこのシステムが渡ることが無いままで終わっている。

武装はないがホバー機動のエアバイクとして、ダバは日常的な移動手段として使用していた。
合体時の台詞は「ドッキングセンサー!」で固定・・・でも何故そう言うのかは、全くの不明。

固有の呼ばれ方として、Mk.I及びヌーベルディザード用はスパイラルフロー、Mk.II用はビューイと称されるが・・・スパイラルフローのみ1/24スケールで立体化。
ビューイはパイラルフローよりも小型であるが、Mk.Iとも合体可能だが・・・合体後も固定できないので、常にホバーによる浮遊状態で小型のモニターしか使えないため、視界が極度に悪くなる。


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というわけで、スパイラルフローのキットレビューです。
同スケールのダバとレッシーのフィギュアも付属します。

胴体部はワンタッチで変形、細部は差し替えで合体時に収納形態に変形可能です。
・・・が組み立て時に誤って組み立てたりしたため、色々と脆くなっているため変形を諦めました。
申し訳ないですが、この状態のみでレビューをします。
収納形態を再現したいならもう1機買うべきか・・・でも結構高いんだよねぇ・・・

変形以外では特にギミックも無いので、現状ではただのディスプレイモデルです。
いわゆる「なりきりアイテム」的な存在なのですが・・・・そういったものは存在自体が価値のある物でデザインも好意的に受け止められるらしく、流通価格も高めのようです。


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ついでにダバとレッシーのフィギュアのレビューを。
さすがに精度が高いとは言えませんが、雰囲気は出ていると思います。
自分ではこのレベルですが、さらに腕の良い方が塗装すればもっと雰囲気は出るかも?

まだ造形力が十分でないレベルのため製作の際には接着剤だけではなく、パテ盛りも必要。
このため製作には最近のフィギュアよりも倍くらい時間が掛かると思って良いでしょう。



ベースマシン ”ワークス”
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ダバ達の移動手段であり、家でもあるマシンナリー。
エルガイムとこのワークスがダバ・ハッサーの遺産である。

対人レーザーと出力は低めだがパワーランチャーも搭載し、最低限の戦闘も可能。
見た目より強力なクレーンも搭載していて、中途半端な町工場よりも真っ当な整備も可能。
エルガイムの合体時はワークスが短時間だが直立させることで行う。
ホバー機動で直立まで出来るのだから、パワーもかなりあるのかもしれない。
ただ居住性についてはスペースは狭そうで、山賊に襲われる可能性がある危険な地域でも外で調理していたところを見ると・・・あまり良くないのかもしれない。
(ただダバやキャオが能天気なだけかもしれないが・・・)

ただ陸上専門の移動手段である以上、宇宙が舞台になると出番が無くなってしまう。
ダバが反乱軍に加わるとワークスで移動することも減り、惑星間移動が可能な戦艦ターナに乗るようになると登場することは殆ど無くなってしまった。



ミラウー・キャオ
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ダバの幼なじみにして、親友。
ポセイダル軍に入り立身出世を願って、ダバと共に旅をする。
ダバと異なりかなり軽薄な性格で、女性には誰にも相手にされていない。例外はリリスくらいである。

また意外に気弱なところがあり幾度かダバを裏切ろうとしたこともあったが、結局はすぐにダバの元に戻っている。
ダバの方もキャオは最後には必ず手を貸してくれると確信しているため、キャオの行動に動揺することは無い。
さすがに大物である。

メカニックとしては天性の優秀さを誇り、「俺の手にかかって、言うことを聞かなかったメカはない!」・・・と豪語するが、これについては誰もが認めている。
エルガイムMk.IIは彼がいなければ短期間では作れなかっただろうし、28話でスクラップ寸前のエルガイムMk.Iを見事復活させたのは、キャオの力量あってのことである。

他にも戦艦ターナの指揮は実質キャオが行い、場合によってはディザードに乗って戦闘もこなす。
ある意味、究極の器用貧乏である。

没になった裏設定で、実は同性愛の気がありダバに惚れているというのがあったというが・・・一部の話ではその設定が残っているようにも思える。(女装したギャブレーにベタ惚れするはなしもあったし・・・)
原作でもダバと一度キスをしているようだが・・こちらはその場面を確認していない。

45話で反乱軍に協力しようとした採掘用の衛星、パラータスターで原子炉爆発の危機をリリスと共に救い・・・最後はリリスと共にミラリー探しの旅に出ることを選ぶ。
・・・ただし、小説版では原子炉で大量の放射能を浴びてポセイダルの打倒後に、ダバの腕の中で死亡する。
ダバが隠棲して終わるのは一緒だが、オリビーの件だけではなくキャオの死の報告を古里に告げるという目的も加わっている。

ただ死んでいくキャオには申し訳ないのだが、個人的にはその時整備していたエルガイムMk.IIIの方が気になる。
その時の場面を絵にしてほしいと今でも思うのだが、無理だろうな・・・



リリス・ファウ
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前番組で登場した妖精(ミ・フェラリオ)、チャム・ファウが余程スタッフから気に入られたのか、服装以外は見た目はほぼ同じ姿で再登場する。
チャム・ファウと比べ大人しめな性格で裁縫も料理も得意・・・と今で言う萌えキャラ的なアレンジがされている。

第2話で見世物小屋で売られていたのをダバ引き取った(というか騙し取った)ミラリーと呼ばれる有翼人。
(ミラリーとミ・フェラリオは同一の存在として書かれている著書はあるものの、詳細は不明。)
ミラリーはかつては穏やかに暮らしていたが核爆発により壊滅的な打撃を受け、その後は見世物にされるなど概ね酷い扱いを受け(地方によって好意的な言い伝えや悪意のある噂が広まっているなど差が激しい)、ほぼ絶滅状態にある。

前述の45話のパラータスターでキャオと共に原子炉爆発を防ごうとする。
原作では深いダメージを負いつつも回復するが、コミックボンボン版では死亡する。

声優はチャムに引き続き川村万梨阿が演ずるが・・・今回はガウ・ハ・レッシーとの二役のため、演技にはかなり苦労したらしい。



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さて・・・存在感の割りに消えるのが早かった残念なメカ、ワークスのキットのレビューです。
先ほどの説明の通り、序盤以外ではあまり見なくなってしまうのですが・・・個人的にはワークスで移動している頃の方が最もエルガイムらしかった・・・こう考えている方も割りといるようで、そういう意味では序盤で消えるサポートメカとしては人気がある方だと思います。

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細部のパーツが何かと動くように出来ていますがエルガイムを載せた際に半身を起こすのが、有効なアクションの限界といったところ。
荷台の可動以外は、おまけ程度です。

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エルガイムはただ乗せるだけなのですが・・・足首を折りたたむ必要があるため、今回紹介したモデルではHGHM版とROBOT魂版のみ対応できます。
ROBOT魂版を持っている方はプレイバリュー拡大のためにも、購入するのも良いかもしれません。


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ワークス単体でのアクションでは・・エルガイムは半身をここまで上げるのが限界です。
劇中では例の「ドッキングセンサー!」のシーンでエルガイムをほぼ垂直まで上げている訳で・・・
惹起アップ機構のみで相当高く上げられるシーンも劇中にもありますが・・・いわゆるウソ作画や演出ばかりだったりします。


・・・・で、本当はワークスそのものが直立するのが基本のようです。
前々からこのシーンを横から見たかったのですが・・・・夢が叶ったぜ。


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わざわざ言うまでも無い話ですが右側の「エアーブラシ用 Mr.カラー/レべリングウスメ液」のように見える文字のような物は「なぞのちから」と読みます。
ワークス単機でこれだけの浮力を発生させるのはハンパなことでは無さそうな・・・凄い浮力だ。
ちなみにスパイラルフローは、SHCM版付属のものをこちらで着色したものです。

以上、ベースマシン ”ワークス”でした。
エルガイムの一番のサポートメカとして認知されている点、ROBOT魂版と無改造で組み合わせられる点など・・・30年前のキットでありながら現代のアクションフィギュアとリンクできるのは嬉しいところです。
無着色ではさすがに物足りないですが、成型色を利用すれば合わせ目処理、要塗装箇所も少なめだと思いますので・・・当時もののキットの入門用にいかがでしょうか?



ランドブースター ”スピリッツ”
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エルガイムと合体して長距離飛行を可能にするための、サポート用のマシンナリー。
ほぼ無整備で宇宙でも使用可能(だと思う)。
パワーランチャー2基を装備しているため、単機でもヘビーメタルと互角に戦えるだけの戦闘力がある。
第10話に武器商人アマンダラ・カマンダラからエルガイム用ランドブースターと併せて無償で譲渡され、反乱軍の戦力となる。

模型的にはエルガイムと合体させてより立体的な戦闘を可能にさせることを売りにしたかったのかもしれないが・・・どちらかと言えば機体不足の反乱軍事情で、アムやレッシー用の戦闘機として使用されることの方が多かった印象がある。

・・・・実は何気に、このエルガイムワールドの中では最も謎めいたメカだったりする。

まず問われるのが、この機体の存在意義。
ホバー機動のアローンやグライアは例外だが、見た目とは裏腹にヘビーメタル(特にA級)は空に関してはそれほど苦手ではない。
例えばエルガイムはオプション無しでは空を飛べないが、ジャンプは出来る。それも垂直ジャンプなら、恐らくは100m以上は飛べる。第5話では離陸する宇宙船に飛び乗ったりしていたしね・・・・
さらにランドブースターを付ければ短時間ながら飛行も可能なため、スピリッツは移動手段くらいしか使う機会は無い。
敵側もオージェやバッシュは長時間自由飛行も可能・・・と、空戦には現代の戦闘と比べてもメリットが薄い印象がある。

あと謎なのは、機体の整備性。
ダメージを受けることが何故か非常に多く、特に24話では空中で真っ二つになるほどのダメージを受けて爆散した。
・・・その状態で、かすり傷程度で生還したアムとレッシーはもはや毎度のことだから置いといて、スピリッツも25話で何事も無かったように戦線復帰している。
1機しか受領してなかったのに一体どうやって・・・?まさか、空中分解した破片を集めて組み直したとか・・・DG細胞でも仕込んでない限り不可能である。

さらに疑問なのは、スピリッツの性能。
スピリッツの登場は10話からだが、見た目は同型の色違いの機体なら山賊が第1話から使用している。
正規軍でなくても複数投入が可能なところを見ると、かなり一般的に普及しているのかもしれない。
・・・ただスピリッツと呼ばれているのは、ダバ達の機体だけのようだ。
見た目は同じ様に見えるのに、性能差があるのか・・・は正直判らない。

サポートメカの定めか、本当に謎だらけの機体です・・・でもあえてそこに焦点を当てて見直すのも結構面白いですよ。

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・・・・というわけで、スピリッツのレビューです。
1/144ながら全長25cmと結構大型の機体です。

今から見るとかなりシンプルなデザインですが、それ故に塗装したメタリックブルーが映えます。
この形態から羽とソーラーセイルを畳んだ収納形態に変形可能ですが、塗装後の部品のクリアランスが確保できていない(塗装が剥げそう)なので収納形態にはしません。
あとコクピットハッチの開閉ギミックもありますが・・ハッチのヒンジが頼りないうえにコクピット内部は椅子のみで、その椅子も身長3mは無いと座れないようなオーバースケール・・・という残念ぶりなのでオミット。

全体的には今のキットとは考え方が異なるのか、見た目とは裏腹に組むには厄介なキットです。
シンプルなのに面倒・・・これが率直な感想。
組み上がったときの機体のラインは割りと綺麗だのが救いだった・・・こんなところでしょうか?

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さて・・・・メインであるエルガイムの合体です。
合体時のエルガイムは肘を90度曲げた状態で固定する必要があり、当時のキットにそれだけの強度は無いので専用の腕に差し替えます。
あくまで当時のキット向けですが、HGHM版でも使えるのでこちらを使います(少し緩いけど)。
あとは手とフックが融合したパーツを本体にセットして、足を専用のフックにセットすれば・・・


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飛行形態の完成です!!!

スピリッツだけだと単体で出来ているようにも見えて、合体ロボの一部にも見える心もとない感じがどこかしましたが・・・やはり合体させるとそういった隙間が無くなり印象アップします。

数を作りすぎたのか?・・旧キットの中でも1/144エルガイムとスピリッツ(あるいは2つのセット版)はかなり安価に購入できる印象があります。
ただしっかり組み立てれば大きさの点でも1/100モデル級の大きさと満足感があるので、今更ながら挑戦されてみるのも良いかもしれません。(ただし、結構面倒くさいですが・・・)


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もう一つの着陸形態も再現。
スタンド無しでも自立可能ですが・・・さすがにバランスが悪いので長時間飾るなら、何らかのフォローが必要。

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最後に・・・アニメいつもやってそうなイメージで、以上スピリッツでした。
(実際には片腕だとバランスが極度に悪くなるため、破損の可能性あり。かなり無理しています。)

現地点での欠点は、以下の2つ。
・スピリッツの組み立て、整形処理が意外に面倒。
・ROBOT魂版には無改造では、対応不可。

ROBOT魂版に対応させるためには、最低でもエルガイムが握るフックのパーツを整形する必要がある。
改造自体は1日あれば十分だが・・・HGHM版を購入した方が楽なので、このあたりは自身の腕と相談しよう。

逆にキットの魅力としては・・・合体ギミックもあるが、機体のデザインがシンプル故か・・・塗装映えがかなり良いこと。
今回のエルガイムの記事ではメタリックカラーを多用した作例が多いですが、このスピリッツがある意味最も見栄えが良かった。

腕に覚えにある方なら、メタリックカラー → 1500~2000版くらいのコンパウンドでさらに光沢処理に磨きをかけ鏡面処理レベルまで強調するか、ツヤを抑えて仕上げたいのならZガンダムやSガンダムよろしくのスプリッター迷彩に挑戦すれば、かなり映える印象があります。
シンプルである分、今風のメカには無い塗装で魅せる!的な遊びを楽しむには良さげなキット。
機体が大きめなのも強み。頑張ればそのまま迫力に変換できそうです。
手間が掛かるものはきちんと仕上げれば、それはどこかで差が出てきます。頑張りましょう!




エルガイムMk.II
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物語後半の主役機。
Mk.IIとは名が付くものの、開発経緯は全く異なる機体である。

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元は26話にポセイダル軍がヤーマン族(エルガイム)の技術を参考に作り上げた試作型ヘビーメタル、アモンデュールスタックのテスト中にダバ達が同機の開発者:メッシュ・メーカーも合わせて略奪して、改良して作られた機体。
ちなみにメッシュ・メーカーという人物は優秀だがいわゆる技術バカで、ろくに説明を聞かずにテストをして酷評を下すポセイダル軍(ギャブレー)に対し、「ついて来たら、エルガイムMk.IIにしてやるよ!」とのキャオの誘いに後先考えずについて来てしまう。
能天気にも程があるが、ある意味ペンタゴナワールドにはふさわしい人物と言えなくもない。

さてアモンデュールスタックだが・・・略奪の際、頭部を破損するのだが・・・どこから手に入れたのか、ブラッドテンプル(500年前に活躍したといわれるテンプル騎士団の一機。劇中未登場の激レア品)の頭部に付け替えて作られたのが、エルガイムMk.IIである。
非常に高性能な分、扱いにも癖が多く扱いづらい。
実際、ダバも乗りこなすのに結構な時間が掛かった。

最大の特長はベースとなったクルツテンプル(ヌーベルディザード)(詳細は後述)から受け継がれたランドブースター(プローラーと呼称される)変形機構。
これにより単機もしくはエルガイムMk.Iと合体して高速移動が可能である。
また最大火力を誇るバスターランチャーを反乱軍の中で唯一、標準装備をしている機体である。

「UNDER THE SUNS」のみレッシーの乗機になり、ダバが乗ることはない。
最終話で最強のヘビーメタル、オージ(オリジナルオージェ)との戦いで大破、機体は破棄される。


さてエルガイムMk.IIですが、今回の記事では最新のROBOT魂では無く、当時物のHCM(ハイコンプリートモデル)版を使用しています。
理由は簡単!

安いから。

未開封新品の状態で1,000円前後と非常に安い上、出来も当時物と考えればかなりの物です。
ただし、とある弱点があるから購入前によく考える必要があります。
まずはこの記事を読んでからご一考することをおススメします。

エルガイムMk.IIなのですが1/144限定で考える場合、当時物のキットを使うという選択肢は難しい。
(自分も持っているのに、組み立ててもいない。)
キット全体を評価する声は高いのだが・・・頭部が最悪。
だって首も含めて2パーツですよ!!(個人的に不評だったディザードだって6パーツ)
多分その手間だけで相当な時間が・・・(むしろキットを元にスタックを作った方が早いかも?)
という訳でHCM版を採用しています。

HCM版は変形もして、スタイル抜群。可動範囲も結構あり、それなりに固めなため安定感もあり。
・・・・ぱっと見、かなりの代物です、色を除けば!

さすがに30年も前のものだと未開封新品でも経年劣化はあり、元の色の安っぽさも手伝って・・・正直、鑑賞に堪えられないレベルです。
SHCM版Mk.Iをリペイントで関節の半数近くにダメージを与えてしまった自分としては不安ですが、今度こそ慎重に再挑戦。
その結果・・・・


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うん、最高に格好良い!
細身で長身、でも良く動いて重量感もあり良い感じ。
SHCM版は中古(ジャンク)で買ったから元々痛んでいたのかな?・・・新品で、エアブラシ工程を極力少なめに行う分には何とかいけそう。
放送当時はあまりにも複雑なデザインのため、セル画に起こすにはこれが限界とまで囁かれていたこのデザインを心行くまで堪能できます。


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ついでに変形。
変形時のロック機構とかは今のものと違って無いので、特に脚部がヘタレぎみですがそこは妥協するしか・・・・
それでもかなりいい感じです、これで1,000円前後なら安い!!!


そしてこのHCM版には、ROBOT魂版でも不可能なギミックが搭載。
されは・・・エルガイムMk.Iとの合体が可能という点。ただ合体対象がHCM版Mk.Iのみで手持ちのSCHM版もかなり痛んでいるので・・・・ROBOT魂版で代行。
何とROBOT魂版なら、無改造で合体可能です。


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ただし、HCM版と異なり脚部用のフックが用を成さないので難易度は高めです。
まずは合体用の大型フックをROBOT魂版に持たせ、それをMk.IIの方に接続し・・・・
(重量がかかる部品なので、慎重に行いましょう。破損の危険もありますので・・・)



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合体完了!!!!

・・・といっても実際はただ乗せているだけ、に近いです。
また2体分の重量があるため、バランス取りも大変。
飾る時は相当に角度限定するか、あるいは脚部の要所に両面テープでがっちり固定するなど・・・かなり工夫が必要。
ただし・・・合体後の格好良さも相当なものなので、試す価値は十二分にあります。
HCM版Mk.IIの流通価格が安めなので、費用効果は高いと思います、是非!


以上、エルガイムMk.II(HCM版)でした。
劇中のイメージでバスターランチャーを構えたい・・・・そういった望みがあるならROBOT魂版あるいはスケールは違いますがR3版辺りを購入した方が良いとは思いますが・・・安さとプロポーションの良さならHCM版も30年ものギャップをあまり感じさせないのが強みです。
リペイントが100%必須なのが難点ですが、達成感も相当に高いのでリペイントの練習素材としてもおススメ、くどいようだけど安いし。
工夫次第で、まだまだ十分に遊べる素材です。
気になるなら、手に取ってみるのも良いでしょう。



ディザード
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ダバが反乱軍に提供した設計図を元に製作された、量産型のB級ヘビーメタル。エルガイムの説明の際・・・

・とある目的で、本来の性能を抑えるようデチューンされている。

と書いたが、その目的とはディザードの開発である。
より生産性を高めるために、ベースとなるエルガイムは汎用性を重視するように再設計されたといえる。
ムーバルフレーム(ヘビーメタルの骨格:骨組みと駆動系と一つにまとめたような構造で人に例えるなら「骨と筋肉が一体化した部品」)の80%はエルガイムと共通と、量産機ながらかなりの高性能機である。
ただ・・・その仕様の高さ故に初期の機体の性能は安定していなかった。

武装はセイバーとパワーランチャーはエルガイムと同等のものを使用する。
機動性は高めだが、パワーに関しては若干劣るためバスターランチャーの使用はできない。
(ディザード2機を並列させれば1発撃てるが、2機とも機能停止に陥るらしい。)

反乱軍はこれまではコロンゴ(アローン(最も旧式のヘビーメタル)のマイナーチェンジ機)がメインだったので、戦力の大幅にアップすることになった。

色は白と赤の2種があるが、赤は1号機として入念に作られているため性能も一回り上回っでいて、アム、レッシー、キャオなどが使用する。



ファンネリア・アム
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元はダバ達のワークスを付けねらう山賊の手下だったが・・・ダバのことが気になり、こっそりと助けしようとしているうちに山賊を裏切り、ついには反乱軍に参加することになった少女。
女優を目指していたが、その経歴が発揮されてか?・・・表裏の差が激しく相手によって態度が全く異なる。
ただダバに対しての想いは、ひたすら一途である。
(良く言えば一途だが、悪く言えば惚れた相手のためなら見境いの無いところもあるが。)

物語のはじめは銃すらまともに握ったようだが、後にヘビーメタルの操縦も行い・・そして13人衆とも互角に戦えるようなってしまう・・・と何だかんだいって成長度はナンバーワン。実は超有能だが、褒めすぎても後が怖そうな気もする。
ダバへの想いだけでここまでできるのだから、大したものである。

そこまで想っていながら、最後にはダバのクワサンへの気持ちを認めて自ら一歩引く。
何気にもの凄く良く出来た女なのかもしれない。
それ故にファンには記憶の残るのか、声を担当した本田智恵子にとってエルピー・プル(ガンダムZZ)に並ぶ代表的なキャラクターである。
43歳の若さで亡くなったのが、いまだに悔やまれる。

物語前半では主にディザード、後半ではエルガイムMk.Iを操縦する。

ダバと結ばれることは無かったが、ムック「エルガイム大全」内の永野護のオリジナルプロップではダバと結婚してヤーマン王朝を再興する・・・が、その後民衆に反乱を起こされて終わるのである意味バッドエンドである。



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ガンダムでいうGM「ジム」にあたる機体だが・・・GMが名も無いパイロットが乗るやられ役であったのと比べれば出番的にも恵まれた機体。
アム、レッシー、キャオ、セムージュ(元スパイだが、ダバの寛大さに惹かれ本当の仲間になる反乱軍のサブリーダー)・・・そしてダバも一度だけ搭乗する。
スーパーロボット大戦とかでもエルガイムと共に出ることも多く、知名度も高い。
反乱軍を勝利に導いた影の立役者と言える名機と呼べるだろう。

さて・・・キットのレビューですが、残念ながら旧キットの中でもワースト3に入るかもしれない残念な機体。
全体的に太めの印象があるうえ、関節が非常に弱い・・・というか緩いため、さらに弱々しく見えてしまう。
そこで、せめて太ってのっぺりとした印象を変えるために可能な限りの削り込みをします。

・頭部の横幅をパテ盛りしないギリギリの範囲で削り込み
・胸部の上部分を削り込み「ハの字」状にして、怒り肩に見えるようにする。
・脚部の付け根、太ももが横方向に膨らみすぎなので、削り込む

とりあえずパテ盛りをしないで済むギリギリのレベルまで削って、さらに暗めのメタリックレッドで塗装して様子見をしたら、思いの他良い感じだったのでそのまま仕上げました。
暗めの色にしたのは、全体の印象を引き締めるため。
明るい色は膨張色といって人間の目には太めに写ってしまいますので・・・その逆を狙ったわけです。
ディザードは今回の記事の中でも初期に作ったキットなので、今回の記事で作る方針が決まったキットになりました。
ただ可動に関してはどうしようもないですが・・・


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数ヵ月後(2016年5月:プレバン限定)にはROBOT魂版が出る予定で、恐らくは納得の完成度になるかもしれません。
ただ価格がね・・・税抜きで8,000円は高すぎです!
ディザードは複雑な装備や派手な武器があるわけでもないですしね・・・・
それに対して当時物のキットは定価は税抜き500円です。
30年前のキットを定価前後で買うのは難しいですが・・・手段を選ばず入手すれば、8,000円あればディザードなら1部隊分は手に入ります。
決して作りやすいわけでも、出来が良い方とも言えないかもしれませんが・・・可動を考えず、素立ちや簡単なポーズで構わないなら、当時物でもそう悪くは無いと思います。



ヌーベルディザード
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反乱軍を離れたレッシーに、再び合流する際にアマンダラが貸与したヘビーメタル。
ヌーベル(新しい)ディザードという名前だが、開発経由としてはポセイダル軍とヤーマン族の技術の融合した機体として、テンプル騎士団の新型機:クルツテンプルとして開発されたもので、ディザードとは殆ど関係ない。
この機体をさらに発展させたのが、アモンデュール・スタック=エルガイムMk.IIである。
(ヤーマン族の名残が強いという意味ではディザードの先にある機体と言えなくも無いが・・・・どちらかと言えば、開発経緯を隠すために改名した・・・のかもしれない。)

エルガイムMk.IIより前の機体であるためか、出力は弱く単独でバスターランチャーは撃てない。
宇宙船と接続し、エネルギーを共有する場合のみ発射可能。

コクピットはエルガイムと同様のスパイラルフローを採用、さらにエルガイムMK.IIと同様に変形機体だが・・・残念ながら変形に関しては劇中未登場。
さらに「UNDER THE SUNZ」ではレッシーはエルガイムMK.IIに乗るため機体そのものが出てこない。
・・・何気に日陰者なのが残念である。

代わりにスーパーロボット大戦等、ゲームでは頻繁に出てくる機体なのでこの記事を読んだ誰かが愛好してくれれば嬉しいのだが・・・・


ガウ・ハ・レッシー
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元は反乱軍鎮圧の精鋭、13人衆の末席である第13席次。
第5話で輸送船を強奪するダバを見つけ捕らえようとしたら逆に捕らえられ、捕まりながらも友軍に援護射撃するつもりが味方に当たってダバを手助けしてしまうと・・結果は散々。
終いには乗組員と船の安全を最優先するダバにある程度感化されて、部分的にではあるが協力してしまう。

その後は味方に救出されるが・・・相変わらずのポセイダル軍の腐敗振り、同じ女でありながら媚を売るように出世を望む第4席次ネイ・モーハンへの敵愾心など・・・嫌気が差していたところにダバと再会し、今度は本当に反乱軍に寝返ってしまう。

いろいろあったがダバに惚れているのは間違いなく、事あるごとにアムと喧嘩している。
(というかエルガイムの魅力は・・・お話よりも2人のキャットファイトにあるような・・・それこそ他のアニメでは見れないし)

正規軍としての基礎的な訓練は全て受けているため、純粋に軍事的な問題では最も頼りになる。
ただ・・気が強い割りに落ち込みやすく、そうなってしまうと後が大変。

前半ではアムとのバカ騒ぎが印象深いが・・・ポセイダル軍との戦力差も見抜いているため現状で勝ち目なしと見てダバの元から離れてしまう。
それから武器商人アマンダラに拾われ、民間船に偽装した巡洋艦ホエールと、ヌーベルディザードを連れてダバの手助けをする。
ダバとは二度と会わないつもりでいたが・・早々に正体がばれ、そちらは無理だったようだ。
なお物語終盤で、孤独に息絶えるポセイダルを見取るのも彼女である。

声は上記の通りリリスと2役で川村万梨阿が担当。
全くタイプが違うキャラを演じるには苦労が多かったとか。
レッシーがダバと結ばれる結末はどのメディアにおいても存在しないが、代わりにメインデーナーの永野護のはーとを射止めることに成功し、2人は結婚している。
これもレッシーの好演あって・・・のことだと思う。


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さて・・・・そういうわけでヌーベルディザードの当時物のキットのレビューです。
(2016年2月地点では唯一、一般発売されているアイテム)
後期に発売されたアイテムだけあって、全体的に良くまとまっています。
当然、今のキットと比べるのは無謀ですが(特に可動範囲は、最近発売されたどのガンプラよりも劣ります)・・・・あれこれ弄るより、そのまま組み立てた方が良さげな気も。


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上記の通り変形機体であるのですが、キットに変形機能は無し。
ただ・・・当時の挿絵等のわずかな資料から変形を試みた作例や、定価5万円くらいで変形仕様のガレージキットも出ていたはず。
折角ヌーベルディザードのプラモデルを扱う機会を得たのだから、ここは変形状態の再現にも挑戦してみます。


変形機構を再現させるのに必要なてんは以下の3つ。

・膝の関節の改変。
・足首の関節の改変。
・背中の改造。

膝を除けば、そこそこの難度でいけるのかもしれませんが・・・ここで長い時間を掛けると記事そのものが書けなくなりそうなので、安易な手を使うことにします。

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やり方は簡単。
写真の通り同じキットをもう一つ買って、ニコイチで差し替え変形を行います。


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まず脚ですが・・・・部位ごとに(関節部品を仕込んで)組み立て。
その後は変形時の形に合わせて再接着・・・・これだけ。
いかに変形後に薄い機体にできるのか?・・・ここに焦点を当てました。
さすがに関節部が寂しげなので、ジャンクパーツを埋めています。

ついでに腰も垂直に上げられるようにするため、可能な限り削り込み。
むしろこちらの方が大変。

足首は、基本的にパーツの組み換えの後に再接着。
まるで変形を考えているようなパーツ構成なので意外と楽です。
ただ・・・腰から下は全部差し替えの必要があります。


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背中に関しては、公式の資料が無いのでジャンクパーツでそれっぽく。
当時物のキットらしく、完成後の部品の取り外しが難しいせいか、胴体も新規作成。
頭部もはずせる仕組みで無いので、同様に。



さて・・・・念願の変形です。
まずは腕部を外します。


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そして変形後のパーツに腕を差し込みます。
以上、変形完了。

ちなみにバスターランチャーはHGHM版を流用、本体へは接続は両面テープ接続。
要は腕以外は、全取り替え。これで変形とは・・とか言う人はいそうですが、手間としては最小。
特に膝はね・・・・完全変形と十分な可動をしたいのなら、3重関節くらいが望ましいのでかなり大変です。

キット全体として、変形のことを加味しているように見えて非変形という奇妙な印象を与えるところがあります。
・・・というのも永野氏は変形機体であることを模型スタッフに伝え忘れていて、リテイクが効かない最終チェック段階で発覚し間に合わずに非変形モデルとして発売、その後永野氏はバンダイのお偉いさんにえらく怒られたとか・・・

それが影響を与えているかどうかは判りませんが、永野氏デザインの機体で変形ものの割合いは今から見ても低めです。
(ファイブスター物語であれだけ奇抜な機体が登場しているのに、変形機体は皆無だったような・・・)
ただ・・・模型スタッフ側は永野氏の意向をかなり読んでいたのでは?・・・と、今更ながら思えるところがあります。

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そしてエルガイムMk.II(プローラー)とのツーショット。
かつてヌーベルディザードの変形パターンをスクラッチした方達は、両機を絡めた永野氏のイラストを元にしているようなので・・・これは定番。
同時にそれほど詳細を描かれていない一枚絵を元に各個に(というか勝手に)作っているのが現状で、今回こちらが作った作例を含め全てが正解で、全てが誤っているとも言えます。

こういった状況なので・・・個人的には017年頃には「永野氏初監修、初の完全変形!!」・・・をウリにしたROBOT魂版ヌーベルディザードを10,000円前後で(多分、永野氏監修記事を魂ウェブ商店を事前に載せて)販売すると勝手に踏んでいますが・・・
こちらとしては自分で作ってみたいとも思いましたし、正直そこまで待ってもいられない(ついでに高いし)ので実際に作ってみることにしました。
手間を最少に・・・を目標にはしたものの、仕上げまで含めれば1週間は掛かってしまいましたが・・・それでもROBOT魂版を末よりは早いので、腕に覚えのある方は挑戦されてみるのもいかがでしょうか?




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おまけ:悪魔的合体
スターダスト作戦(いわゆる最終決戦)決行前夜に技術者メッシュ・メーカーから提案された、ヌーベルディザードの更なる活用案。エルガイムMk.Iと連携することで更に強力になった、ポセイダル軍のHMとのパワーの差を埋めるのが目的。
・・・・なのだが関係者の全員が、顔を真っ青にして首を横に振ったため・・・この案は廃案になった。

当たり前である。
いくら強化しようが、乗るのはあのアムとレッシーである。
例えどんなに速く戦場に到着できようと、2人がいきなり喧嘩を始めて到着前に自沈する可能性が高い。
ポセイダル軍やギャブレーが指一本動かさずに反乱軍の戦力が大幅に戦力ダウンする、まさに悪魔的提案、悪魔的合体である。

・・・とこんな裏ストーリーの元で作ってみた、オリジナルの合体パターンです。
本文の通り、敵地まで2人が大人しくしている事はまずありえないので実行不可能です(笑)。



以上、ヌーベルディザードでした。
稼動範囲もそうですが、当時もののエルガイムは武器の持ち手、あるいは武器そのものが付いていないので・・・・
そのまま飾るか、付属のセイバーを接着して付けてポーズを付けるしかない・・・とプレイバリューはいま一つといった所です。
プロポーションは割りと良いので、コレクションの1体として・・・こんなところでしょうか?

ただ上級者である程度の改造スキルのある方が挑戦する分には、改造機体のベースとして利用できるので・・・ここまで考えるのなら、結構な良キットと呼べるのではないでしょうか?

変形に必要な改造箇所は限られています。
上級者の方は、今更ながら挑戦されてみるのはどうでしょうか?



以上・・・ホビー関連:重戦記エルガイムpart I:反乱軍編でした。
記事に必要な書類の入手や閲覧、キットの入手、製作・・・結構な時間を要しました。

反乱軍のキットのみでしたらスパイラルフロー以外は2015年内にはほぼ仕上がった状態だったのですが・・・記事のテキスト量も短編小説並のものを要求されたため・・・すぐにでも記事を上げたかったのですが、どうしても時間を要しました。

ただ・・・この「重戦記エルガイム」はリアルロボット作品の中も屈指の名作とは言い切れないところもあるものの、かなりの意欲策ではあるとこちらは思っています。
ただその気持ちを理解、伝えるためには相応の労力や努力を払う必要があり・・・まずは出来る限りのことをやってみたつもりです。
これで新規にエルガイムのファンができる・・とは正直思っていませんが、現代の最新アニメにもある意味勝るだけの心意気の一部だけでも伝えることが出来れば幸いです。



さて・・・次回記事ですが、ホビー関連:重戦記エルガイムpart II:ポセイダル軍編になります。
主人公ダバ達反乱軍を圧倒するだけの強力なポセイダル軍のヘビーメタルを中心に紹介していきます。
・・・・お楽しみに!!


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