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ホビー関連:重戦記エルガイムpart I:反乱軍編

あ~~~~~いろいろあって、遅れてすみません、HARUです。
今回は以前から予告していた通り、2回に分けて紹介する、重戦記エルガイムの第1回目です。
正直な話、自分の腕ではそれ程見映えの良い記事になるかどうかは疑問ですが、出来る限り本気を出した頑張ってみました。


重戦記エルガイムとは?

「重戦記エルガイム」とは・・・「聖戦士ダンバイン(1983年)」「機動戦士Zガンダム(1985年)」の間の1984年に放送されたロボットアニメです。
総監督は従来の作品と同様、富野由悠季(人物名が出すぎるため、記事内は敬称略)となっていますが・・・富野氏本人は裏で進行している後の「機動戦士Zガンダム」の企画で手一杯の状態のところで・・・斬新なメカを多く手掛けられることを期待されて、当時23歳だった永野護が大抜擢された。
そうなると今度はこのメカにふさわしいキャラクターを用意しようとして難航、富野氏が「お前にキャラが描ければ・・」と言ったら永野氏が「できます!」と即答。
かくして新人デザイナーにメカデザイン、キャラクターデザインの両方を担当させるという・・・恐らくはロボットアニメ史上、類を見ない作品となりました。
他にも後に日本を代表するアニメーターとして成長する北爪宏幸や大森英敏といった主に20代のスタッフを多数重用するという人事面でも革命的なことを行っています。

それ故に他のリアル系ロボットアニメの中でも良く言えば勢いがあり・・悪く言えば少々雑なところもあり、放送中はこの点で批判を受けることもありました。
ただ・・・作品の雰囲気がとても若々しかった作品であることは間違いなく、主に若手が出がけた作品として後世に伝えたい作品でもあります。

エルガイムに関しては30年もの間、様々な派生メディアが登場しました。
まずはこれらをまとめようと思います。


TVアニメ版「重戦記エルガイム」

1984年2月4日から1985年2月23日まで放送された、全54話のロボットアニメ。
エルガイム関連はこれが起点となるので、このページでは「原作」として扱います。
(以下の文章で原作と記述されているのは、このアニメ版だと思ってください。)

ある程度の好評を持って終了したためか、数年後にOVA全3巻も製作されています。
OVAは1、2巻は総集編+約5分のオリジナルショートアニメの構成で、3巻のみオリジナルエピソード(TV版の20話前後の話か?)の完全新作で、オリジナルキャラと新作メカも登場しています。
・・・が、現在ではOVA3巻のメカのガレージキット等はかなりのレア物で入手は非常に困難のため、このページでは扱いません。


小説版エルガイム
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脚本を担当した渡邊自由が書いた小説版で、他のサンライズ作品のノベライズと同様に大筋では大差は無いが、部分的にかなりの差異が見受けられる作品。
原画+作画監督(臨時)を努め頭角を表し始めた北爪宏幸が挿絵を担当していて・・・比較的簡素に描かれてはいるものの、既に相当の画力を匂わせているのが印象的です。
(彼は後に「機動戦士ガンダムZZ」及び「逆襲のシャア」のキャラクターデザインを担当し、日本を代表するアニメーターの一人となる。)
1,2巻の表紙のアムとレッシーがいかにも北爪顔なのは、ファンならポイントは高い・・・・はず。


コミックボンボン版 エルガイム
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こちらは当時のコミックボンボンに池原しげとにより連載されていた漫画を単行本化したもの。全3巻。
元が児童誌のためか当時の作品らしい大味な印象の絵柄ではあるものの、複雑な話を少ないページ数に上手く落とし込んでいるため、ストーリーを復習したり整理するためには役立つ本。

最大の特徴は、全体としては原作に忠実なのだが、ラストが変更されていること。
原作がいわゆるバッドエンド的な終わり方をしたのに対し、ノーマルあるいはトゥルーエンド的な終わり方をするため、このコミックボンボン版こそ真のラストというファンもいる。


重戦記エルガイム「UNDER THE SUNZ」
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2002年に創刊された、現在での最新の解釈によるエルガイム。
いわゆるリメイクもので、当時の総監督の富野悠由季から「好きにやっていいよ」と言われたこともあってか、大胆な改編をされている。
・・・ただ元が50話以上の作品を一冊の漫画に収めているので、この漫画からエルガイムに入るのは物足りないかもしれない。
原作を既に見た方向けのファンアイテムとして手に入れるのならアリだと思います。
現在ではかなりお求め安く手に入るので(実質的な購入価格は300円前後)、気になるなら買いましょう。

2009年に再発行され表紙が異なるが、写真は2002年版です。



とりあえずの予備知識

原作を全く見ていない方向けの簡単な舞台設定です。
いきなりここから読む必要は無いかもしれません。
面倒だったらここは飛ばして、「何書いてんだか分かんねー」という時だけ読むと良いのかもしれません。


ペンタゴナ太陽系

この物語の舞台。2つの太陽と5つの惑星があります。

物語のスタート地点は、この中の惑星の一つ、コアム星
辺鄙な惑星らしく、主人公ダバとパートナーのキャオはこの星の片田舎の農村出身。

そしてラストを飾るのは、ペンタゴナ太陽系を支配しているポセイダルの住むガストガル星
環境破壊が酷く、人類は人工の海上都市に住んでいます。
首都はスヴェート。ここが物語のラストステージになります。
まずはこの2つの惑星だけ覚えておけばOK。

あとはヤーマン王朝がかつて治めていた反政府組織の活動が盛んなミズン星、物語の中盤の舞台となるトライデトアル星・・・この辺りは名前だけ覚えておけば、物語にはついていけます。
最後に人類が住んでいないファ星がありますが・・・こちらは全く出てこないので、忘れて構いません。

通常のロボットアニメと異なる特徴として、エネルギー関連の設定が特殊です。
この世界では太陽光エネルギーが一般的でヘビーメタル、艦船を問わず機械的なもののエネルギーは全て太陽光で賄えます。

太陽光を吸収する装置はソーラーセイルと呼ばれ、よく見ればメカの細部をいろいろな箇所に付けられています。
(スーパーロボット大戦の強化パーツでよく出てくるので、ソーラーセイルという名前はゲームマニアなら幾度か聞いたことがあるかも?・・エルガイムが出てこない作品でも強化パーツとしてよく出てくるし・・・)
ただ・・・色については様々で、明らかに現代の太陽電池とは全く異なる物のようです。
(というか、太陽電池では出力が低すぎて大型の機械を動かすのは全く向いていないのですが、この世界では相当量のエネルギーを出力可能のようなので・・・)
ソーラーセイルは太陽光だけでなくビーム砲のエネルギーも吸収してしまうため、防御手段としても利用可能。

反面、充電に関しては妙に苦手で太陽光が射さない場所ではエネルギー不足に陥る危険があり、これが戦略的な鍵になる話もあります。
またソーラーエネルギーだけでなく最低でも原子力もあるのは確かで、太陽光エネルギーが確立するまではこちらが主役だった様子。こちらも物語の鍵になるだけではなく、登場人物の生死にも関わってきます。
ただ・・・ガソリンをはじめとする燃料系の液体等は全く使われていないようです。

いわゆるリアルロボット系の作品ははじめに設定ありき、という作品が多く機体のデザイン、戦術や戦略もエネルギー関連を大きく絡めて描かれている作品も多いため、一度見た方もこの部分に焦点を当てて見直すと新たな発見もあるかもしれません。

余談ですが、エルガイムだけでなく永野氏関連の作品はファイブスター物語も含め、ほぼ全てが太陽光エネルギーが基本です。
どれだけ太陽が好きなんだよ・・・・・


オルドナ・ポセイダル

ペンタゴナ太陽系の現支配者。
かつては戦乱が絶えなかった惑星間同士の隙を付いたようにあっという間に全星域を支配するに至った独裁者である。
かなりの圧政を敷いていたためか、各地で反乱を起こす動きが絶えない・・・が、ポセイダル正規軍の戦力が圧倒的に強いため物語の当初の地点では絶望的な抵抗とも言える状況であった。
そのポセイダル軍の全貌は・・・次回の記事part II:ポセイダル軍で紹介。

かなりの高齢らしいのにいつまでも若々しく、そもそも男性か女性かも分からないなど非常に謎の多い人物。
かなり強気な独裁を行っているのに私欲にまみれているわけでも無さそうでもあり・・・
というより、「人を鍛えるための独裁は、良しとするべき」とは本人の談。
・・・だが批判する者達は「ポセイダルは人を堕落させることしか考えていない」と言う。
とにかく何を考えているのかも、よくわからない人物。
この人物を倒し、民衆を解放することがダバの最終目的ではあるのだが・・・・


ヤーマン王朝

・・という言葉が原作で幾度と無く出てくるが、正しくはヤーマン族カモン王朝。
かつてはかなりの強さを誇った王族であったが、それ故にポセイダル軍から徹底的に弾圧され王族だけではなく街ごと焼かれる程の虐殺も行われたようだ。

主人公ダバ・マイロードとは仮の名前で、本名はカモン・マイロード。
カモン王朝の王子である。
王国滅亡の際に家臣であるダバ・ハッサーが幼少のマイロードと王家直属のヘビーメタル、ガイラム1機を持ち出し逃亡。
自分の息子として育てるが・・数年後に病に倒れ、死の間際にマイロードに真実を告げる。
(それまでダバは、ハッサーが父親だと思い込んでいた。)

ダバ本人も素性を隠し、立身出世を願う幼なじみの少年キャオと共に旅立つことを決意をするのだが・・・
コアム星の辺境ともなれば荒れ放題で、すぐに山賊に目を付けられ狙われてしまうのが原作の第1話というわけですよ、はい。


ヘビーメタル

この物語の人型ロボットの総称、略称はHM。
主に使う武器はセイバーというビーム剣と、パワーランチャーと呼ばれるエネルギー砲。
強さ(というか製法)により3ランクに別れます。

オリジナル
数百年、あるいは千年以上前に製造されたヘビーメタルで、これらはオリジナルと称号されています。
ただ・・・現在では殆どの機体が失われていて、非常にレアです。
反乱軍側はオリジナルのHMは1台も持っていません。
かなりの高額かつ貴重な機体であり、性能的には圧倒的なものがあります。

A級ヘビーメタル
定義としては「オリジナルをハンドメイドでレプリカしたもの」となります。
ヘビーメタルは構造が複雑なため機械的な量産が不可能とされ、高性能機は職人の手作りが基本です。
敵味方共に主役級の機体の殆どがA級ヘビーメタルです。
その割には終盤ではかなりの数が・・・・いえ、なんでもないです。

B級ヘビーメタル
A級の複雑な要素を廃して、量産向けに仕様を変更したのがB級ヘビーメタルです。
序盤で複数で登場する人型メカは、全てB級ヘビーメタルです。
ただB級でもかなりのカスタマイズをすることは可能なので、乗り手次第ではA級と互角の戦い方をするのは可能です。


マシンナリー

艦艇クラスよりは小さい非人間型のメカは全てマシンナリーと呼ばれています。
ヘビーメタルと同様に単独で戦うものから、輸送やサポート用の機体と様々な機体があります。
本記事でのワークス、スピリッツはマシンナリーの一種です。
ダバが反乱軍に加わるまでは、敵側はマシンナリーがメインでした。
性能的には劣るものの、武装に関してはA級と比べても大差ない(らしい)ものもあるので油断は禁物。


・・・これだけ覚えとけば、エルガイムの世界にすんなりと入れると思います。
それでは、ここからようやく模型と絡めた記事に入ります。
その機体に縁の深い登場人物についての記述も併せて載せています。


エルガイム(Mk.I)
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物語前半の主役機であるA級ヘビーメタル。
ダバはハンドメイドの機体と周囲に説明しているが、実際にはヤーマン族のHM ガイラム21号機を改造したもの。
改造したのは王朝の家臣であるダバ・ハッサーで、以下の2点に留意をしていた。

・一目でガイラムとは判らない容姿に仕上げること。(一人だけ元がガイラムと気付いた人物がいたが・・・)
・とある目的で、本来の性能を抑えるようデチューンされている。

つまり本来よりも性能が落ちているわけだが、元がオリジナル級のレベルだけあって相当に強力な機体である。
武器は両腕に格納されたセイバー2基と、腕にマウント可能なパワーランチャー、シールド裏に設置されたSマイン2個である。
最強武器のバスターランチャーも発射可能だが、一発撃つとエルガイムは機能停止してしまう。

Mk.Iと書かれる場合は後に登場するMk.IIと区別する時にのみ使われ、原作では最後まで「エルガイム」と呼ばれる。

ダバは物語中盤でMk.IIに乗り換え、以降はファンネリア・アムがメインパイロットを努める。
ただし「UNDER THE SUN」のみ乗り換えが行われず、最後までダバが搭乗する。


ちなみに、これが改造前のガイラムね。
ガイラム自体は別機体が敵として出てくるため、詳細はpart II:ポセイダル軍で紹介。



ダバ マイロード
img_daba.jpg
本編の主人公。
基本的には純朴な農村の若者の好青年で、暇さえあれば腕立てをはじめトレーニングをしている。
そのせいか大人しそうに見えて、戦いに関してはヘビーメタル戦、生身の戦い、そして剣を使った戦い・・・いずれにおいても、相当に強く、滅多なことでは負けない。
特に剣術においては、軍隊のトップクラスの将官でも互角以上に渡り合える強者である。

前述の通り、本名はカモン・マイロード。
カモン王朝の王子であるが、その正体を隠していた。


・・・・と、ここまでは一般的なありふれた紹介。
これだけならまぁ・・・よくあるロボットアニメの主人公である。
ただこのダバ マイロード、実は相当に個性が強いキャラだったりする。
というわけで、ダバの本当の特徴をここから紹介。
個人的に感じる彼の大きな特徴は、以下の3つである。
まぁ、あれだ・・・一言でいうと「奇跡の人」だね・・・・

A.割りと人道主義者
スーパーロボット大戦でエルガイムが出ている作品をプレイした方なら、「変な所に当たるなよ!」というダバの台詞をよく耳にするかもしれない。(少なくともエルガイムが出てくる最新作、スーパーロボット大戦OEではそう言っている。)
ここで言う「変な所」とはコクピット周辺のように、当たればパイロットの生死に関わる箇所のこと。
敵といえど、出来るなら脱出して助かって欲しい・・・それがダバである。

ただ常に人道を重視するわけではなく・・・例えば部下を平気で見殺しにするような非道な敵には、容赦なく殺しにかかる。
後述の特徴も合わせればある意味危険な人格と言えなくはないが・・・・


B.純朴な田舎者らしく、あっさりと騙される
根が非常に素直というか・・・割りとあっさりと騙される性格。しかも何度騙されても、直そうともしない。
これだけならただの間が抜けた田舎者だが、そこで終わらないのがダバである。

・・・騙された後でも、きわめて平静。むしろ自分の主張を大らかに語り、気付けば相手をその気にさせ味方にもしてしまう。
「敵を減らす最良の方法は、敵を味方にすることである」・・・と聞いたことがあるが、それを計算ではなく天然でやってしまうのがダバである。天性の詐欺師泣かせだね!
というか、これこそ究極の詐欺という気もしなくはないが・・・


C.実は何を考えているのか、よく分からない
そう、これなんだよ彼の真の特徴は・・・ロボットアニメの主人公の中で、彼ほど意味不明の行動を取る人物はいないと思える凄さだったりする。

序盤で殺してしまった山賊の一人から、大金を下ろせる電子カードを預かり「ある人に届けてくれ」と頼まれる。
そこでその人物に何が何でも合おうとする・・・ここまでなら、ただのお人よし。

その後、その人物が他の惑星にいて渡航禁止の状態のため会うことが出来ないと知ると彼は・・・・軍の艦船を奪ってその惑星に行こう!と考え、即座に実行してしまう。
何だろうね・・・この「会いに行けない国に住んでる友達がいるから、ハイジャックして会いに行っちゃお♪」的な思考は・・・
これじゃ冷蔵庫に入ってバカッター自慢するDQNな連中と変わらないよ・・・

普通なら途中で捕まって一生刑務所暮らしになって終了だが、そこはダバ・マイロード!
略奪した船のスタッフも協力的にさせ、さらには捕まえようとした13人衆のレッシーまでも惚れさせて味方にしてしまう。
ついでに反乱軍に助けてもらって、ようやくその人物に会うのだが・・・そこまでして会ったのに取った行動は・・・・

いきなり殴る!!

おいおい、アンタ一体何やってんだよ・・・・そして殴られた人もダバを気に入ってしまい、協力してくれるようになっちゃいました!!!

あ、あのさぁ~~~~

もうワケがわかりません!!、本当に良いのかこれで!!!
まぁ・・・この辺りが「エルガイムを若手の連中ばかりに任せて作るからこうなる」と批判票が当時から沸いていた訳ですよ(ある意味、それは無理もない話)。
よくダバの周りの人物達も付いていこうと考えられるものだと、心底思う。

その後も幾多の戦いの中で、敵味方を問わず物語の主要人物のほぼ全員に影響を与えていく。
・・・そして同時にダバを高く評価していく。
これを「奇跡の人」と言わずに何と呼ぶ!!!!

何故これだけやって物を申す者があまりいないのか?・・・答えは簡単。
実はこの物語にはギャブレット・ギャブレーという別の意味で「奇跡の人」がいてね、これがとんだバカ者で・・・彼については、次回の記事part II:ポセイダル軍で紹介。
他にもっと凄いのがいれば、そりゃ文句も来ないわな・・・・


・・・・ただそのダバも、終わり際はかなり切ない。
彼にはクワサン・オリビーという妹同然に扱い、さらには婚約までしていた女性がいたのだが・・・彼女はポセイダルに洗脳され、利用されていた。
最終的にダバはポセイダルを倒すことに成功するが・・・クワサンはこの時、自我を崩壊させてしまう。
もう一生直らないクワサンを連れて、一人隠棲する道を選ぶ・・・それはダバ自身も孤独な死を選ぶことであり、ヤーマン族の滅亡も意味する・・・が、誰も止められずに彼は一人去っていき、エルガイムの物語は終わりを告げる。

主人公だけあってどの作品でも大筋では変わらないが、「Under the SUNZ」では武器商人アマンダラに力づくで屈服され、反乱軍を言われるままに壊滅させるスパイにされる・・・と、従来には無かったキャラクターに変更されている。
他の作品には無い弱気のダバを見ることが出来るので、気になる方はチェックをすると良いだろう。






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さて、ここからは立体もののエルガイムのレビューです。
前回の記事で載せた写真ですが左からHGHM版、SHCM版、ROBOT魂版、魂SPEC版です。
(以前の記事で、正解できた方いたかな?)
サイズは全て1/144です(魂SPEC版は不明)。
この4種を今更ながらレビューします・・・ここは発売順で紹介します。



SHCM(スーパーハイコンプリートモデル)版
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1985年発売。
当時のバンダイ(1984~1986年あたりがメイン)はHCM(ハイコンプリートモデル)という平均で定価2,000円前後の高級志向のアクションフィギュア(ガンプラの1/144くらいのサイズで統一)が発売されましたが、SHCM(スーパーハイコンプリートモデル)はその中でも最高級品を目指して発売されたモデル・・・・なのですが、エルガイムMk.Iで打ち止め。
期待したほどは売れなかったのかもしれません。

ただし・・・その出来に関しては10年後の模型でも追いつかないほどの完成度を誇り、今でも神作と主張する根強い人気を誇ります。
(実際、2008年発売された魂SPEC版はこのSHCM版を部分劣化でアップグレードしたものとも言われていますし。)



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膝は180度曲がるため、正座も可能。
さすがに今から見れば褒められた構造とは言いがたいのは確かですが・・・・SCHM版の関節構造を明らかに凌駕したモデルで思いつくのは1998年のPG(パーフェクトグレード)版ガンダム(13年後でしかも定価12,000円)まで待たなければならない程。
さすがにPGとのレベル差は凄いのは事実ですが、時代を相当に先取りした完成度であることは間違いの無い事実。
模型、アクションモデルの歴史に残るマスターピース的存在といっても差し支えが無いと思います。

これで頭部のスパイラルフローの収納ギミック(写真のモデルでは破損して再現不可)もある上に、プロポーションも歴代モデルの中でも最も設定に忠実というと強みもあり・・・特にレトロ的なアイテムを求める方には、神作扱いする理由も頷けます。


ただそうは言っても・・・・今でもおススメできるアイテムかといえば、正直微妙。
自慢の関節構造は、昨今のオールガンダムプロジェクトのHGUGモデルやrobot魂あたりと比べれば可動範囲、強度、見た目と全ての点で劣ります。
今さら入手出来たところで、「え~~と、こんなものかな?」というのが正直な感想だと思います。

それを上回る問題として、色の劣化の問題があります。
劣化が目立ちやすい白いボディの上に、元が成型色そのまんまなので・・・30年も経てばどれほどのダメージがあるか・・・レトロなコレクターなら、想像に難くないと思います。
ぶっちゃけ、「茶色い」エルガイムです。

これでABS部品の割合が多めで・・・リペイントも鬼門。
今回はエアブラシ仕上げで、さらにパールコーティングまで行ったため、かなり破損をしてしまいました。
スパイラルフロー収納ギミックもオシャカにしてしまいましたし・・・

とはいえ普通に今の商品と並べるなら、リペイントは必須ですしね・・・
最も安全な方法は「白部分を筆塗りでリペイント」なのでしょうか?
・・・でも面積大きいから筆ムラ無しに塗るのは至難の技。
見映え良いのを作るならマジで模型暦数年のキャリアが必要でしょう。

もし・・・発売当時から倉庫から一歩も出さないデッドストック品とかで真っ白な商品を見つけたなら、それは至高の一品。
大切にしましょう。


上記の点を留意した上で入手するのでしたら当時物というだけあって、旧作のキットと相性が最も良く、当時の作画イメージとも近いということもあるので、手に入れるのも良いと思います。
他に欠点といえば、ワークスやスピリッツのキットと絡められないくらいでしょうし・・・・

実際にはリペイント必須の状態と思われるので、腕試しを兼ねて挑戦するのはいかがでしょうか?




HGHM(ハイグレードヘビーメタル)版
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2001年発売。
エルガイムの新たなリメイクとして登場した、HGHMシリーズの第1弾。
(あまり売れなかったようなので第3弾で終了だけど・・・)

通常版とパール塗装された、ヘビーコーティングバージョンの2種が発売。
今回は、ヘビーコーティングバージョンを紹介。

写真のものは、白はそのまま、茶色はカッパーでランナーごと塗装、黒は更にパールを上塗りで質感を上げています。
このショットでは分かりづらいのかもしれませんが、パール塗装の仕上がりが理想的です。

キットを組み上げた第一印象は「おお~~~格好良い♪」、さすがに17年の歳月の差は大きいです。
小顔でスマート、すごくアレンジが効いています。
素立ちで置いておく分には、かなりいい感じだと思います。

さらに・・・再販したキットに合わせてか、旧キットのスピリッツやワークスと合わせて遊ぶことも可能です。
ワークスに合わせたいのなら足首周りの関節の可動を入念に調整して組み立てることをおススメしたいけどね・・・


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・・・ただ「文句のつけようが無い」というには、程遠いのも事実。
2000年前後のリメイクというと・・・同社の聖戦士ダンバインのリメイク、HGAB(ハイグレードオーラバトラー)とかがありますが・・・マニアからの評価は、割と微妙。
要は、アレンジが効きすぎ・・・というか作り手の趣味が出すぎで、かなり好みが別れてしまっているのが現実です。
劇中のイメージとはいささか異なってしまっているのも
エルガイムに関してはそこまで非難を受けずに一定の評価を頂いているようですが・・・この辺は、まさに好みの問題なので。

あとは関節の問題。
可動範囲はそれ程広くはないですし(当時のガンプラの平均点よりも下回る、上記の写真のポーズが足の可動範囲ギリギリ)、ヘビーコーティングバージョンだと関節硬すぎ(こちらは元がペイント済みの上で更に上塗りしているので、なおさら)。
特に足回りは入念に可動のチェック、調整をしながらでないと割れそうなくらい固いです。
慎重に組み立てましょう。


・・・で、最後に問題なのが武器。
シールド以外は単色成型で、セイバーのビーム刃も無彩色の白色。
バスターランチャーが付いているのは良いけど、合わせ目消しが必要で単色。
1984年のキットと比べても、進化しているとは言い難いです。

あと、エネルギーチューブ用のケーブルが無駄に弾力があってつなげて遊ぶには相当のストレスが溜まります。
バスターランチャーをチューブを繋げて遊ぶのは、ある意味無謀です。
接続部品を破損するほどの弾力と、そこまで頑張っても格好良く持てない・・・まさに生き地獄。

旧キットにも言えることですが、チューブでストレスを感じた方は代用品を用意した方が良いかもしれません。
こちらがおススメなのは、100円ショップのヘッドフォンのコード。
この手の商品は破損、断線がしやすいですが・・・そういったくたびれたコードを切断し、中の導線を抜き取れば(コツが判ればすぐに抜けます)・・・エルガイム用には丁度良い柔らかさになると思います。

とはいっても今のところ採用したのは、1/144のディザードのパワーランチャー用のものだけなんだけどね・・・・結構、良い感じです。

総合的に評価するなら、プロポーションの良さを素直に味わえるよう素立ちがそれに近いポーズで飾るか、スピリッツやワークスと絡めて遊ぶために購入するのがベスト。
バスターランチャーは、むしろ忘れた方が良いかもしれません。
(どうしても楽しみたいのなら、上記のようにチューブの代用品は必須です。)
・・・でもそこまで楽しみたいのなら、robot魂版を買おうよ・・・・大きさはほぼ一緒なんだし。



魂SPEC版
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2008年に発売された魂SPECのエルガイム。
通常の装備一式にバスターランチャーが付いています。
基本コンセプトは、「1985年のSHCM版のアップデート」です。
機能的に良く似ています。

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ただ20年以上も経ったリメイクであるため・・・関節部分はより納得のいく構造にアレンジされ、さらに主要部分の合金の部分も増えてより堅牢になり安定したポージングが可能になりました。
エルガイムのアクションフィギュアとしても全体的に最も安定した仕上がりの商品であるといえるでしょう。
・・・・ただそれを承知の上でも、ある意味「最低」の商品でもあるのが残念なところ。

批判的な意見をまとめるなら、以下の3つ。

一つは質感。
何というか・・・ボディが白い陶磁器のような質感で、あまりメカっぽくありません。
ただ少々違和感があるという程度でそこまで安っぽくはないですし、関節は金属製なので不満があるのならトップコートやパールコーティング程度なら耐えられそうなので、気になるなら手を加えれば程度なので・・・
むしろ後のrobot魂版の方が安っぽいくらいなので、こちらとしてはここに不満はありません。

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二つ目の不満点は、一部の仕様がSHCM版よりも劣化していること。
頭部のスパイラルフローが内臓されているのは同じですが取り外し不可とか、脚部ランダムスレート(高出力時に脚部カバーが開いて、内部メカが露出する)の開閉に癖があり安全に開けるには干渉するパーツを取り外す方が良いなど・・・SHCM版は普通に開けられたのに・・・・
ついで可動範囲も、SHCM版よりも劣っています。
決して出来は悪くはないものの、20年以上前の商品よりも劣っているところが散見するのはさすがに悪く言われても仕方がないところ。


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そして最も残念なのは大きさ。
従来の1/100、1/144の中間くらいの大きさで、とても中途半端です。
あと個人的な不満点は、足が長すぎです。
従来の設定画、アニメの作画、過去のエルガイムの商品・・・どれとも異なる印象で、他の商品と絡めることが全く出来ません。

商品単独としては確かに良くできているのですが・・・他に合わせられる商品が無いため、単独で飾る以外にはどうしようもないアイテムなのがとても残念です。
実はこちらが入手したのは本体とパワーランチャーのみのジャンク品で、良い商品であったら完全な物を購入しようと思ったのですが・・・諦めました。

関節の固さとハッタリの効いたプロポーションのため、例えばバスターランチャーを絡めたような派手な状態で飾りたいのなら、この商品で良いのかもそれません。



ROBOT魂版

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2011年2月発売。
魂SPEC版の反省もあってか、ROBOT魂版は1/144に統一。
シリーズ内の商品とも、過去のキットとも絡めることが出来るようになっています。

ROBOT魂は共通してプラスチックの成型色のままなのが基本なので質感はやや安っぽいところがあるものの、関節の可動範囲も固さと丁度良い感じで、飾るのも遊ぶのもOKというある意味理想的な商品に仕上がっています。
ただ・・・ROBOT魂は平均で定価7,000~8,000円と高価な商品が多く、基本は成型色のため質感も高級感があるとまではいかないのがネックです。

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当初は購入予定は無かったのですが、エルガイムは無印、最終決戦仕様、スパイラルブースター仕様と基本はほぼ同一の商品を3回も出したため値崩れしやすく・・・最新のスパイラルブースター仕様が定価の5割引だったので購入。
本体が全塗装されている最終決戦仕様が最も高評価ですが・・・最も高価でもあるので・・・・
三番煎じくらいは平気で行うバンダイの商魂はアレですが、その度に関節の固さも調整されてプレイバリューも高まっているので一概に文句も言えないところが・・・何と言うか、流石です。


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個人的に気になるところは、顔。
何というか・・・エッジが立ちすぎて筋に見えるほど角ばっています。
何気に新解釈という気がしますが・・・気になるのは俺だけか?


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ついでに、付属のスパイラルブースターについてのレビュー。
ひとこと言えば「宇宙戦用のブースター」なのですが・・・中盤以降は、設定そのものが忘れられた印象があり、あまり目立ちませんでした。
肩部に専用ライトがついているのが特徴で・・・13話でポセイダルとの初対面でライトでポセイダルを照らしつけたり、19話でライトをデコイ(囮)としてアシュラテンプル誤認させたところで奇襲、難を逃れたりと・・・出番はそこそこあったのですが・・・

旧キットとの連携ですが、ワークスとはそのまま絡ませることが可能です。
また全く予想外の楽しみ方も可能で・・・それについては後述。



以上、エルガイムのレビューでした。
旧キットやメガハウスのヴァリアブルアクションなど、他にも多くの立体化されたモデルはあるものの・・・ある程度の評価の高さを得ているものを中心にレビューをしました。

もし新規に手に入れるなら、ROBOT魂版(出来るなら最終決戦仕様)がベストでしょうね・・・
後述の旧キットとも絡めることができるので、合わせて購入、製作することで更に楽しみが増えると思いますので、興味のある方は・・・その後のレビューをよろしく。




フロッサー ”スパイラルフロー”
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ヘビーメタルのコクピットは従来のロボットアニメとあまり変わらないデザインの物が多い(頭部、あるいは胸部に配置されている物が殆ど)が、例外的にコクピットそのものが分離・移動できるように設計されている機体もある。
こういった分離されたコクピットはフロッサーと呼称されているようだが、このタイプはエルガイムとMk.II、ヌーベルディザードしか出てこないため、これが正式名称かどうかは分からない。
ただフロッサーはヤーマン族のオリジナル色が非常に強いらしく、ポセイダル側の機体にこのシステムが渡ることが無いままで終わっている。

武装はないがホバー機動のエアバイクとして、ダバは日常的な移動手段として使用していた。
合体時の台詞は「ドッキングセンサー!」で固定・・・でも何故そう言うのかは、全くの不明。

固有の呼ばれ方として、Mk.I及びヌーベルディザード用はスパイラルフロー、Mk.II用はビューイと称されるが・・・スパイラルフローのみ1/24スケールで立体化。
ビューイはパイラルフローよりも小型であるが、Mk.Iとも合体可能だが・・・合体後も固定できないので、常にホバーによる浮遊状態で小型のモニターしか使えないため、視界が極度に悪くなる。


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というわけで、スパイラルフローのキットレビューです。
同スケールのダバとレッシーのフィギュアも付属します。

胴体部はワンタッチで変形、細部は差し替えで合体時に収納形態に変形可能です。
・・・が組み立て時に誤って組み立てたりしたため、色々と脆くなっているため変形を諦めました。
申し訳ないですが、この状態のみでレビューをします。
収納形態を再現したいならもう1機買うべきか・・・でも結構高いんだよねぇ・・・

変形以外では特にギミックも無いので、現状ではただのディスプレイモデルです。
いわゆる「なりきりアイテム」的な存在なのですが・・・・そういったものは存在自体が価値のある物でデザインも好意的に受け止められるらしく、流通価格も高めのようです。


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ついでにダバとレッシーのフィギュアのレビューを。
さすがに精度が高いとは言えませんが、雰囲気は出ていると思います。
自分ではこのレベルですが、さらに腕の良い方が塗装すればもっと雰囲気は出るかも?

まだ造形力が十分でないレベルのため製作の際には接着剤だけではなく、パテ盛りも必要。
このため製作には最近のフィギュアよりも倍くらい時間が掛かると思って良いでしょう。



ベースマシン ”ワークス”
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ダバ達の移動手段であり、家でもあるマシンナリー。
エルガイムとこのワークスがダバ・ハッサーの遺産である。

対人レーザーと出力は低めだがパワーランチャーも搭載し、最低限の戦闘も可能。
見た目より強力なクレーンも搭載していて、中途半端な町工場よりも真っ当な整備も可能。
エルガイムの合体時はワークスが短時間だが直立させることで行う。
ホバー機動で直立まで出来るのだから、パワーもかなりあるのかもしれない。
ただ居住性についてはスペースは狭そうで、山賊に襲われる可能性がある危険な地域でも外で調理していたところを見ると・・・あまり良くないのかもしれない。
(ただダバやキャオが能天気なだけかもしれないが・・・)

ただ陸上専門の移動手段である以上、宇宙が舞台になると出番が無くなってしまう。
ダバが反乱軍に加わるとワークスで移動することも減り、惑星間移動が可能な戦艦ターナに乗るようになると登場することは殆ど無くなってしまった。



ミラウー・キャオ
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ダバの幼なじみにして、親友。
ポセイダル軍に入り立身出世を願って、ダバと共に旅をする。
ダバと異なりかなり軽薄な性格で、女性には誰にも相手にされていない。例外はリリスくらいである。

また意外に気弱なところがあり幾度かダバを裏切ろうとしたこともあったが、結局はすぐにダバの元に戻っている。
ダバの方もキャオは最後には必ず手を貸してくれると確信しているため、キャオの行動に動揺することは無い。
さすがに大物である。

メカニックとしては天性の優秀さを誇り、「俺の手にかかって、言うことを聞かなかったメカはない!」・・・と豪語するが、これについては誰もが認めている。
エルガイムMk.IIは彼がいなければ短期間では作れなかっただろうし、28話でスクラップ寸前のエルガイムMk.Iを見事復活させたのは、キャオの力量あってのことである。

他にも戦艦ターナの指揮は実質キャオが行い、場合によってはディザードに乗って戦闘もこなす。
ある意味、究極の器用貧乏である。

没になった裏設定で、実は同性愛の気がありダバに惚れているというのがあったというが・・・一部の話ではその設定が残っているようにも思える。(女装したギャブレーにベタ惚れするはなしもあったし・・・)
原作でもダバと一度キスをしているようだが・・こちらはその場面を確認していない。

45話で反乱軍に協力しようとした採掘用の衛星、パラータスターで原子炉爆発の危機をリリスと共に救い・・・最後はリリスと共にミラリー探しの旅に出ることを選ぶ。
・・・ただし、小説版では原子炉で大量の放射能を浴びてポセイダルの打倒後に、ダバの腕の中で死亡する。
ダバが隠棲して終わるのは一緒だが、オリビーの件だけではなくキャオの死の報告を古里に告げるという目的も加わっている。

ただ死んでいくキャオには申し訳ないのだが、個人的にはその時整備していたエルガイムMk.IIIの方が気になる。
その時の場面を絵にしてほしいと今でも思うのだが、無理だろうな・・・



リリス・ファウ
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前番組で登場した妖精(ミ・フェラリオ)、チャム・ファウが余程スタッフから気に入られたのか、服装以外は見た目はほぼ同じ姿で再登場する。
チャム・ファウと比べ大人しめな性格で裁縫も料理も得意・・・と今で言う萌えキャラ的なアレンジがされている。

第2話で見世物小屋で売られていたのをダバ引き取った(というか騙し取った)ミラリーと呼ばれる有翼人。
(ミラリーとミ・フェラリオは同一の存在として書かれている著書はあるものの、詳細は不明。)
ミラリーはかつては穏やかに暮らしていたが核爆発により壊滅的な打撃を受け、その後は見世物にされるなど概ね酷い扱いを受け(地方によって好意的な言い伝えや悪意のある噂が広まっているなど差が激しい)、ほぼ絶滅状態にある。

前述の45話のパラータスターでキャオと共に原子炉爆発を防ごうとする。
原作では深いダメージを負いつつも回復するが、コミックボンボン版では死亡する。

声優はチャムに引き続き川村万梨阿が演ずるが・・・今回はガウ・ハ・レッシーとの二役のため、演技にはかなり苦労したらしい。



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さて・・・存在感の割りに消えるのが早かった残念なメカ、ワークスのキットのレビューです。
先ほどの説明の通り、序盤以外ではあまり見なくなってしまうのですが・・・個人的にはワークスで移動している頃の方が最もエルガイムらしかった・・・こう考えている方も割りといるようで、そういう意味では序盤で消えるサポートメカとしては人気がある方だと思います。

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細部のパーツが何かと動くように出来ていますがエルガイムを載せた際に半身を起こすのが、有効なアクションの限界といったところ。
荷台の可動以外は、おまけ程度です。

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エルガイムはただ乗せるだけなのですが・・・足首を折りたたむ必要があるため、今回紹介したモデルではHGHM版とROBOT魂版のみ対応できます。
ROBOT魂版を持っている方はプレイバリュー拡大のためにも、購入するのも良いかもしれません。


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ワークス単体でのアクションでは・・エルガイムは半身をここまで上げるのが限界です。
劇中では例の「ドッキングセンサー!」のシーンでエルガイムをほぼ垂直まで上げている訳で・・・
惹起アップ機構のみで相当高く上げられるシーンも劇中にもありますが・・・いわゆるウソ作画や演出ばかりだったりします。


・・・・で、本当はワークスそのものが直立するのが基本のようです。
前々からこのシーンを横から見たかったのですが・・・・夢が叶ったぜ。


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わざわざ言うまでも無い話ですが右側の「エアーブラシ用 Mr.カラー/レべリングウスメ液」のように見える文字のような物は「なぞのちから」と読みます。
ワークス単機でこれだけの浮力を発生させるのはハンパなことでは無さそうな・・・凄い浮力だ。
ちなみにスパイラルフローは、SHCM版付属のものをこちらで着色したものです。

以上、ベースマシン ”ワークス”でした。
エルガイムの一番のサポートメカとして認知されている点、ROBOT魂版と無改造で組み合わせられる点など・・・30年前のキットでありながら現代のアクションフィギュアとリンクできるのは嬉しいところです。
無着色ではさすがに物足りないですが、成型色を利用すれば合わせ目処理、要塗装箇所も少なめだと思いますので・・・当時もののキットの入門用にいかがでしょうか?



ランドブースター ”スピリッツ”
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エルガイムと合体して長距離飛行を可能にするための、サポート用のマシンナリー。
ほぼ無整備で宇宙でも使用可能(だと思う)。
パワーランチャー2基を装備しているため、単機でもヘビーメタルと互角に戦えるだけの戦闘力がある。
第10話に武器商人アマンダラ・カマンダラからエルガイム用ランドブースターと併せて無償で譲渡され、反乱軍の戦力となる。

模型的にはエルガイムと合体させてより立体的な戦闘を可能にさせることを売りにしたかったのかもしれないが・・・どちらかと言えば機体不足の反乱軍事情で、アムやレッシー用の戦闘機として使用されることの方が多かった印象がある。

・・・・実は何気に、このエルガイムワールドの中では最も謎めいたメカだったりする。

まず問われるのが、この機体の存在意義。
ホバー機動のアローンやグライアは例外だが、見た目とは裏腹にヘビーメタル(特にA級)は空に関してはそれほど苦手ではない。
例えばエルガイムはオプション無しでは空を飛べないが、ジャンプは出来る。それも垂直ジャンプなら、恐らくは100m以上は飛べる。第5話では離陸する宇宙船に飛び乗ったりしていたしね・・・・
さらにランドブースターを付ければ短時間ながら飛行も可能なため、スピリッツは移動手段くらいしか使う機会は無い。
敵側もオージェやバッシュは長時間自由飛行も可能・・・と、空戦には現代の戦闘と比べてもメリットが薄い印象がある。

あと謎なのは、機体の整備性。
ダメージを受けることが何故か非常に多く、特に24話では空中で真っ二つになるほどのダメージを受けて爆散した。
・・・その状態で、かすり傷程度で生還したアムとレッシーはもはや毎度のことだから置いといて、スピリッツも25話で何事も無かったように戦線復帰している。
1機しか受領してなかったのに一体どうやって・・・?まさか、空中分解した破片を集めて組み直したとか・・・DG細胞でも仕込んでない限り不可能である。

さらに疑問なのは、スピリッツの性能。
スピリッツの登場は10話からだが、見た目は同型の色違いの機体なら山賊が第1話から使用している。
正規軍でなくても複数投入が可能なところを見ると、かなり一般的に普及しているのかもしれない。
・・・ただスピリッツと呼ばれているのは、ダバ達の機体だけのようだ。
見た目は同じ様に見えるのに、性能差があるのか・・・は正直判らない。

サポートメカの定めか、本当に謎だらけの機体です・・・でもあえてそこに焦点を当てて見直すのも結構面白いですよ。

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・・・・というわけで、スピリッツのレビューです。
1/144ながら全長25cmと結構大型の機体です。

今から見るとかなりシンプルなデザインですが、それ故に塗装したメタリックブルーが映えます。
この形態から羽とソーラーセイルを畳んだ収納形態に変形可能ですが、塗装後の部品のクリアランスが確保できていない(塗装が剥げそう)なので収納形態にはしません。
あとコクピットハッチの開閉ギミックもありますが・・ハッチのヒンジが頼りないうえにコクピット内部は椅子のみで、その椅子も身長3mは無いと座れないようなオーバースケール・・・という残念ぶりなのでオミット。

全体的には今のキットとは考え方が異なるのか、見た目とは裏腹に組むには厄介なキットです。
シンプルなのに面倒・・・これが率直な感想。
組み上がったときの機体のラインは割りと綺麗だのが救いだった・・・こんなところでしょうか?

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さて・・・・メインであるエルガイムの合体です。
合体時のエルガイムは肘を90度曲げた状態で固定する必要があり、当時のキットにそれだけの強度は無いので専用の腕に差し替えます。
あくまで当時のキット向けですが、HGHM版でも使えるのでこちらを使います(少し緩いけど)。
あとは手とフックが融合したパーツを本体にセットして、足を専用のフックにセットすれば・・・


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飛行形態の完成です!!!

スピリッツだけだと単体で出来ているようにも見えて、合体ロボの一部にも見える心もとない感じがどこかしましたが・・・やはり合体させるとそういった隙間が無くなり印象アップします。

数を作りすぎたのか?・・旧キットの中でも1/144エルガイムとスピリッツ(あるいは2つのセット版)はかなり安価に購入できる印象があります。
ただしっかり組み立てれば大きさの点でも1/100モデル級の大きさと満足感があるので、今更ながら挑戦されてみるのも良いかもしれません。(ただし、結構面倒くさいですが・・・)


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もう一つの着陸形態も再現。
スタンド無しでも自立可能ですが・・・さすがにバランスが悪いので長時間飾るなら、何らかのフォローが必要。

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最後に・・・アニメいつもやってそうなイメージで、以上スピリッツでした。
(実際には片腕だとバランスが極度に悪くなるため、破損の可能性あり。かなり無理しています。)

現地点での欠点は、以下の2つ。
・スピリッツの組み立て、整形処理が意外に面倒。
・ROBOT魂版には無改造では、対応不可。

ROBOT魂版に対応させるためには、最低でもエルガイムが握るフックのパーツを整形する必要がある。
改造自体は1日あれば十分だが・・・HGHM版を購入した方が楽なので、このあたりは自身の腕と相談しよう。

逆にキットの魅力としては・・・合体ギミックもあるが、機体のデザインがシンプル故か・・・塗装映えがかなり良いこと。
今回のエルガイムの記事ではメタリックカラーを多用した作例が多いですが、このスピリッツがある意味最も見栄えが良かった。

腕に覚えにある方なら、メタリックカラー → 1500~2000版くらいのコンパウンドでさらに光沢処理に磨きをかけ鏡面処理レベルまで強調するか、ツヤを抑えて仕上げたいのならZガンダムやSガンダムよろしくのスプリッター迷彩に挑戦すれば、かなり映える印象があります。
シンプルである分、今風のメカには無い塗装で魅せる!的な遊びを楽しむには良さげなキット。
機体が大きめなのも強み。頑張ればそのまま迫力に変換できそうです。
手間が掛かるものはきちんと仕上げれば、それはどこかで差が出てきます。頑張りましょう!




エルガイムMk.II
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物語後半の主役機。
Mk.IIとは名が付くものの、開発経緯は全く異なる機体である。

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元は26話にポセイダル軍がヤーマン族(エルガイム)の技術を参考に作り上げた試作型ヘビーメタル、アモンデュールスタックのテスト中にダバ達が同機の開発者:メッシュ・メーカーも合わせて略奪して、改良して作られた機体。
ちなみにメッシュ・メーカーという人物は優秀だがいわゆる技術バカで、ろくに説明を聞かずにテストをして酷評を下すポセイダル軍(ギャブレー)に対し、「ついて来たら、エルガイムMk.IIにしてやるよ!」とのキャオの誘いに後先考えずについて来てしまう。
能天気にも程があるが、ある意味ペンタゴナワールドにはふさわしい人物と言えなくもない。

さてアモンデュールスタックだが・・・略奪の際、頭部を破損するのだが・・・どこから手に入れたのか、ブラッドテンプル(500年前に活躍したといわれるテンプル騎士団の一機。劇中未登場の激レア品)の頭部に付け替えて作られたのが、エルガイムMk.IIである。
非常に高性能な分、扱いにも癖が多く扱いづらい。
実際、ダバも乗りこなすのに結構な時間が掛かった。

最大の特長はベースとなったクルツテンプル(ヌーベルディザード)(詳細は後述)から受け継がれたランドブースター(プローラーと呼称される)変形機構。
これにより単機もしくはエルガイムMk.Iと合体して高速移動が可能である。
また最大火力を誇るバスターランチャーを反乱軍の中で唯一、標準装備をしている機体である。

「UNDER THE SUNS」のみレッシーの乗機になり、ダバが乗ることはない。
最終話で最強のヘビーメタル、オージ(オリジナルオージェ)との戦いで大破、機体は破棄される。


さてエルガイムMk.IIですが、今回の記事では最新のROBOT魂では無く、当時物のHCM(ハイコンプリートモデル)版を使用しています。
理由は簡単!

安いから。

未開封新品の状態で1,000円前後と非常に安い上、出来も当時物と考えればかなりの物です。
ただし、とある弱点があるから購入前によく考える必要があります。
まずはこの記事を読んでからご一考することをおススメします。

エルガイムMk.IIなのですが1/144限定で考える場合、当時物のキットを使うという選択肢は難しい。
(自分も持っているのに、組み立ててもいない。)
キット全体を評価する声は高いのだが・・・頭部が最悪。
だって首も含めて2パーツですよ!!(個人的に不評だったディザードだって6パーツ)
多分その手間だけで相当な時間が・・・(むしろキットを元にスタックを作った方が早いかも?)
という訳でHCM版を採用しています。

HCM版は変形もして、スタイル抜群。可動範囲も結構あり、それなりに固めなため安定感もあり。
・・・・ぱっと見、かなりの代物です、色を除けば!

さすがに30年も前のものだと未開封新品でも経年劣化はあり、元の色の安っぽさも手伝って・・・正直、鑑賞に堪えられないレベルです。
SHCM版Mk.Iをリペイントで関節の半数近くにダメージを与えてしまった自分としては不安ですが、今度こそ慎重に再挑戦。
その結果・・・・


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うん、最高に格好良い!
細身で長身、でも良く動いて重量感もあり良い感じ。
SHCM版は中古(ジャンク)で買ったから元々痛んでいたのかな?・・・新品で、エアブラシ工程を極力少なめに行う分には何とかいけそう。
放送当時はあまりにも複雑なデザインのため、セル画に起こすにはこれが限界とまで囁かれていたこのデザインを心行くまで堪能できます。


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ついでに変形。
変形時のロック機構とかは今のものと違って無いので、特に脚部がヘタレぎみですがそこは妥協するしか・・・・
それでもかなりいい感じです、これで1,000円前後なら安い!!!


そしてこのHCM版には、ROBOT魂版でも不可能なギミックが搭載。
されは・・・エルガイムMk.Iとの合体が可能という点。ただ合体対象がHCM版Mk.Iのみで手持ちのSCHM版もかなり痛んでいるので・・・・ROBOT魂版で代行。
何とROBOT魂版なら、無改造で合体可能です。


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ただし、HCM版と異なり脚部用のフックが用を成さないので難易度は高めです。
まずは合体用の大型フックをROBOT魂版に持たせ、それをMk.IIの方に接続し・・・・
(重量がかかる部品なので、慎重に行いましょう。破損の危険もありますので・・・)



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合体完了!!!!

・・・といっても実際はただ乗せているだけ、に近いです。
また2体分の重量があるため、バランス取りも大変。
飾る時は相当に角度限定するか、あるいは脚部の要所に両面テープでがっちり固定するなど・・・かなり工夫が必要。
ただし・・・合体後の格好良さも相当なものなので、試す価値は十二分にあります。
HCM版Mk.IIの流通価格が安めなので、費用効果は高いと思います、是非!


以上、エルガイムMk.II(HCM版)でした。
劇中のイメージでバスターランチャーを構えたい・・・・そういった望みがあるならROBOT魂版あるいはスケールは違いますがR3版辺りを購入した方が良いとは思いますが・・・安さとプロポーションの良さならHCM版も30年ものギャップをあまり感じさせないのが強みです。
リペイントが100%必須なのが難点ですが、達成感も相当に高いのでリペイントの練習素材としてもおススメ、くどいようだけど安いし。
工夫次第で、まだまだ十分に遊べる素材です。
気になるなら、手に取ってみるのも良いでしょう。



ディザード
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ダバが反乱軍に提供した設計図を元に製作された、量産型のB級ヘビーメタル。エルガイムの説明の際・・・

・とある目的で、本来の性能を抑えるようデチューンされている。

と書いたが、その目的とはディザードの開発である。
より生産性を高めるために、ベースとなるエルガイムは汎用性を重視するように再設計されたといえる。
ムーバルフレーム(ヘビーメタルの骨格:骨組みと駆動系と一つにまとめたような構造で人に例えるなら「骨と筋肉が一体化した部品」)の80%はエルガイムと共通と、量産機ながらかなりの高性能機である。
ただ・・・その仕様の高さ故に初期の機体の性能は安定していなかった。

武装はセイバーとパワーランチャーはエルガイムと同等のものを使用する。
機動性は高めだが、パワーに関しては若干劣るためバスターランチャーの使用はできない。
(ディザード2機を並列させれば1発撃てるが、2機とも機能停止に陥るらしい。)

反乱軍はこれまではコロンゴ(アローン(最も旧式のヘビーメタル)のマイナーチェンジ機)がメインだったので、戦力の大幅にアップすることになった。

色は白と赤の2種があるが、赤は1号機として入念に作られているため性能も一回り上回っでいて、アム、レッシー、キャオなどが使用する。



ファンネリア・アム
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元はダバ達のワークスを付けねらう山賊の手下だったが・・・ダバのことが気になり、こっそりと助けしようとしているうちに山賊を裏切り、ついには反乱軍に参加することになった少女。
女優を目指していたが、その経歴が発揮されてか?・・・表裏の差が激しく相手によって態度が全く異なる。
ただダバに対しての想いは、ひたすら一途である。
(良く言えば一途だが、悪く言えば惚れた相手のためなら見境いの無いところもあるが。)

物語のはじめは銃すらまともに握ったようだが、後にヘビーメタルの操縦も行い・・そして13人衆とも互角に戦えるようなってしまう・・・と何だかんだいって成長度はナンバーワン。実は超有能だが、褒めすぎても後が怖そうな気もする。
ダバへの想いだけでここまでできるのだから、大したものである。

そこまで想っていながら、最後にはダバのクワサンへの気持ちを認めて自ら一歩引く。
何気にもの凄く良く出来た女なのかもしれない。
それ故にファンには記憶の残るのか、声を担当した本田智恵子にとってエルピー・プル(ガンダムZZ)に並ぶ代表的なキャラクターである。
43歳の若さで亡くなったのが、いまだに悔やまれる。

物語前半では主にディザード、後半ではエルガイムMk.Iを操縦する。

ダバと結ばれることは無かったが、ムック「エルガイム大全」内の永野護のオリジナルプロップではダバと結婚してヤーマン王朝を再興する・・・が、その後民衆に反乱を起こされて終わるのである意味バッドエンドである。



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ガンダムでいうGM「ジム」にあたる機体だが・・・GMが名も無いパイロットが乗るやられ役であったのと比べれば出番的にも恵まれた機体。
アム、レッシー、キャオ、セムージュ(元スパイだが、ダバの寛大さに惹かれ本当の仲間になる反乱軍のサブリーダー)・・・そしてダバも一度だけ搭乗する。
スーパーロボット大戦とかでもエルガイムと共に出ることも多く、知名度も高い。
反乱軍を勝利に導いた影の立役者と言える名機と呼べるだろう。

さて・・・キットのレビューですが、残念ながら旧キットの中でもワースト3に入るかもしれない残念な機体。
全体的に太めの印象があるうえ、関節が非常に弱い・・・というか緩いため、さらに弱々しく見えてしまう。
そこで、せめて太ってのっぺりとした印象を変えるために可能な限りの削り込みをします。

・頭部の横幅をパテ盛りしないギリギリの範囲で削り込み
・胸部の上部分を削り込み「ハの字」状にして、怒り肩に見えるようにする。
・脚部の付け根、太ももが横方向に膨らみすぎなので、削り込む

とりあえずパテ盛りをしないで済むギリギリのレベルまで削って、さらに暗めのメタリックレッドで塗装して様子見をしたら、思いの他良い感じだったのでそのまま仕上げました。
暗めの色にしたのは、全体の印象を引き締めるため。
明るい色は膨張色といって人間の目には太めに写ってしまいますので・・・その逆を狙ったわけです。
ディザードは今回の記事の中でも初期に作ったキットなので、今回の記事で作る方針が決まったキットになりました。
ただ可動に関してはどうしようもないですが・・・


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数ヵ月後(2016年5月:プレバン限定)にはROBOT魂版が出る予定で、恐らくは納得の完成度になるかもしれません。
ただ価格がね・・・税抜きで8,000円は高すぎです!
ディザードは複雑な装備や派手な武器があるわけでもないですしね・・・・
それに対して当時物のキットは定価は税抜き500円です。
30年前のキットを定価前後で買うのは難しいですが・・・手段を選ばず入手すれば、8,000円あればディザードなら1部隊分は手に入ります。
決して作りやすいわけでも、出来が良い方とも言えないかもしれませんが・・・可動を考えず、素立ちや簡単なポーズで構わないなら、当時物でもそう悪くは無いと思います。



ヌーベルディザード
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反乱軍を離れたレッシーに、再び合流する際にアマンダラが貸与したヘビーメタル。
ヌーベル(新しい)ディザードという名前だが、開発経由としてはポセイダル軍とヤーマン族の技術の融合した機体として、テンプル騎士団の新型機:クルツテンプルとして開発されたもので、ディザードとは殆ど関係ない。
この機体をさらに発展させたのが、アモンデュール・スタック=エルガイムMk.IIである。
(ヤーマン族の名残が強いという意味ではディザードの先にある機体と言えなくも無いが・・・・どちらかと言えば、開発経緯を隠すために改名した・・・のかもしれない。)

エルガイムMk.IIより前の機体であるためか、出力は弱く単独でバスターランチャーは撃てない。
宇宙船と接続し、エネルギーを共有する場合のみ発射可能。

コクピットはエルガイムと同様のスパイラルフローを採用、さらにエルガイムMK.IIと同様に変形機体だが・・・残念ながら変形に関しては劇中未登場。
さらに「UNDER THE SUNZ」ではレッシーはエルガイムMK.IIに乗るため機体そのものが出てこない。
・・・何気に日陰者なのが残念である。

代わりにスーパーロボット大戦等、ゲームでは頻繁に出てくる機体なのでこの記事を読んだ誰かが愛好してくれれば嬉しいのだが・・・・


ガウ・ハ・レッシー
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元は反乱軍鎮圧の精鋭、13人衆の末席である第13席次。
第5話で輸送船を強奪するダバを見つけ捕らえようとしたら逆に捕らえられ、捕まりながらも友軍に援護射撃するつもりが味方に当たってダバを手助けしてしまうと・・結果は散々。
終いには乗組員と船の安全を最優先するダバにある程度感化されて、部分的にではあるが協力してしまう。

その後は味方に救出されるが・・・相変わらずのポセイダル軍の腐敗振り、同じ女でありながら媚を売るように出世を望む第4席次ネイ・モーハンへの敵愾心など・・・嫌気が差していたところにダバと再会し、今度は本当に反乱軍に寝返ってしまう。

いろいろあったがダバに惚れているのは間違いなく、事あるごとにアムと喧嘩している。
(というかエルガイムの魅力は・・・お話よりも2人のキャットファイトにあるような・・・それこそ他のアニメでは見れないし)

正規軍としての基礎的な訓練は全て受けているため、純粋に軍事的な問題では最も頼りになる。
ただ・・気が強い割りに落ち込みやすく、そうなってしまうと後が大変。

前半ではアムとのバカ騒ぎが印象深いが・・・ポセイダル軍との戦力差も見抜いているため現状で勝ち目なしと見てダバの元から離れてしまう。
それから武器商人アマンダラに拾われ、民間船に偽装した巡洋艦ホエールと、ヌーベルディザードを連れてダバの手助けをする。
ダバとは二度と会わないつもりでいたが・・早々に正体がばれ、そちらは無理だったようだ。
なお物語終盤で、孤独に息絶えるポセイダルを見取るのも彼女である。

声は上記の通りリリスと2役で川村万梨阿が担当。
全くタイプが違うキャラを演じるには苦労が多かったとか。
レッシーがダバと結ばれる結末はどのメディアにおいても存在しないが、代わりにメインデーナーの永野護のはーとを射止めることに成功し、2人は結婚している。
これもレッシーの好演あって・・・のことだと思う。


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さて・・・・そういうわけでヌーベルディザードの当時物のキットのレビューです。
(2016年2月地点では唯一、一般発売されているアイテム)
後期に発売されたアイテムだけあって、全体的に良くまとまっています。
当然、今のキットと比べるのは無謀ですが(特に可動範囲は、最近発売されたどのガンプラよりも劣ります)・・・・あれこれ弄るより、そのまま組み立てた方が良さげな気も。


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上記の通り変形機体であるのですが、キットに変形機能は無し。
ただ・・・当時の挿絵等のわずかな資料から変形を試みた作例や、定価5万円くらいで変形仕様のガレージキットも出ていたはず。
折角ヌーベルディザードのプラモデルを扱う機会を得たのだから、ここは変形状態の再現にも挑戦してみます。


変形機構を再現させるのに必要なてんは以下の3つ。

・膝の関節の改変。
・足首の関節の改変。
・背中の改造。

膝を除けば、そこそこの難度でいけるのかもしれませんが・・・ここで長い時間を掛けると記事そのものが書けなくなりそうなので、安易な手を使うことにします。

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やり方は簡単。
写真の通り同じキットをもう一つ買って、ニコイチで差し替え変形を行います。


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まず脚ですが・・・・部位ごとに(関節部品を仕込んで)組み立て。
その後は変形時の形に合わせて再接着・・・・これだけ。
いかに変形後に薄い機体にできるのか?・・・ここに焦点を当てました。
さすがに関節部が寂しげなので、ジャンクパーツを埋めています。

ついでに腰も垂直に上げられるようにするため、可能な限り削り込み。
むしろこちらの方が大変。

足首は、基本的にパーツの組み換えの後に再接着。
まるで変形を考えているようなパーツ構成なので意外と楽です。
ただ・・・腰から下は全部差し替えの必要があります。


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背中に関しては、公式の資料が無いのでジャンクパーツでそれっぽく。
当時物のキットらしく、完成後の部品の取り外しが難しいせいか、胴体も新規作成。
頭部もはずせる仕組みで無いので、同様に。



さて・・・・念願の変形です。
まずは腕部を外します。


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そして変形後のパーツに腕を差し込みます。
以上、変形完了。

ちなみにバスターランチャーはHGHM版を流用、本体へは接続は両面テープ接続。
要は腕以外は、全取り替え。これで変形とは・・とか言う人はいそうですが、手間としては最小。
特に膝はね・・・・完全変形と十分な可動をしたいのなら、3重関節くらいが望ましいのでかなり大変です。

キット全体として、変形のことを加味しているように見えて非変形という奇妙な印象を与えるところがあります。
・・・というのも永野氏は変形機体であることを模型スタッフに伝え忘れていて、リテイクが効かない最終チェック段階で発覚し間に合わずに非変形モデルとして発売、その後永野氏はバンダイのお偉いさんにえらく怒られたとか・・・

それが影響を与えているかどうかは判りませんが、永野氏デザインの機体で変形ものの割合いは今から見ても低めです。
(ファイブスター物語であれだけ奇抜な機体が登場しているのに、変形機体は皆無だったような・・・)
ただ・・・模型スタッフ側は永野氏の意向をかなり読んでいたのでは?・・・と、今更ながら思えるところがあります。

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そしてエルガイムMk.II(プローラー)とのツーショット。
かつてヌーベルディザードの変形パターンをスクラッチした方達は、両機を絡めた永野氏のイラストを元にしているようなので・・・これは定番。
同時にそれほど詳細を描かれていない一枚絵を元に各個に(というか勝手に)作っているのが現状で、今回こちらが作った作例を含め全てが正解で、全てが誤っているとも言えます。

こういった状況なので・・・個人的には017年頃には「永野氏初監修、初の完全変形!!」・・・をウリにしたROBOT魂版ヌーベルディザードを10,000円前後で(多分、永野氏監修記事を魂ウェブ商店を事前に載せて)販売すると勝手に踏んでいますが・・・
こちらとしては自分で作ってみたいとも思いましたし、正直そこまで待ってもいられない(ついでに高いし)ので実際に作ってみることにしました。
手間を最少に・・・を目標にはしたものの、仕上げまで含めれば1週間は掛かってしまいましたが・・・それでもROBOT魂版を末よりは早いので、腕に覚えのある方は挑戦されてみるのもいかがでしょうか?




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おまけ:悪魔的合体
スターダスト作戦(いわゆる最終決戦)決行前夜に技術者メッシュ・メーカーから提案された、ヌーベルディザードの更なる活用案。エルガイムMk.Iと連携することで更に強力になった、ポセイダル軍のHMとのパワーの差を埋めるのが目的。
・・・・なのだが関係者の全員が、顔を真っ青にして首を横に振ったため・・・この案は廃案になった。

当たり前である。
いくら強化しようが、乗るのはあのアムとレッシーである。
例えどんなに速く戦場に到着できようと、2人がいきなり喧嘩を始めて到着前に自沈する可能性が高い。
ポセイダル軍やギャブレーが指一本動かさずに反乱軍の戦力が大幅に戦力ダウンする、まさに悪魔的提案、悪魔的合体である。

・・・とこんな裏ストーリーの元で作ってみた、オリジナルの合体パターンです。
本文の通り、敵地まで2人が大人しくしている事はまずありえないので実行不可能です(笑)。



以上、ヌーベルディザードでした。
稼動範囲もそうですが、当時もののエルガイムは武器の持ち手、あるいは武器そのものが付いていないので・・・・
そのまま飾るか、付属のセイバーを接着して付けてポーズを付けるしかない・・・とプレイバリューはいま一つといった所です。
プロポーションは割りと良いので、コレクションの1体として・・・こんなところでしょうか?

ただ上級者である程度の改造スキルのある方が挑戦する分には、改造機体のベースとして利用できるので・・・ここまで考えるのなら、結構な良キットと呼べるのではないでしょうか?

変形に必要な改造箇所は限られています。
上級者の方は、今更ながら挑戦されてみるのはどうでしょうか?



以上・・・ホビー関連:重戦記エルガイムpart I:反乱軍編でした。
記事に必要な書類の入手や閲覧、キットの入手、製作・・・結構な時間を要しました。

反乱軍のキットのみでしたらスパイラルフロー以外は2015年内にはほぼ仕上がった状態だったのですが・・・記事のテキスト量も短編小説並のものを要求されたため・・・すぐにでも記事を上げたかったのですが、どうしても時間を要しました。

ただ・・・この「重戦記エルガイム」はリアルロボット作品の中も屈指の名作とは言い切れないところもあるものの、かなりの意欲策ではあるとこちらは思っています。
ただその気持ちを理解、伝えるためには相応の労力や努力を払う必要があり・・・まずは出来る限りのことをやってみたつもりです。
これで新規にエルガイムのファンができる・・とは正直思っていませんが、現代の最新アニメにもある意味勝るだけの心意気の一部だけでも伝えることが出来れば幸いです。



さて・・・次回記事ですが、ホビー関連:重戦記エルガイムpart II:ポセイダル軍編になります。
主人公ダバ達反乱軍を圧倒するだけの強力なポセイダル軍のヘビーメタルを中心に紹介していきます。
・・・・お楽しみに!!


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